10月から読売新聞の医療サイトyomiDr.で連載中の緩和医療医・大津秀一先生のコラム「専門家に聞きたい!終末期と緩和ケアの本当の話」を愛読している。
最新号は「モルヒネは怖い薬?」というテーマで、とてもすんなりと頭に沁み入るお話だった。
既にこのブログでも何度かご紹介させて頂いているのだが、驚いたことに、先生がオフィシャルブログ「医療の一隅と、人の生を照らす」で私の拙文についてコメントされているのを、ひょんなことから見つけた。
拝読したときにはもう嬉しくて照れまくり(我ながら単純ではありますが・・・)、早速一番最初の読者である夫に知らせた。
これもご縁なのかもしれないな、と(勝手ながら)思うのは、ちょうどその前の晩、先生の本「死ぬときに後悔すること25」(新潮文庫)を大切に読み終わったばかりで、改めて25のことを考えたところだったのだ。本当にこんなことがあるのだ、とびっくりだった。
以下、転載させて頂く。ひと月ほど前、10月27日の記事である。
※ ※ ※(転載開始)
あるブログから
あるブログを発見しました。
「ロッキングチェアに揺られて」というブログです。
別に紹介を頂戴したわけではなく、自分が発見しました。
「2013.10.25 “最後の経過は早い”という厳しさ」というエントリーで私のヨミドクターの記事が引用されています。
ブログはこちら
ご自身の気持ちをよく見つめられて表現されています。私が印象に残ったのは下記の部分。
<以下引用>
「いつ私の体の中の細胞が暴れ始めるのだろうと思うと、そうそういつも心穏やかでいられないのが正直なところだ。けれど、出来れば昨秋のECのような強力な抗がん剤を投与して健康な細胞まで痛めつけ、受験前の大事な時期、息子の足を引っ張るように寝込みたくない(いわんや入院したくない)というのも本音だ。
だからこそ、人生の質の観点から動いていくことが不可欠だ、という。そう、治療と並行して、限られた時間を自分にとって満ち足りたものにするために今の私の毎日はある。それが真実だ。
希望を捨ててはいけないけれど、もしかしたら新薬で完治するかもしれない、と思うことはやはり甘いのだな、と自戒する。いつ最後の経過になっても、できるだけ後悔しないように生きていかなければならない」
<以上引用>
今回の記事
ヨミドクター
で私がお伝えしたかったこと。もう既に実践されていると感じました。
そして母としての息子さんへの思いやりや気遣いの部分には心が熱くなりました。
25項目もきちんとチェックして、指針にはなっているようで嬉しく思いました。
<以下引用>
18 記憶に残る恋愛をしなかったこと → おかげさまで記憶に残る恋愛が成就して今に至る。
19 結婚をしなかったこと → 既婚
20 子供を育てなかったこと → 一男あり
21 子供を結婚させなかったこと → まだそこまで達していないが、息子の意思を阻むつもりはない。
22 自分の生きた証を残さなかったこと → 息子の存在、そしてこのブログの存在。
<以上引用>
まさに「グッドジョブ!」
18番あたりはもう「グレイトジョブ」ですね(^^) 22番も!
そして「治療を使いこなす」とはこういうことだと思いました。
私たちは必ず迷います。
答えのない中に時に不安を隠しきれません。
それでもまた進んでゆくことができます。
恐る恐る一歩を踏み出して、気がつけば遠くに来ていたということもあるかもしれません。
皆さんが大変な状況を抱えている中で、歩いてゆかれる中で、少しでも役に立つ情報が提供できたら・・そう思っていますので、こんなブログを拝見すると「書き続けることをやめる訳にはいかない」と励まされます。
それではまた。
失礼します。
(転載終了)※ ※ ※
グッドジョブ!いや、グレイトジョブ!まで言って頂いて、もう患者冥利に尽きてしまう。これでいいんだな、私なりに私らしく治療をうまく使いながら限られた日々を生きていけばいいんだな、とすーっと肩の力が抜ける。
これからも隠れファンとして(いや堂々と宣言していますけれど・・・)大津先生のコラムやブログの拝読を続けつつ、目指すはサブタイトルのとおり心穏やかに潔く精一杯生きる再発進行乳がん患者。私のモットーどおり細く長くしぶとく、頑張りすぎずに頑張っていきたい、と思う。
さて、気付けば学内は色とりどりの落ち葉だらけだ。あっという間に11月の勤務日も今日で終了。やはり風邪を引いた感じで葛根湯やらカコナールやらにお世話になっている。この週末でなんとか体調を整えないと・・・。来週はまた通院日がやって来る。
