被災地の子どもたちを少しでも元気づけようと、鯉のぼりを贈るプロジェクトがあったり、瓦礫の撤去作業真っ只中の街中で、大きな鯉のぼりが泳いでいる様子も見える。
こどもの日・・・いつでもどこでもどんな時でも、子どもたちの元気な笑顔には本当に心が洗われる思いがする。
我が家ではここ数年、忙しさにかまけてずっと鯉のぼりを揚げていなかった。
よし、と夫が一念発起して、ゴールデンウィークの始まりとともにベランダに出してくれた。これも震災後の下向きの心を少しでも元気に、上向きにしたい、という心のなせる技かもしれない。団地のベランダ用だから決して大きなものではないけれど、外から見ると3匹の鯉が元気に風に泳いでいて、なんとなく気持ちが癒され、嬉しくなった。
だが、ふとあたりを見回すと、少なくとも我が家の号棟では我が家のみの鯉のぼりだったし、他の号棟を見回しても飾っているお宅は殆どなかった。我が家の号棟は4階建て16世帯の小さい棟なので、この中で探すのは無理なことかもしれないが、600世帯からなる団地全体でもあまり見かけないとはなんだか淋しい。かつては、あちこちのベランダで沢山の鯉のぼりが元気よく泳いでいたのに、と思う。
思えばこの団地が新築で売り出されたのは、今を遡る17年前の3月。居住者には、まだ子どもがいない夫婦か、乳児を抱えた核家族か、小さい子どもたちのいる家族が多かったような気がする。そのため、この団地とともに小学校、中学校、幼稚園・保育園等が一斉に開校・開園したのだった。我が家も、ここなら子どもを産み育てるのに良い環境ではないか、ということでここに越してきた口で、当然、最初は夫婦2人暮らしだった。
お向かいのお宅には3人の乳幼児が、上の階には小学生のお嬢ちゃん、下の階には乳児と小中学生のお兄ちゃんたちがいた。
もちろん、越してきたときには影も形もなかった息子が今や高校生なのだから、当時すでに乳幼児だったり、小学生だったお兄さんお姉さんは、当然のことながら大学生なり社会人になり、ここを出て独立している。
となると、かつては男の子がいたお宅だって、今となっては鯉のぼり、飾らないよな・・・と思う。
間違いなく団地全体で高齢化が進んでいるのだ、と実感する。早ければ大学入学のタイミングで、もしくはその後、就職するか結婚するかどうなるかは神のみぞ知るだけれど、あと10年もしないうちに息子も家を出る日が来るかもしれない。逆に、この先ずっと家から出ないで長期御滞在頂くのも問題だろうし・・・。
夫とは歳を重ねて足腰がきつくなっても、2階だったらなんとか大丈夫だろう、ということで低層階に住んでいる私たちだ。結婚してすぐの3年間は14階建ての8階に、その後、今の団地に越してくる前に1年ほど5階建の4階に住んでいた。もちろん各々エレベーターはあったけれど、ベランダから下を見たときの風景を見ながら、どんどん土が恋しくなって地面に近づいてきた。
10年後、この団地の高齢化がどれほど進んでいるのだろう。もはや鯉のぼりは1つも飾られなくなっているのだろうか・・・と思うと、仕方ないことなのかもしれないけれど、やはりちょっぴり淋しい。
それにしても歳を重ねても大丈夫、と思っていた階段の昇りが既に結構きつくなっている。平坦な道を普通に歩くのは問題ないのだが、坂道や階段となると、情けないことにすぐに息切れしてしまうので、エレベーターなしの最上階4階だったら、途中で何度休み休み昇ることになっただろう。2階を選んだのは今の体調を慮ってのことでは全くなかったけれど、今にして思えば先見の明があったな、とちょっと複雑な気持ちでもある。
来年以降も出来るだけ鯉のぼりを揚げておきたい、と思う今年のこどもの日だった。
そして早くも今日は立夏。立夏というにはどんよりと曇って相変わらず肌寒い。特に、今日は出勤している職員がかなり少なめで事務室内も何やらスースーするほどだった。気圧のせいか頭が重く、またロキソニンを飲んでしまった。
