昨日のこと。朝はまるで夏のような暑さでとても良いお天気だった。すっかり気を良くして朝から3回も洗濯機を回し、大物を干す。そして、毎月恒例のあけぼのハウス講演会に向かった。夫と息子は、都庁舎でパスポート受領の後、東京ドームで野球観戦の予定だったので、家族そろって出かけた。
途中、乗り換え駅で別れ、私は講演会開始前にSさんとランチタイム。1ケ月ぶりのお喋りに花を咲かせた。
これまでは開始時間が午後1時だったが、今日は1時半から講演会ということで、1時過ぎまで話しこみ、15分ほど前に到着したが、既に会場は満席で、一番後ろの席に2人でなんとか滑り込んだ。今回は申し込み者多数で、締切間際に申し込んだ多くの方が聴講出来なかったそうだ。
会場では、既に会長さんの治験のお話が終わったところのようだった。ほどなくして講師の中村清吾先生(昭和大医学部教授・乳腺外科診療科科長)のご紹介があり、お話が始まった。
中村先生ご本人からのお話をナマで聴くのは初めて。いつかも書いたけれど、2年ほど前に放映されたNHKの番組「プロフェッショナル 仕事の流儀」で、「乳がんになる年齢の女性は公私ともに働き盛り、そうした中での発病と闘病のストレスは、それは本当に大変なものなのです。まず、それを認めてあげないと・・・」という台詞を聴いたときに、テレビの前でしばし呆けてしまい、本当に癒された記憶がある。それまでの数年にわたる闘病の間に、そうしたことを真正面から言葉にしてくださったドクターはいなかったのだ。
そして、昨年の今頃、あけぼの会のニュースレターとともに送付されてきた小冊子に掲載されていた先生のエッセイで、再発治療は富士山でなく桜島を目指す、というものがあり、その内容にもとても共感したこともこのブログで書いた。
そんなわけで、今回、テーマ自体は「知っておきたい6つの基礎ポイント-予防と治療―」ということだったから、既に学習済みの内容ではあったが、是非直接先生の謦咳に触れたい、ということで参加申し込みをした。
前半の30分強は「世界統計でみる乳がんについて」から始まって、日米の食生活の変化や、緑茶の効用、ホルモン補充療法の変遷などのお話、休憩を挟んで後半は乳がんの成り立ち、発症過程から手術、デジタルマンモの進歩、無再発生存期間、ハーセプチンやタイケルブの作用、オンコタイプDX等による個別化治療に至るお話まで、スクリーン上の豊富な画像とともに多岐にわたった。
最後の「転移性乳がん治療における新しいパラダイムの出現」で、再発の心構えに関するお話の後、富士山と桜島の写真が出て、桜島のふもとにも普通の生活がある、5年、10年経てば頂上にも昇ることが出来るようになる、というお話をされた。さらに「絆」という一文字がスクリーンに大きく映し出された。先生がおっしゃるには癌になったり、再発したりすることは大変なことだけれど、とても大きなことは「支援してくれる人が周りにどれだけいるかということであること。そしてそのことはこれまでの人生の鏡のようなことである。」とのお話に、本当にそうだ、と感じた。
そして今、私には幸せなことに支援してくれる人が周りに沢山いてくださるのだ、と改めて有難く思った。
その後、数人からの質疑応答を終えた後、先生は拍手の中で退場(・・・されずその場でお立ちになっていた。)。
会長さんから、先生への御礼と副会長Tさんのご報告があった。Tさんは1ヶ月間の入院の後、ご本人の強い希望でいったん退院されたが、先週また緊急再入院されたこと、会いたい人は今のうちに行ってほしい、とのお話だった。福島の支部長さんからは今日お見舞いに行ってこられたお話もあった。
Tさんには、このブログでも何度も書いた通り、私も大変お世話になり、また、励まされたことは数知れない。会長さんや福島の支部長さんのお話を聞くと、決して良い状況ではなさそうで、とても気になる。
そしてお開き。外はいきなりの土砂降り。あんなに良いお天気だったのに、まさに天気予報どおりだった。いきなり10度くらい温度が下がったのではないか、と思うほど冷えこんでいた。帰り道はいつものようにプチ虹のメンバーとお茶をすることができた。
延長戦となった野球観戦が終わった、とメール連絡の入った夫と息子とターミナル駅で無事合流でき、自宅の最寄駅に戻ったのは7時過ぎになってしまった。そのまま夕食をとり、買い物をして帰宅した。