最新号は「モルヒネは怖い薬?」というテーマで、とてもすんなりと頭に沁み入るお話だった。
既にこのブログでも何度かご紹介させて頂いているのだが、驚いたことに、先生がオフィシャルブログ「医療の一隅と、人の生を照らす」で私の拙文についてコメントされているのを、ひょんなことから見つけた。
拝読したときにはもう嬉しくて照れまくり(我ながら単純ではありますが・・・)、早速一番最初の読者である夫に知らせた。
これもご縁なのかもしれないな、と(勝手ながら)思うのは、ちょうどその前の晩、先生の本「死ぬときに後悔すること25」(新潮文庫)を大切に読み終わったばかりで、改めて25のことを考えたところだったのだ。本当にこんなことがあるのだ、とびっくりだった。
以下、転載させて頂く。ひと月ほど前、10月27日の記事である。
※ ※ ※(転載開始)
あるブログから
あるブログを発見しました。
「ロッキングチェアに揺られて」というブログです。
別に紹介を頂戴したわけではなく、自分が発見しました。
「2013.10.25 “最後の経過は早い”という厳しさ」というエントリーで私のヨミドクターの記事が引用されています。
ブログはこちら
ご自身の気持ちをよく見つめられて表現されています。私が印象に残ったのは下記の部分。
<以下引用>
「いつ私の体の中の細胞が暴れ始めるのだろうと思うと、そうそういつも心穏やかでいられないのが正直なところだ。けれど、出来れば昨秋のECのような強力な抗がん剤を投与して健康な細胞まで痛めつけ、受験前の大事な時期、息子の足を引っ張るように寝込みたくない(いわんや入院したくない)というのも本音だ。
だからこそ、人生の質の観点から動いていくことが不可欠だ、という。そう、治療と並行して、限られた時間を自分にとって満ち足りたものにするために今の私の毎日はある。それが真実だ。
希望を捨ててはいけないけれど、もしかしたら新薬で完治するかもしれない、と思うことはやはり甘いのだな、と自戒する。いつ最後の経過になっても、できるだけ後悔しないように生きていかなければならない」
<以上引用>
今回の記事
ヨミドクター
で私がお伝えしたかったこと。もう既に実践されていると感じました。
そして母としての息子さんへの思いやりや気遣いの部分には心が熱くなりました。
25項目もきちんとチェックして、指針にはなっているようで嬉しく思いました。
<以下引用>
18 記憶に残る恋愛をしなかったこと → おかげさまで記憶に残る恋愛が成就して今に至る。
19 結婚をしなかったこと → 既婚
20 子供を育てなかったこと → 一男あり
21 子供を結婚させなかったこと → まだそこまで達していないが、息子の意思を阻むつもりはない。
22 自分の生きた証を残さなかったこと → 息子の存在、そしてこのブログの存在。
<以上引用>
まさに「グッドジョブ!」
18番あたりはもう「グレイトジョブ」ですね(^^) 22番も!
そして「治療を使いこなす」とはこういうことだと思いました。
私たちは必ず迷います。
答えのない中に時に不安を隠しきれません。
それでもまた進んでゆくことができます。
恐る恐る一歩を踏み出して、気がつけば遠くに来ていたということもあるかもしれません。
皆さんが大変な状況を抱えている中で、歩いてゆかれる中で、少しでも役に立つ情報が提供できたら・・そう思っていますので、こんなブログを拝見すると「書き続けることをやめる訳にはいかない」と励まされます。
それではまた。
失礼します。
(転載終了)※ ※ ※
グッドジョブ!いや、グレイトジョブ!まで言って頂いて、もう患者冥利に尽きてしまう。これでいいんだな、私なりに私らしく治療をうまく使いながら限られた日々を生きていけばいいんだな、とすーっと肩の力が抜ける。
これからも隠れファンとして(いや堂々と宣言していますけれど・・・)大津先生のコラムやブログの拝読を続けつつ、目指すはサブタイトルのとおり心穏やかに潔く精一杯生きる再発進行乳がん患者。私のモットーどおり細く長くしぶとく、頑張りすぎずに頑張っていきたい、と思う。
さて、気付けば学内は色とりどりの落ち葉だらけだ。あっという間に11月の勤務日も今日で終了。やはり風邪を引いた感じで葛根湯やらカコナールやらにお世話になっている。この週末でなんとか体調を整えないと・・・。来週はまた通院日がやって来る。