ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2016.3.31 今年度最後の日に

2016-03-31 21:54:07 | 日記
 早くも3月末日。ようやく暖かくなってきて、福岡では昨日桜満開との報があったから、そろそろ東京でも満開宣言があるのだろうと思っていたが、予想通り満開だそう。こちらは都心より大分気温が低いのでまだ五分咲きといったところだ。
 今年は年度替わりが木曜日から金曜日にかけてということで、異動対象者は土日に作業が出来ないため、本当に大変そうだ。ただでさえ慌しい中、なんとなく殺気立っている感じすらする。
 こうして淡々と年度替わりの事務の準備が出来るのは有難いことである。

 昨年の今日は30年勤めた地方公務員の職を辞し、本庁まで退職辞令を頂戴しに出向いたのだった。
 あれから1年。今年は閏年だから366日。毎年同じことを言っているけれど、本当にあっという間である。

 本当に1年なんてあっという間。もちろんその都度その都度色々な出来事があったし、春夏秋冬を一回り過ごしてきたのに、振り返ればあっという間である。
 春には息子の引越しあり、夏には退職記念と称して念願の北欧旅行あり、秋には母の入院・手術あり、父のショートステイあり、そして冬には父の認知症診断あり・・・、と家族のことあれやこれやなんだかんだ。
 だからもし「あなたの余命はあと1年ですよ」なんて言われたら本当に遺された時間、一体どれだけのことが出来るのだろう、と立ちすくんでしまう。

 とはいえ、こうして法人職員になり、入院することもなく通院治療を続けながら1年過ごすことが出来たことに改めて感謝だ。そしてより深められるようになってきたヨガや新たなヒーリングの学びのおかげで、なんだか不思議なくらい嫌なことを反芻して思い出すことがなくなった。

 まあ物事、ジタバタしてみたところでなるようにしかならないし、その都度その都度、その時に出来る一番良いと思われること(セカンドベストかもしれないけれど)を選んで対処しているのだから、きっと大丈夫、なんとかなる、という思いが強くなってきた。

 これは寄る年波のせいなのかもしれないし、50半ばを目前に遅ればせながらようやく自分の身の程にあった生活がわかるようになってきたということか。
 
 今日は急に夫が宴会になり、夕食が要らないというので心置きなく仕事の後にヨガスタジオに向かった。昨年4月に新採でインストラクターになったSさんが明日から別店舗に異動する。このスタジオでの最後の美脚ヨガのレッスンだ。終了時の彼女の挨拶で、なるほど、と思った。
 このレッスンにはグラウンディングの時間がある。グラウンディングとは「地に足をつけて大地と繋がる」ことでブレない自分軸を保ち、ひいては今ここにある現実を受け容れて生きるという意味があるそうだ。ああ、こうした時間を持つことで心穏やかにいられるのはそういうことなのだな、とストンと納得出来た気がした。

 いずれにせよ、明日から4月。新年度だ。
 息子もあっという間に3回生。易きに流されていたらあっという間に就職活動が始まり、卒業ということになる。きちんと4年で卒業できるのかどうか、本人が一番よくわかっているのだろう。どうか気を引き締めて頑張ってほしいと思う母である。
コメント (4)
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