あっという間にゴールデンウィークも終了。明日の土日を過ごせば本格的に5月も中盤を迎える、と書きながら毎日の早さに改めて驚いている私である。
こどもの日・・・いつでもどこでもどんな時でも、子どもたちの元気な笑顔には本当に心が洗われる思いがする。
我が家ではここ数年、忙しさにかまけてずっと鯉のぼりを揚げていなかった。
よし、と夫が一念発起して、ゴールデンウィークの始まりとともにベランダに出してくれた。これも震災後の下向きの心を少しでも元気に、上向きにしたい、という心のなせる技かもしれない。団地のベランダ用だから決して大きなものではないけれど、外から見ると3匹の鯉が元気に風に泳いでいて、なんとなく気持ちが癒され、嬉しくなった。
だが、ふとあたりを見回すと、少なくとも我が家の号棟では我が家のみの鯉のぼりだったし、他の号棟を見回しても飾っているお宅は殆どなかった。我が家の号棟は4階建て16世帯の小さい棟なので、この中で探すのは無理なことかもしれないが、600世帯からなる団地全体でもあまり見かけないとはなんだか淋しい。かつては、あちこちのベランダで沢山の鯉のぼりが元気よく泳いでいたのに、と思う。
思えばこの団地が新築で売り出されたのは、今を遡る17年前の3月。居住者には、まだ子どもがいない夫婦か、乳児を抱えた核家族か、小さい子どもたちのいる家族が多かったような気がする。そのため、この団地とともに小学校、中学校、幼稚園・保育園等が一斉に開校・開園したのだった。我が家も、ここなら子どもを産み育てるのに良い環境ではないか、ということでここに越してきた口で、当然、最初は夫婦2人暮らしだった。
お向かいのお宅には3人の乳幼児が、上の階には小学生のお嬢ちゃん、下の階には乳児と小中学生のお兄ちゃんたちがいた。
もちろん、越してきたときには影も形もなかった息子が今や高校生なのだから、当時すでに乳幼児だったり、小学生だったお兄さんお姉さんは、当然のことながら大学生なり社会人になり、ここを出て独立している。
となると、かつては男の子がいたお宅だって、今となっては鯉のぼり、飾らないよな・・・と思う。
間違いなく団地全体で高齢化が進んでいるのだ、と実感する。早ければ大学入学のタイミングで、もしくはその後、就職するか結婚するかどうなるかは神のみぞ知るだけれど、あと10年もしないうちに息子も家を出る日が来るかもしれない。逆に、この先ずっと家から出ないで長期御滞在頂くのも問題だろうし・・・。
夫とは歳を重ねて足腰がきつくなっても、2階だったらなんとか大丈夫だろう、ということで低層階に住んでいる私たちだ。結婚してすぐの3年間は14階建ての8階に、その後、今の団地に越してくる前に1年ほど5階建の4階に住んでいた。もちろん各々エレベーターはあったけれど、ベランダから下を見たときの風景を見ながら、どんどん土が恋しくなって地面に近づいてきた。
10年後、この団地の高齢化がどれほど進んでいるのだろう。もはや鯉のぼりは1つも飾られなくなっているのだろうか・・・と思うと、仕方ないことなのかもしれないけれど、やはりちょっぴり淋しい。
それにしても歳を重ねても大丈夫、と思っていた階段の昇りが既に結構きつくなっている。平坦な道を普通に歩くのは問題ないのだが、坂道や階段となると、情けないことにすぐに息切れしてしまうので、エレベーターなしの最上階4階だったら、途中で何度休み休み昇ることになっただろう。2階を選んだのは今の体調を慮ってのことでは全くなかったけれど、今にして思えば先見の明があったな、とちょっと複雑な気持ちでもある。
来年以降も出来るだけ鯉のぼりを揚げておきたい、と思う今年のこどもの日だった。
そして早くも今日は立夏。立夏というにはどんよりと曇って相変わらず肌寒い。特に、今日は出勤している職員がかなり少なめで事務室内も何やらスースーするほどだった。気圧のせいか頭が重く、またロキソニンを飲んでしまった。
あっという間にゴールデンウィークも終了。明日の土日を過ごせば本格的に5月も中盤を迎える、と書きながら毎日の早さに改めて驚いている私である。