ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2016.3.10 ふわふわ、ふらふら・・・その後

2016-03-10 22:21:24 | 日記
 カドサイラ(T-DM1)の副作用と考えられる手足の痺れに伴う疼痛。それを緩和するために半年ほど飲み続けたサインバルタ錠の離脱症状だろうと自己判断した、ふわふわ・ふらふらとした眩暈と、シャンビリと俗称される、シャンシャンと鳴り続ける耳鳴りのその後のこと。

 サインバルタ錠の内服を止めて半月余りが過ぎ、大分落ち着いてきたように思う。
 この症状、自分では離脱症状と認識したけれど、それでももしかすると何らかの脳の異常、すなわち脳転移、の不安が頭をよぎらなかったかといえば、嘘になる。

 昨年の今頃、視野狭窄等の症状で眼科クリニックに通ったが、その結果は異常なしとのこと。それでも心配で、主治医に頼み込んで脳MRIを撮影して頂いたところ、造影剤なしの画像では転々とした影(血流が悪い所)があちこちにあり、残念ながら多発脳転移・・・?、という事態だったのを思い出す。
 幸いなことに、最終的な読影結果は、造影剤ありの画像でそうした影が映っていなかったからセーフという判定になったのだけれど、こうした背中がゾワゾワとする気持ち悪さと常に隣り合わせにいる、ということは精神衛生上あまり良くない。

 脳転移の症状は急激に進むのが特徴だというので、もしそうであれば待ったなしで動かなければならなかった。けれど、吐き気や目の前のピカピカ(いわゆる閃輝暗点(尖輝暗点)の症状が出る、というわけでもなさそうだったので、様子見をしていた。

 乳がんでは骨、肺、肝臓に続き脳転移の割合が結構高い。進行するに連れてその割合が高まり、最終的には3人のうち2人は脳転移するという。しかもタイケルブを除く薬剤は分子量が大きいため一般には脳まで届かない。

 だからといって、CT撮影のように定期的に頭部MRIの撮影をするわけではない。症状が出てからで十分間に合うという意味なのか、症状が出る前に見つかったところで予後は変わりがない、というのかどちらかなのだろうけれど。
 とはいえ、いざ発症すると進行が速いことは間違いがないので、早期発見に勝ることはないだろうと思う。昨年お目にかかった脳外科医のS先生は、もっと事前に定期的に撮影すればよいのにとおっしゃっていた。

 いずれにせよ、来週の診察ではサインバルタの離脱症状と思われる症状が結構辛かったことをご報告せねば。そして、もしまた服用を開始せざるをえないということになれば、断薬する時に起こるこうした不調も納得済みで、ということになる。
 出来れば(サインバルタは)止めたいとおっしゃった主治医のコメントが今更のように納得できる。知らぬが仏のことは世の中には沢山あるのだ、と思う。

 気付けば、2月初めの17回目の投与から5週間、無治療の状況が続いている。骨髄体力温存のために1回休薬をしたわけだが、ここ数日の不安定な気候のせいなら良いのだが、あの胸痛-鈍痛と圧痛―が復活している。息苦しさと空咳もちょっと気になる。

 あまりナーバスになるつもりはないけれど、来週は無事に治療が再開出来ますように。そして、再びサインバルタ錠を飲まなくとも、なんとか今のままでやり過ごせますように。治療後には父の通院付き添いもあるし、なんといっても今月は年度末の繁忙期。無事に年度が越せますように、といろいろ願わずにはいられない。
コメント
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