今日は朝からどんよりとした曇り空、予報通り昼過ぎから雨模様になった。気圧の関係かやはり頭が痛い。梅雨の時期に生まれたくせに、滅法雨に弱い。ロキソニンを飲もうかどうか、迷っている。
九州は梅雨入り、だそうだ。
途中、乗り換え駅で別れ、私は講演会開始前にSさんとランチタイム。1ケ月ぶりのお喋りに花を咲かせた。
これまでは開始時間が午後1時だったが、今日は1時半から講演会ということで、1時過ぎまで話しこみ、15分ほど前に到着したが、既に会場は満席で、一番後ろの席に2人でなんとか滑り込んだ。今回は申し込み者多数で、締切間際に申し込んだ多くの方が聴講出来なかったそうだ。
会場では、既に会長さんの治験のお話が終わったところのようだった。ほどなくして講師の中村清吾先生(昭和大医学部教授・乳腺外科診療科科長)のご紹介があり、お話が始まった。
中村先生ご本人からのお話をナマで聴くのは初めて。いつかも書いたけれど、2年ほど前に放映されたNHKの番組「プロフェッショナル 仕事の流儀」で、「乳がんになる年齢の女性は公私ともに働き盛り、そうした中での発病と闘病のストレスは、それは本当に大変なものなのです。まず、それを認めてあげないと・・・」という台詞を聴いたときに、テレビの前でしばし呆けてしまい、本当に癒された記憶がある。それまでの数年にわたる闘病の間に、そうしたことを真正面から言葉にしてくださったドクターはいなかったのだ。
そして、昨年の今頃、あけぼの会のニュースレターとともに送付されてきた小冊子に掲載されていた先生のエッセイで、再発治療は富士山でなく桜島を目指す、というものがあり、その内容にもとても共感したこともこのブログで書いた。
そんなわけで、今回、テーマ自体は「知っておきたい6つの基礎ポイント-予防と治療―」ということだったから、既に学習済みの内容ではあったが、是非直接先生の謦咳に触れたい、ということで参加申し込みをした。
前半の30分強は「世界統計でみる乳がんについて」から始まって、日米の食生活の変化や、緑茶の効用、ホルモン補充療法の変遷などのお話、休憩を挟んで後半は乳がんの成り立ち、発症過程から手術、デジタルマンモの進歩、無再発生存期間、ハーセプチンやタイケルブの作用、オンコタイプDX等による個別化治療に至るお話まで、スクリーン上の豊富な画像とともに多岐にわたった。
最後の「転移性乳がん治療における新しいパラダイムの出現」で、再発の心構えに関するお話の後、富士山と桜島の写真が出て、桜島のふもとにも普通の生活がある、5年、10年経てば頂上にも昇ることが出来るようになる、というお話をされた。さらに「絆」という一文字がスクリーンに大きく映し出された。先生がおっしゃるには癌になったり、再発したりすることは大変なことだけれど、とても大きなことは「支援してくれる人が周りにどれだけいるかということであること。そしてそのことはこれまでの人生の鏡のようなことである。」とのお話に、本当にそうだ、と感じた。
そして今、私には幸せなことに支援してくれる人が周りに沢山いてくださるのだ、と改めて有難く思った。
その後、数人からの質疑応答を終えた後、先生は拍手の中で退場(・・・されずその場でお立ちになっていた。)。
会長さんから、先生への御礼と副会長Tさんのご報告があった。Tさんは1ヶ月間の入院の後、ご本人の強い希望でいったん退院されたが、先週また緊急再入院されたこと、会いたい人は今のうちに行ってほしい、とのお話だった。福島の支部長さんからは今日お見舞いに行ってこられたお話もあった。
Tさんには、このブログでも何度も書いた通り、私も大変お世話になり、また、励まされたことは数知れない。会長さんや福島の支部長さんのお話を聞くと、決して良い状況ではなさそうで、とても気になる。
そしてお開き。外はいきなりの土砂降り。あんなに良いお天気だったのに、まさに天気予報どおりだった。いきなり10度くらい温度が下がったのではないか、と思うほど冷えこんでいた。帰り道はいつものようにプチ虹のメンバーとお茶をすることができた。
延長戦となった野球観戦が終わった、とメール連絡の入った夫と息子とターミナル駅で無事合流でき、自宅の最寄駅に戻ったのは7時過ぎになってしまった。そのまま夕食をとり、買い物をして帰宅した。
今日は朝からどんよりとした曇り空、予報通り昼過ぎから雨模様になった。気圧の関係かやはり頭が痛い。梅雨の時期に生まれたくせに、滅法雨に弱い。ロキソニンを飲もうかどうか、迷っている。
九州は梅雨入り、だそうだ。