ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2011.5.9 そうだ、腹筋、やろう!

2011-05-09 20:56:47 | 日記
 3.11の後、ほぼ1カ月の間学校に行けず自宅待機だった息子。
 当然のことながら外に遊びに行くことも自粛だったから、結局のところ、なすすべもなくほぼ1日家で過ごし、食べてはお昼寝したり、ゲームをしたり・・・という、実にまったりした毎日を過ごさざるを得なかった。

 このこと自体、彼を責めることはできないのだが、それでもこれまでどおりしっかり食事は召しあがっていたので、運動量ががくんと減った分だけ、案の定、体重は増加した。
 それまではプリッツのような体型だったが、この1カ月で4、5キロ増えたのではないだろうか。
 昨年4月の学生証の写真と今年のものと比べると、フェイスラインもぽっちゃり。
 もちろん身長から言えばまだメタボというほどの体重ではないのだが、夫曰く「自分が高校生だった頃よりもずっと太っている。」という。
 確かに言われてみればずいぶん膨張した感じで、お腹は結構タプンタプンしてパンツのウエストもきつそうだ。
 それを言ったところ、やはりまずいと思ったか、禁煙のおかげでいつも口寂しく運動不足もあいまってメタボまっしぐらの夫を巻き込んで、夜に腹筋を始めたところだ。

 この腹筋熱がいつまで続くかはわからないけれど、何をするにも最終的に物を言うのは丈夫な体である。今、体を鍛えておくことは重要だ、とうまく2人で続けられるように応援することにした。

 夫も「あと10歳若ければもっと競いつつ出来るのだけれど・・・」とちょっと悔しそう。
 息子曰く「お母さん、僕が30回やっているうちにお父さんはいったい何回出来たと思う?」
 「…5回くらい?」
 「4回だよ、本当に信じられないよ。それもヨレヨレで・・・」
 叱咤激励しながら夫の足首を押さえて「ほら、しっかり!遅いよ、ダメだよ、そんなんじゃ!」とやらせているが、「死んじゃったら困るから、あんまり無理させないでね・・・。」と私が口を出してしまう始末。

 その話を義妹宅でしたところ、甥っ子に「○○君も、お父さんの齢になったら初めて出来ないことに気づくんだよ。」としみじみ言われていた。
 ・・・確かにそうかもしれない。
 当の甥っ子も、これはちょっと・・・とやはり腹筋を始めたけれど1週間坊主で終わったらしい。まさか自分に腹筋がきつくなる日がやって来るなど思いもよらなかったに違いない。
 我が家の2人はいつまで競いつつ続けられることやら・・・。

 もちろん私は高みの見物である。
 自慢ではないが、運動能力は低いし、筋肉は極めて貧弱ということは自分でも重々承知の上だ。が、こと腹筋だけはブラバンと合唱団の腹式呼吸のおかげで人並みには出来る。
 ハードなスポーツは昔からとても苦手だが、今はヨガでゆっくりと腹筋も使ってもいるので、私が試しに一緒に5回ほどやってみせたところ、2人からやけに大げさに驚かれてしまった。
 喜ぶべきや否や・・・。

 そんなわけで、我が家の今年の春の合言葉は「そうだ、腹筋、やろう!」である。
コメント
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