息子は今日まで、通っている高校の入試休み。今日のために、日曜日に先取りで塾に行ったから、と朝からお友達と都心へお出かけすることになっており、何を着ていくかと朝からそわそわしていた。
一方、夫と私は当然ながら通常出勤。今夜から雪か霙というが、日中から風が冷たく冷え込みが厳しい。こうしてお天気が不安定になって、それがだんだん春が近づいてくる兆しというのは頭では分かっていても、良いお天気が続いた3連休の後、仕事初日でこの冴えないお天気はちょっと気が滅入る。
さて、先日来の本の紹介。
夏川草介さんの「神様のカルテ2」(小学館文庫)。
前作の「神様のカルテ」も文庫を読んでから、映画を観た。史上初、シリーズ2年連続本屋大賞ノミネート作品だそうだ。そして、この続編も来年の映画化が決まっているという。シリーズ3作中の第2作である。
主人公は夏目漱石を敬愛する信州の内科医。「24時間365日対応」を掲げる病院で、前作同様連日連夜不眠不休の診療を続けている。
今回、主人公の大学の同級生だった医師が、東京の大病院から赴任してくる。彼は小さな娘を連れ、同じ医師である妻を東京に残して着任するという事情を抱えている。
さらに上司(副部長)の突然の発病と別れという辛い展開もある。上司は悪性リンパ腫で化学療法の甲斐もなく逝く。長く連れ添った上司夫妻への病院からの贈り物があまりに切ない。部長の「負け戦」という言葉もやるせなかった。翻って私は無理に勝たなくてもいい、五分五分で何とか粘れれば・・・と思っているのだけれど。
帯には「医師の話ではない。人間の話をしているのだ。」とある。医師の家族が言えずにきた言葉「あなたは医師である前に、人間です。」が心に響く。
医師とは“呼び出されれば、他のこと全てを放り出して飛んでいく人”、そうしなければ「患者のために命がけで働くのが医者の務めじゃないか」と言われる人であり、医者は患者のために命がけで働くべきものだという、この国の医師を巡るあまりにも過酷な現状。それに対する医師とその家族の悲鳴が行間から聞こえてきた。
そして、どのエピソードも、信州の四季の美しさを背景に、若い主人公夫婦が登場人物との絆を深めながら、綴られる。こちらもまた映像を観るのが楽しみである。
明日は都心まで会議で出かけなくては。予報より酷い雪になったら・・・と、心配である。
一方、夫と私は当然ながら通常出勤。今夜から雪か霙というが、日中から風が冷たく冷え込みが厳しい。こうしてお天気が不安定になって、それがだんだん春が近づいてくる兆しというのは頭では分かっていても、良いお天気が続いた3連休の後、仕事初日でこの冴えないお天気はちょっと気が滅入る。
さて、先日来の本の紹介。
夏川草介さんの「神様のカルテ2」(小学館文庫)。
前作の「神様のカルテ」も文庫を読んでから、映画を観た。史上初、シリーズ2年連続本屋大賞ノミネート作品だそうだ。そして、この続編も来年の映画化が決まっているという。シリーズ3作中の第2作である。
主人公は夏目漱石を敬愛する信州の内科医。「24時間365日対応」を掲げる病院で、前作同様連日連夜不眠不休の診療を続けている。
今回、主人公の大学の同級生だった医師が、東京の大病院から赴任してくる。彼は小さな娘を連れ、同じ医師である妻を東京に残して着任するという事情を抱えている。
さらに上司(副部長)の突然の発病と別れという辛い展開もある。上司は悪性リンパ腫で化学療法の甲斐もなく逝く。長く連れ添った上司夫妻への病院からの贈り物があまりに切ない。部長の「負け戦」という言葉もやるせなかった。翻って私は無理に勝たなくてもいい、五分五分で何とか粘れれば・・・と思っているのだけれど。
帯には「医師の話ではない。人間の話をしているのだ。」とある。医師の家族が言えずにきた言葉「あなたは医師である前に、人間です。」が心に響く。
医師とは“呼び出されれば、他のこと全てを放り出して飛んでいく人”、そうしなければ「患者のために命がけで働くのが医者の務めじゃないか」と言われる人であり、医者は患者のために命がけで働くべきものだという、この国の医師を巡るあまりにも過酷な現状。それに対する医師とその家族の悲鳴が行間から聞こえてきた。
そして、どのエピソードも、信州の四季の美しさを背景に、若い主人公夫婦が登場人物との絆を深めながら、綴られる。こちらもまた映像を観るのが楽しみである。
明日は都心まで会議で出かけなくては。予報より酷い雪になったら・・・と、心配である。