ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2013.2.14 ゾメタ78回目、フェソロデックス3回目

2013-02-14 22:27:54 | 治療日記
 2週間ぶりの通院日。いつもどおり朝食の支度と息子のお弁当作りをこなす。バレンタインデーのチョコレートをリビングの各々の席に置いて、2人を送り出した後、病院へ。
 私鉄、JR乗り換えともに順調で、途中駅で席も確保できて、読書環境が整った。道中、あちこちでチョコレートが入っていると思しきペーパーバックを持った女性を沢山見かけた。

 病院には予定通りの到着。IDカードを通して、採血受付へ。あまり混んでいない様子でほっとする。5分ほどして受付が終わり、その後、10分ほど待って採血室へ。今日はいい日かしらんと思いきや、初めてお目にかかる臨床検査技師の女性の針刺しは、びっくりするほど痛みが酷かった。思わず心の中で“下手くそ!”と毒づきながら採血中じっと顔をしかめて我慢していたが、「痛いですか。」と訊かれ「久々に痛いです。まだ痛んでいます。」と言うと「今、針を抜きますから。」と。
 抜かれたら抜かれたで、またビリビリと痛む。「痛いです。」と言うと、今度は「我慢出来ないくらいですか?」と。「まあ、我慢しますけど・・・」と答えると「我慢しないでいいです。我慢出来ないようならまた来てください。」???また行ってどうするというのだろう。何とも意味不明だ。アンラッキーなスタートであった。
 相性もあるのだろうけれど、今後は彼女に当たりませんように、と強く思って採血室を後にする。おかげで結局、午前中ずっと腕に違和感があった。

 2階に上がってレントゲン撮影。ここでもそれほどの待ち時間はなくスムーズに撮影終了。
 再び1階に降りて、腫瘍内科で受付。今月初めての受診なので保険証のチェックも済ませる。かつて、週1回に加えて状況によってはそれ以上通っていたことを考えると、月に1回の通院は、本当に夢のようだなと思う。その段階でもまだ右腕の採血跡が痛むので、時間を空けて30分ほどしてから自動血圧測定。92-60、脈拍は85。読書をしながら待つこと一時間、 “中待合へどうぞ”の受付番号ランプが点く。それから30分も待たないで診察室に入った。

 「さてこの2週間、どうでしたか?」の質問からスタート。フェソロデックス注射の翌日までは若干痛みが残ったこと、1週間ほどして、右のお尻が痛痒かったのでチェックしたところ、痣のように赤黒く変色していたが今では何ともないこと、時折ホットフラッシュがあること、胸部の圧痛、鈍痛は相変わらずだが、特に酷くなったりしてはいないことをご報告する。
 採血結果は、白血球が2,800で少な目。抗がん剤治療だったら投与できるかどうか危ない数値だ。マーカーは前回の1割増し。そしてレントゲンの結果は不変。左の腫瘍茎が少しスリムになっているような気がする、とおっしゃる。マーカーの上昇をどうとるかは判断が難しいようだ。いずれにせよ、マーカーはあまり気にせずに、画像と症状をフォローしていくということで、今日も予定通り治療を続けましょうということになる。そして次回は4週間後に予約が入った。診察室での体温は36度3分。
 「ゾメタは11月1日を最後に3か月半ぶりなので、また初回の時のような発熱があるでしょうか。」と訊くと、「その位の期間なら多分大丈夫だろうけれど、もしかしたら出るかも・・・」とのこと。あまり考えずにやり過ごすことにする。
 診察室を出る前に「おかげさまで6回目の2月を迎えることになります。」と言うと「そんなになりますか、まさしく光陰矢の如しですね。」と先生。
 そう、5年前の2月1日、セカンドオピニオンを受けに初めて先生にお目にかかった時は、5年後に、こんなに元気に治療を続けられているとは思わなかったのだから、改めて感謝である。

 そして、化学療法室へ移動。ベッドが一杯ということで、最初にゾメタの点滴からスタートとのこと。15分ほどして窓側の点滴椅子に案内される。11月22日以来、ほぼ3か月ぶりでこちらの椅子に座ったことになる。
 その間、化学療法室でも人事異動があったようだ。Kwさんが辞められ、代わりに新しくIさんが来られたという。針刺し名人のOさんの姿が見えないのでちょっとドキドキしたが、今日は風邪でお休みとのこと。5名の布陣のうち、1年がOkさん、Krさん、Hさん、11月からの新しいIさんと、唯一私が通い始めてからずっとおられるのが6年目のOさん一人になった。
 今日の針刺しはOkさん。彼女も早業で痛む暇なく上手に針を刺す。逆血も問題なく、薬が届くのを待つ。ゾメタと生理食塩水の2本のみで、開始後1時間ちょっとで終了。抜針はIさん。やはりOさん以外に衝撃なく抜いてくれる方はいないようだ。

 化学療法室のベッドがなかなか空かないということで、30分ほどしてから隣の呼吸器科の処置室のベッドに案内される。
 新しいIさんからフェソロデックスを打ってもらう。今日で3回目だ。今日も左のお尻からスタート。いつも最初の1本はそれほど痛まないのだが、今日は針を刺した後、薬液が入っていく間ズシーンと重く痛み続けた。そして、右。こちらはもっと痛いのか・・・と心配したが、左と同じくらいの痛みで済み、ほっとした。いずれにせよ、臀部の筋肉は普通は薬液が入る部分ではないので、痛いのは当然とのこと。
 採血時に痛みがあったことはカルテに申し送りがあったようで、「今はいかがですか。」と訊かれる。「なんとなく違和感はあるけれど、大丈夫そうです。」と答える。万一、神経に傷をつけた場合、我慢して長くその状態が続くと、痺れが戻らなくなったりすることがあるそうなので、我慢はしないで、ということのようだ。万一そんなことがあったら、次回教えてください、と言われたけれど、そんなことがないことを祈って忘れることにした。終了時の血圧は104-65。

 会計後、自動支払機で支払を済ませ病院を後にした。本日の病院滞在時間は4時間ちょっと。ゆっくりランチを摂りながら読みかけの本を読破して帰宅した。今日読んだ2冊のご報告についてはまた後日。
 それにしても、歩くと両方のお尻から派生した痛みが腰にまで重苦しく響くので、ちょっと憂鬱ではある。明日になれば大分落ち着くのかもしれないけれど。

 夕方、上の階の奥様が、例年のように息子宛てのチョコレートをお持ちくださった。これで息子のチョコレートは叔母(義妹)、私と合わせて3個。何とも健全(?)な高2である。
 とにかくこの後、熱が出ないことを祈って、今日も早く休もうと思う。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする