ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2019.5.25 乳がん患者さんのための瞑想ヨーガ5月クラス無事終了

2019-05-25 19:14:56 | ASHARE (アシェア)
 今日は ASHAREさん主催の瞑想ヨーガクラスの日。回を重ねて今日で12回目になる。当初お知らせしていた5月開催日は、治療後の体調不良の恐れから2週間遅れにして頂いた。申し訳なく思うとともに、それだけにより満足して頂けるクラスにしたい、と強く思う。
 先週は、台風顔負けの土砂降りの日があったと思ったら、昨日からは急に暑くなり、5月だというのに2日連続で真夏日である。こういう気圧の変動が激しい季節は健康な人でも体調を崩しやすいシーズンだ。
 晴れ女の面目を保って、今日もピーカンの青空である。地元では最高気温が33度になるという予報を聞き、遠方からもいらして頂く方もおられるので、参加してくださる皆さんの体調が心配になる。

 普段と同じ時間に起床。朝食の準備をしていると夫が起きてきて、一緒に朝食を摂り、大荷物を自転車かごに載せて最寄り駅まで送ってくれた。前回は会場まで同行してもらうという過保護状態だったが、今回は自信がついたので大丈夫と断った。かくいう夫は昼過ぎから都心で仕事があり、それを終えた後、羽田から最終便で庄内に発ち、明日、叔母の葬儀に出席することになっている。
 同行してもらい、大きなキャリーケースを引きずったまま(某国大統領の訪日でコインロッカーはどこも封鎖だという。)昼まで時間潰しをしてもらうにはあまりに申し訳ない。
 結果として無事に準特急の席を確保出来、レッスンプランを見直しながら、今日のクラスの組み立てをおさらいして過ごすことが出来た。

 それにしても朝から暑い。日傘を差していても強烈な日差しだ。無理はしないで階段の上り下りは避け、平坦な道をスタスタと歩く。会場に入り、スタッフの方たちにご挨拶して身支度。ガネーシャのラグとマットを敷いて着替えを済ませたら、準備OKである。空調が効いている部屋はひんやりしているけれど、それでも歩いてきたせいか汗が滲んでいる。ここでスタッフの皆さんから冷え冷えの汗拭きコットンが配られる。首筋にあてると、すーっといい香りに癒されて汗が退いていく。

 今回は、初参加の方が4名(うち一組はお母様とお嬢さんのペア、初めての2世代参加である。)と2回目以上の方たちが11名と伺っていたが、体調不良で3名の方がキャンセル、キャンセル待ちでいらした方がおられて、結果として13名とスタッフ2名の参加で予定通り15名様の開催になった。

 定刻前には、素敵なかりゆしウエアをお召しの代表のAさんからのお話、Hさんからもお年頃の眼に関するエピソード等楽しいお話しがあった後、Tさんからは、先日私がブログで話題にした抗がん剤中の頭部冷却機器の具体的なお話しも伺えた。少し遅れて来られた方も揃って、全員集合。クラスがスタートした。

 いつものように、初めましての方への「ようこそ」、そして回を重ねて参加されている方、遠方からもご参加頂いている方へのお礼の言葉からスタートする。 
 自己紹介等のアイスブレイキングタイムは、既に繰り返し聞いてくださっている方が大半だが、初めての方たちがおられることもあり、繰り返す。現状で3月からハーセプチン、パージェタ、ハラヴェンの3剤併用治療の副作用に相変わらず悩まされているが、今は3週間で一番元気なこと、ゼローダによる手足症候群は軽快したが、保護の意味も兼ねているとともに、末梢神経障害で針を刺されるようなチクチクした痛みがあることから、相変わらず手袋も五本指の靴下も手放せないことをお話しする。
 サバイバー歴、瞑想ヨーガとの出会い等にも触れた後、聖音、オーム(ॐ)の音を皆で唱え、その余韻を感じながら今日もクラススタートだ。

 今日もヨーガスートラの最初の一節「ヨーガは心の動きを鎮めるものです」をサンスクリット語でご紹介する。幾多のヨーガの智慧の中から、私が最もお伝えしたいこともお話しして、このクラスの間中、ご自身の呼吸に集中して頂くようにお願いするのはいつものとおり。「はじめのマントラ」の歌詞カードを使い、皆で唱える。 3回目になったけれど、変調もあり、なかなか発音するのに難しいフレーズも多々ある。それでもとにかく声を出して瞑想ヨーガに触れ、少しずつでも慣れて頂くことが大切だ。
 
 マントラ付きの2つの動きを始める前に、簡単に身体ほぐしタイムでヨガらしいアーサナをいくつかご紹介する。まずは気持ちよくシャヴァーサナが取れるように、キャットとカウのポーズで背中を解し、ローランジで足の付け根を伸ばしてから、ヒバリのポーズで胸を開き、前向きな気持ちになって頂く。チャイルドポーズでお休みした後は、長座になって捩じりのポーズ。身体が少し汗ばんできたところで、ウオーミングアップタイムを続ける。

 毎回練習している2つの動きに入る。大空と大地と、その間にある全てのものに感謝と尊敬を表す動きである帰命敬禮。上半身を反って胸を開き大空への挨拶をした後は、前に倒れて両手の甲と額をマットにすりつけて大地への挨拶。前後の動きは集中力を高めてくれる。気持ち良く声を出しながら「聖き者よ、尊き者よ・・・」という意味のマントラを唱え、自分の呼吸を観察しながら“今この瞬間”に集中して頂く。

