ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2013.2.25 自分を好きでいられれば・・・

2013-02-25 21:15:13 | 日記
 読売新聞の医療サイトyomiDrのコラムで、心療内科医の海原純子先生が書いておられる「ハート通信」最新号になるほど、と思わされたので、以下転載させて頂く。

※  ※  ※(転載開始)

海原純子のハート通信(2013年2月25日)
健康でいられる心の持ちようとは?

 ユダヤ系アメリカ人の医療社会学者、A.アントノフスキーは、近代社会はいつの時代でも人口の少なくとも3分の1から過半数の人は疾病か病理的な状態であると述べている。そして、健康なグループにいるか、そうではないグループにいるかは、単にストレッサーが少ないか多いかによるものではないと述べ、その要因として「健康生成志向」があるか、ないかが重要としている。
 こむずかしい言い方なので簡単に言うと、つまり、大変な状態にあったり、ストレッサーが大きかったりするから病気になるのではなく、健康でいられるか否かは、その人の持つパーソナリティー、すなわち、「健康生成志向」にかかわっているということなのです。
 これって何?と思いますよね。ストレッサーを病気の引き金とするのではなく、それを乗り切る力である健康生成志向の3つのキーポイントは、
・物事を予測しうるものとしてとらえる力
・困難を処理していけるだろうととらえる力
・物事には意味があると考える力
 だとしている。ちょっと分かりにくいので簡単に言うと、例えば、
・普段考えが混乱することが少ない
・自分はダメな人間だとは思うことは少ない
・自分のしていることに明確な目標を持っている
 などの特徴が「健康生成志向」の要素と言えるとされています。
 言葉を換えれば、
 大変なことがあっても自分は何とかそれを乗り切っていける。嫌なことも自分にとって必要な体験ととらえることができる。そして、自分のしていることに楽しみを感じられる。こうしたことが「健康生成志向」と言えます。
 健康生成志向は慢性心疾患の罹患(りかん)率、病気欠勤率、死亡率ともかかわっているとされています。

(以下略・転載終了)※  ※  ※

 なるほど、ストレスがあったから病気になってしまった、と思うのではない。健康であるためにはそのストレスを前向きに乗り切る力が必要なのだ、という当たり前のことに改めて気付かされる。大変なことも何とか乗り切って行き、それを自分に必要な体験ととらえ、自分のしていることに楽しみを感じられること・・・それが健康を生み出すためのポイントであるならば、エンドレスの再発治療できついことは多々あれど、それが今の自分にとって必要であると納得し、治療をしながら自分の好きなことを続けつつ、ごくごく普通の生活が送れることをとても有難く思い、日々の小さな楽しみに感謝出来ている今の私はまさにそうだ。  

 最終ステージのがん患者であるにもかかわらず、「私は健康です!」などと正面切って口に出すのはなんとも皮肉でちょっと口はばったいことではある。けれど、私はある意味、今、とても健康なのだと思う。逆説的なことには違いないけれど・・・。

 こうして日々ブログに自分の考えをまとめて発信することが出来て、もちろん母としても妻としても職業人としてもダメダメ満載ではあるけれど、それもこれもひっくるめて今の自分を好きでいられる自己肯定感、他の人と比べればうんとハードルは低いかもしれないけれど、治療を続けながら今の生活を少しでも細く長く続けたい、という明らかな目標がある。だからこのまま心穏やかにせめて心は人一倍健康に過ごしていきたい、と強く思う。

 今日は勤務する大学で前期日程の二次試験の初日。空を見上げれば真っ青で雲ひとつない良いお天気。が、とにかく寒い。頬がピリピリする冷たさだ。朝出勤すると既に正門は受験生たちで混雑していた。心配そうに脇で待っているご両親の姿もちらほら。
 来年の入試、さすがに息子の付き添いには行かないつもりだけれど、その気持ち、よくわかる。
 寒くても雨や雪でなくて良かったね、と思う。全ての受験生が持てる力を出し尽くせて天命を待つことが出来ますように、と祈りたい。

コメント (2)
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