昨夕は帰宅後洗濯物の片づけを終えて、夫と2人でゆっくり食事の支度をして、少し遅めの夕食になった。夫作の生姜スープが薬膳のようにじんわり身体に沁みた。薬味の香りも味もよく分かる。
食後はお風呂の掃除もして、リビングでまったりと録画した夫婦の映画を観た。「月が綺麗ですね。」は漱石訳でアイラブユーだ。
横になりながらの鑑賞だったけれど、食後でウトウトすることもなかったし。ぐったり寝たきりではなかったのである。
その後、「夫がお茶でもする?」と誘う。治療翌日の夜にお茶を飲んでみようかな、などという気分になったのは初めてではないか。マグカップ一杯の紅茶は飲みきれなかったけれど、お菓子をひとつだけでも摘めたのは凄いことだった。
火照りもあるしなんとなく気持ち悪いが、これまでのようにお腹がぐるんぐるんしてどちらを向いても吐き気がこみ上げてくるほどではない。次の動作に移るときのスイッチも大分早く入るようになっている。身体が薬を受け入れて、慣れてきてくれた気がする。観念するのに2か月以上かかるのだなあ、と思う。
とはいえ、あれだけ出ていた副作用が収まってくると、逆に大丈夫かしら、本当に効いているかしら、という心配が顔をもたげてくるから困ったものである。副作用なくきちんと効くのが一番なのは間違いないのだけれど。それに、副作用が強いほどよく効いているというのも必ずしも真実ではないようだし。
入浴後、ワイパックスを飲んでベッドに入ったが、あちらを向いても気持ち悪い、こちらを向いても気持ち悪いという酷い気持ち悪さもなく、わりとすんなり眠りにつけた。
6時間ほど連続して眠って目が覚める。お腹が痛くてお手洗いに、ということもなく落ち着いてくれている。体重はまたちょっと減ってしまっているが、なんとか46Kgは割らないようにしなくては。今日のカラダ年齢は30歳。20代も夢ではないかしら、と言ったら夫から「ずうずうしい!」と言われた。
今日は夫が一日出張。直行するので、私より家を出るのが遅いという。前でのんびりされているとなんだかこちらにもそのムードが伝染する。決まった時間にいなくなってくれないと、すっかりペースが狂ってしまう。
ルーティンの瞑想ヨーガを終えてから、普段なら夕飯の簡単な仕込みをするのだけれど、その時間がなくなって、朝食を摂るのがやっと。気持ち悪さは酷くないが、食欲はない。りんごのコンポートを乗せたトーストは半分でダウン。バナナスムージーは飲みきれなかった。果物はぶどう2粒とりんごひとかけ。紅茶が美味しくない。いよいよ味覚異常が本格化している。
今朝もイメンド80mg、デカドロン4錠、タケプロン、ロキソニンを飲んで出勤。
今日も夏日になるという。ウエストゆるゆるのサロペットを着て、日傘を差して出かけたが、紫外線が強い。
自席に座ると気持ち悪さはあるが、それほど辛くない。時折口をハンカチで抑えても、ずっと続くわけではない。〆切り仕事やもろもろのことが昨日の帰りには一応一段落したので、今日は時間がゆっくり流れる感じだ。
お昼は何が食べたいか、と自分に問うてもなかなか返事が返ってこない。吐き気はそれほど酷くなくとも食欲不振であるのは否めない。せめて水分は、とカフェでデニッシュ2つのランチセットを注文したが、結局1個の半分だけ頂き、あとは夫へのお土産にした。
それでもずっと机に座って昼休みを過ごすより、緑豊かな遊歩道をお散歩するだけで気が晴れる。
夕方帰る頃には気持ち悪さが増し、疲れも出てきた。ノー残業デーだったので、定時にすんなり失礼してきた。とにもかくにもようやく1週間を無事に終えることが出来たことに感謝だ。
帰宅後あれこれ片付けてながら、夕食の支度は冷凍食品を並べるだけで勘弁してもらおうと算段していたら、夫が帰宅して、ぱぱっと用意してくれた。味噌汁もサラダも半分以上遺してしまった。申し訳ない。
やはり治療2日後の金曜日の後半から土曜日が辛さのピークなのかもしれない。お休みだ、と思うから身体が緩む、というわけでもなかろうに。
明日明後日はまたゆっくり過ごして来週の休薬週に向けて体調を整えよう。