 続いて五体投地。右足、左足、両足の3つの動きで1セットになるが、爪先で立ったり、中腰になったり、体幹が整わないとふらつきやすい。膝を痛めている方はストップである。このクラスでは一番のピークポーズとなる立ちポーズが唯一ある。足の裏の痺れを感じている私も1回よろめいてしまった。自分が痛みを感じたり、無理だと思った時は、くれぐれも無理はしないで、痛気持ちいいところで止めること、それを超えて痛かったり、きついと感じる時にはお休みしてマントラだけ唱えてくださいとお願いしたので、それをきちんと守ってくださるのは初参加のÅさん。

 1つ1つの動きに合わせたマントラがスタジオ内に共鳴する。一人ひとりの声は違うものであるのに、溶け合うと絶妙なバランスで、余韻を部屋に満たしていく。今ここに集中し、愛に満ちて純粋な自分自身を呼び起こしてくれる力のあるマントラを唱えることで、スタジオ内はいつのまにか穏やかで幸福な空間になっていき、私自身が癒されているのを実感する。

 様子を見ながら3セットはきついかな、と感じたので3つの動きを2セット繰り返しておしまいにする。
 今日も私がずっと続けている、ASHAREの代表お2人も今ではやらないと気持ち悪いところまで到達しました、と仰る朝のルーティンヨガの簡単な3つの動きをお伝えする。騙されたと思ってどうぞ3週間続けてみてくださいね、必ず変わります!と今日もしつこくお薦めする。

 タイムキーピングが上手くいき、後半に。最近の天候不良や今日の暑さを思い、自律神経の乱れで不調を感じている方が多いのでは、ということで、片鼻呼吸(スカ・プールヴァカ)にトライした。スッキリしたような皆さんのお顔を見て、嬉しくなる。その後、基本に戻って腹式呼吸から完全呼吸法の復習をして頂く。キャンドルライトを灯して頂き、部屋の電気を落とす。オレンジ色の光が揺らぐのを見ていると、とても幸せで有難い気持ちが湧いてくる。楽な姿勢で10分ほど座り、10分間シャヴァーサナ(安らぎのポーズ)の時間を取って、眠って頂いて大丈夫ですからね、とゆっくりお休み頂く。
 
 シヴァのキールタンを歌い、りんを鳴らしてゆっくりと目覚めて頂く。皆さんいつのまにか瞑想がとても上手になっておられ、穏やかで、優しいお顔はまるで菩薩像のように美しい。ああ、今日もこうしてシャーンティの状態にたどり着けて良かった、とほっと胸をなでおろす。 

 残り時間は20分弱。キールタンを唄ってクラスの締めの時間となる。
 今日も皆さんがすぐに口ずさめるようにハレルヤを3回歌う。初参加以外の方たちはすっかりお手の物だし、初めての方も難なく唄っておられる。少しだけ時間があったので、オーマニパドメフーンのキールタンも歌い、少しだけ掛け合いをしてクラス終了の時間になった。スタジオ内の美しい音の余韻を噛み締め、お礼の言葉が自然に漏れる。

 こうして令和最初のクラスを無事終えることが出来た。
 次回は7月6日。8月以降も休薬週にあてて3週間おき、もしくは6週間おきで定期的にお目にかかれたらと思っています、と締める。
 少し喋りすぎたか会場撤収の時間までそれほど時間がなくなり、ご質問があればランチタイムで、とご挨拶してお開きとした。

 今日のお楽しみアロマプレゼントは「これからいよいよ梅雨時期。活躍間違いなしの虫よけスプレーと人気のリラックス安眠アロマグッズをお土産にチョイスしました♪」ということで、天然成分100パーセントの「身体に優しいアロマ虫よけスプレー」、天然ヒマラヤ岩塩で身体を温め甘いベルガモットと相性抜群ラベンダーの香り「グッスリ安眠アロマバスソルト」、お馴染み欲張りブレンド「女王様のティータイム」ハーブティの3点セットが配られる。自然に笑顔になる。

 お着替えを済ませたら、皆でレストランへ移動。次のご予定等がありランチタイムはご一緒出来なかった方はお一人だけで、事務局のTさんも加わって総勢16名だ。

 今日も先月同様、同じ棟の中華レストランだったが、混んでいて大きなテーブルが確保出来ず、4人テーブルが4つという形になった。毎回いらして頂くお二人のNさん、初めて参加のEさんと同じテーブルを囲んだ。色々な話に花が咲いてしまい、別のテーブルの皆さんにはろくにご挨拶に伺えず申し訳なかった。それでも初めて参加された方からポジティヴな感想を頂けて、今後の励みになる。

 そんなわけで、今日は残念ながら自己紹介タイムがなかったけれど、初参加の方たちはしっかり記憶させて頂けた。もちろん何度も参加してくださる方たちから伺ったお話しは頭に入っているので、もうすっかりフレンドリーである。
 あっという間に1時間半が経過し、お開きの時間になる。事務局スタッフのTさんに今後の日程について確認をし、皆さんと一緒に駅方面に向かった。それにしても暑い。5月とは思えない真夏のような暑さである。
 
 今日は寄り道せずにターミナル駅から一番早い準特急に座れ、家路についた。夫も無事仕事を終え、空港に到着して夕食を済ませたようだ。息子からは夕方千葉であった地震を心配して大丈夫?というLINEが入ったが、ちょうど外を歩いていたので、全く気付かずじまい。

 帰宅してもまだまだ日が高いので、洗濯機を回して、たっぷりの洗濯物を干した。心地よく疲れており、これから満たされた気持ちのまま一人で適当な夕食タイム。明日はメンテナンスに努めよう。そして水曜日にやって来る第5クールの治療まで残り僅かな体調の良い数日を貪欲に楽しもうと思う。


(追記)ASHAREさんの活動レポートに取り上げて頂きました。

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