先週、解熱鎮痛薬「ロキソプロフェンナトリウム水和物」(ロキソニン)の使用上の注意について、厚生労働省が「重大な副作用」の項目に「小腸・大腸の狭窄・閉塞」を追記するよう、改訂指示を出したと発表した。巷では騒ぎになっているようだ。
以下、その改定箇所を転載させて頂く。
※ ※ ※(転載開始)
114 解熱鎮痛消炎剤
【医薬品名】ロキソプロフェンナトリウム水和物(経口剤)
【措置内容】以下のように使用上の注意を改めること。
[副作用]の「重大な副作用」の項に
「小腸・大腸の狭窄・閉塞:
小腸・大腸の潰瘍に伴い、狭窄・閉塞があらわれることがあるので、観察を十分に行い、悪心・嘔吐、腹痛、 腹部膨満等の症状が認められた場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。」
を追記する。
(注)患者向医薬品ガイドを作成する医薬品に特定する。
解熱鎮痛薬
【医薬品名】一般用医薬品 ロキソプロフェンナトリウム水和物含有製剤(経口剤)
【措置内容】以下のように使用上の注意を改めること。
[相談すること]の項を
「服用後、次の症状があらわれた場合は副作用の可能性があるので、直ちに服用を中止し、この文書を持って 医師又は薬剤師に相談すること
服用後、消化性潰瘍、むくみがあらわれた場合
また、まれに消化管出血(血を吐く、吐き気・嘔吐、腹痛、黒いタール状の便、血 便等があらわれる)、 消化管穿孔(消化管に穴があくこと。吐き気・嘔吐、激しい腹痛等があらわれる)、小腸・大腸の狭窄・閉塞(吐き気・嘔吐、腹痛、腹部膨満等があらわれる)の重篤な症状が起こることがある。その場合は直ちに医師の診 療を受けること。」
と改める。
(転載終了)※ ※ ※
日々、朝食後1錠飲むロキソニンのおかげで骨転移等の痛みからかなりの割合で解放されている私としては、この薬が使えなくなったらとんでもない、という感じだ。
毎朝+α、一日も欠かさず飲み続けてかれこれ5年以上になる。
それでも、これまでに胃腸をやられたという記憶はない。
もちろん痛みが出た時、頓服でも空きっ腹で飲むことだけは避けているけれど、それ以外に何か特別な副作用対策をしていることもない。
だから、ちょっと頭痛が酷かったので何日か飲みました・・・という人がこんなことになるとはとても思えない。必要以上に心配することではないのではなかろうか。
もちろん、どんな薬は作用があるから副作用もある。
がんの痛みに限らず、クスリのリスク~作用・副作用~は、それを天秤にかけて、メリットがデメリットを上回れば使うということなのだと思う。
今回の報告書には、過去3年間で上記のような患者さんが6人いて、そのうち5人がロキソニンとの因果関係が否定できず、しかし、このせいで死亡した人はいなかったと記されているそうだ。
ロキソニンの年間推定使用患者数(延べ数)は4,500 万人~4,900 万人だというから、3年間で6人となると単純計算でも1億分の1以下となり、何千万分の1と言われる宝くじの当選確率より低い確率になる。
まあ確率論はAll or Nothingだから、自分に起こったときには100%であるには違いないけれど、そんな低い確率を心配し出したら、外を歩くことすら出来なくなりそうだ。
確率的には副作用が・・・、でもそれを心配し過ぎず、体調を見ながら上手に使う。薬とはそもそもそういうものなのだろう。
痛み物質は出来ればそもそも発生させず、さらには脳に覚えこますことなく事前に防げればそれに越したことはない。
薬とは切っても切れない生活になってしまったけれど、だからこそ上手に付き合って、痛みのない生活を送りたいものである。
以下、その改定箇所を転載させて頂く。
※ ※ ※(転載開始)
114 解熱鎮痛消炎剤
【医薬品名】ロキソプロフェンナトリウム水和物(経口剤)
【措置内容】以下のように使用上の注意を改めること。
[副作用]の「重大な副作用」の項に
「小腸・大腸の狭窄・閉塞:
小腸・大腸の潰瘍に伴い、狭窄・閉塞があらわれることがあるので、観察を十分に行い、悪心・嘔吐、腹痛、 腹部膨満等の症状が認められた場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。」
を追記する。
(注)患者向医薬品ガイドを作成する医薬品に特定する。
解熱鎮痛薬
【医薬品名】一般用医薬品 ロキソプロフェンナトリウム水和物含有製剤(経口剤)
【措置内容】以下のように使用上の注意を改めること。
[相談すること]の項を
「服用後、次の症状があらわれた場合は副作用の可能性があるので、直ちに服用を中止し、この文書を持って 医師又は薬剤師に相談すること
服用後、消化性潰瘍、むくみがあらわれた場合
また、まれに消化管出血(血を吐く、吐き気・嘔吐、腹痛、黒いタール状の便、血 便等があらわれる)、 消化管穿孔(消化管に穴があくこと。吐き気・嘔吐、激しい腹痛等があらわれる)、小腸・大腸の狭窄・閉塞(吐き気・嘔吐、腹痛、腹部膨満等があらわれる)の重篤な症状が起こることがある。その場合は直ちに医師の診 療を受けること。」
と改める。
(転載終了)※ ※ ※
日々、朝食後1錠飲むロキソニンのおかげで骨転移等の痛みからかなりの割合で解放されている私としては、この薬が使えなくなったらとんでもない、という感じだ。
毎朝+α、一日も欠かさず飲み続けてかれこれ5年以上になる。
それでも、これまでに胃腸をやられたという記憶はない。
もちろん痛みが出た時、頓服でも空きっ腹で飲むことだけは避けているけれど、それ以外に何か特別な副作用対策をしていることもない。
だから、ちょっと頭痛が酷かったので何日か飲みました・・・という人がこんなことになるとはとても思えない。必要以上に心配することではないのではなかろうか。
もちろん、どんな薬は作用があるから副作用もある。
がんの痛みに限らず、クスリのリスク~作用・副作用~は、それを天秤にかけて、メリットがデメリットを上回れば使うということなのだと思う。
今回の報告書には、過去3年間で上記のような患者さんが6人いて、そのうち5人がロキソニンとの因果関係が否定できず、しかし、このせいで死亡した人はいなかったと記されているそうだ。
ロキソニンの年間推定使用患者数(延べ数)は4,500 万人~4,900 万人だというから、3年間で6人となると単純計算でも1億分の1以下となり、何千万分の1と言われる宝くじの当選確率より低い確率になる。
まあ確率論はAll or Nothingだから、自分に起こったときには100%であるには違いないけれど、そんな低い確率を心配し出したら、外を歩くことすら出来なくなりそうだ。
確率的には副作用が・・・、でもそれを心配し過ぎず、体調を見ながら上手に使う。薬とはそもそもそういうものなのだろう。
痛み物質は出来ればそもそも発生させず、さらには脳に覚えこますことなく事前に防げればそれに越したことはない。
薬とは切っても切れない生活になってしまったけれど、だからこそ上手に付き合って、痛みのない生活を送りたいものである。