ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2013.11.24 念願かなって電動自転車!店員さんと不思議なご縁

2013-11-24 20:41:02 | 日記
 今日は、息子は終日模試。彼を送り出してから夫と2人で、2駅先の大型ショッピングセンターまで数年ぶりに繰り出した。
 この辺りは丘陵地を切り開いた土地だから、何と言ってもアップダウンが激しい。自宅は高台にあるから“行きはよいよい帰りは恐い”よろしく、夫は最後の急な坂を自転車に乗ったままで上がるのは大儀である。私自身は、ここ4年以上、各種薬の副作用からすっかり握力が落ちてブレーキを効かせることが出来ず、骨転移しているため、転倒したら危険ということで、自転車乗りからリタイアしている。頑張って一気に昇り切るのは高校生男子の息子のみである。
 そんなわけで、寄る年波なのかなんなのか、夫が最近「電動自転車欲しいな~」を連発するようになっていた。ずっと待たせていたのだけれど、夫を酷使するのも何だし、ということで思い切って買うことにしたという次第だ。

 サイクルショップで出てきた店員さんは、まだ20代前半と思しきフレッシュマンだ。ネットでいろいろ見ていたこともあり、即決で「これが良い!」と言った夫に店員さんの方がびっくり。私も「とりあえずちょっと乗ってみたら」ということでお店の周りを1周してもらう。
 ふと店員さんの名札を見ると、なんと我が家と同じ苗字ではないか。しかも同じ旧字である。彼は就職するためにこの街にやってきたという23歳だそうだ。訊けば、その昔を辿ると同じ郷里らしく、落ち武者だという夫の祖先と、どこぞの侍だったという彼の祖先とは、もしかしたら遠い親戚かもしれない、とすっかり盛り上がる。
 調子に乗ってツーショットの写真まで撮り、彼に言われるがまま、もろもろの付属品やら保険やらハイハイとお願いしてしまった。ボーナスの査定にプラスになればいいな、などと余計なお世話なことまで思ってしまうお節介おばさんの私である。
 ボディの色は義父、夫、息子と3代続いたご贔屓の球団のシンボルカラーだ。もろもろの付属品やら何やらの手続きと充電を任せ、昼食を摂った後、引き取って夫は自宅まで夢にまで見た新車に乗って、私は再び電車に乗って最寄駅まで戻った。
 帰宅すると「これはもう山登りも出来るほどだよ。」とすっかりご機嫌の夫。模試から帰ってきた息子にも嬉しそうにお披露目していた。

 それにしても、就職まもない23歳の店員さん。郷里を離れて一人暮らしなのか寮生活なのかわからないけれど、ふと息子の5年後を想ってしまう私だ。
 高校の卒業式さえ出られれば、いや、このままうまく行けば成人式も見られるかもしれない・・・と思いつつ、大学に入ることが出来れば出来たで今度は就職が気になり、その先は結婚が気になり・・・と切りがなくなりそうだ。とにかく、息子がきちんと働いて自分で生活してくれますように、と祈ってしまった。

 あっという間に土日が終了してしまった。明日からまた新しい1週間が始まる。来週からは早くも師走だ。本当に毎年のように月日が過ぎるのが恐ろしいほど加速していく。


コメント (2)
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