ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2019.5.21 不安は他人(ひと)の言葉で解消できない

2019-05-21 20:44:29 | 日記

 今朝の連続テレビ小説で、自分の将来の不安を口にする主人公に対して言ったマダムの言葉に唸った。
「不安を誰かの言葉で解消するのはよくないわ。その不安と戦わないと」という激励の言葉だ。
 本当にそうである。自分の不安と戦えるのはほかでもない、自分だけ。どうしても乗り越えなければいけないのは自分の心、気持ちなのである。
 とはいえ、人は弱い生き物だから、どうしたって不安は口にしてしまうもの。そんな時、こんな言葉で寄り添いつつしっかり激励できたら素敵だと思った。

 今日のお昼は、朝から続くとんでもない土砂降りの中、後輩に誘われて学内レストランでランチをともにした。仕事上で色々悩む立場とお年頃である。
 今を遡る20年以上前、私も部下というものを持つ身になり、色々悩みは尽きなかった。見るとやるとは大違い。乳児であった息子の子育てもあり、一杯一杯の頃だった。
 けれど、誰もが通り、誰もが自分で乗り越えていく道である。
 代わってあげることは出来ないけれど、自分の時はこうだったよ、という経験を話すことは出来る。それを自分のものとして、自らの血や肉に換えていくのは本人次第。
 自分だけじゃないってわかってよかったです、という言葉をもらって少しは役に立てたのな、と思うとともに、彼女の後姿にエールを送った。

 さて、自分の不安とどう戦うか(という言葉は余り好きではないので、)いや、折り合いをつけるか。

 今回は気持ち悪さが軽減した後、酷い下痢にも見回れず、普通に食事を摂れる日に戻れてほっとしている。この休薬週でしっかり体重も筋肉も戻さなければ。
 で、今、気になるのは手指のピリピリとした痛みから派生した握力の低下。右の利き手に力が入らなくなっている。ぎゅっと握れない。握りが甘い。これまで10年以上にわたり色々な薬を使っているので、健康だった頃に比べて握力はかなり低下している。

 ペットボトルの蓋も開けられないことがままある。自転車のブレーキも握れないし、転んだら骨転移で大変なことになるかも・・・ということで自転車に乗るのも止めた。いよいよ本格的に末梢神経障害が出てきたのかもしれない。足裏は手足症候群の時のような皮膚の痛みはないが、ピリピリした痺れがある。けれど、PCが使えなくなったら、と手の方が心配だ。

 末梢神経障害(末梢性ニューロパチー)の主な自覚症状として上げられているものには「手や足がピリピリとしびれる、手や足がジンジンと痛む、手や足の感覚がなくなる、手や足に力がはいらない、ものがつかみづらい、歩行時につまずくことが多い、椅子から立ち上がれない、階段を上れないなど」である。

 患者仲間から、足に力が入らなくなって杖が手放せなくなったという話も聞く。
 次回の治療日の相談事は決まりである。不安は一つ一つ自分で解決していかなければ、始まらない。
コメント
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