昨夜は、岩盤浴1時間は正真正銘の貸し切り、温泉大浴場もわずか数人でサウナも楽しんだ。スパチェックインからチェックアウトまでたっぷり2時間。部屋に戻って水分補給をした後は、ベッドで読書を始めたが、ほどなくして寝落ち。
夜中にお手洗いに起きることもなく、スマホアラームで目覚める。6時間半以上眠れた模様。
浴槽足湯を済ませ、身支度を整えて階下のレストランへ。外はいいお天気だ。窓が大きいので、日差しが眩しい。このホテルで朝食を頂くのは初めてだ。和洋折衷のブッフェは全て小皿を取るだけの形のコロナ仕様になっている。奥の2人席で静かに量も控えめに頂く。
部屋に戻ってマグにダージリン紅茶を淹れ、母にご機嫌伺いのMeet通話を入れる。ところが、何度かけても切られてしまう。ようやく通じたので、訊けば、手が冷たくて滑って・・・と言う。いつになったらタップが出来るようになるのか、とイラっとするが仕方ない。今夜は連絡出来ないだろう旨伝えて、朝ドラを視てからチェックアウト。
荷物を預け、最低限の手提げだけで出発する。外気は冷えているが、とにかくいいお天気で、気分的に昨日とは段違いだ。気温も上がる模様。
病院に到着。受付のIDカード機はそれほど待たずに済む。採血受付へ移動し、ピンク色の受付番号表を取って電子掲示板を見ると、20名が待っていて17分待ちとあった。荷物を整理して、昨日の読書の続きを始め、中に入れるまで待つ。
今日の採血担当は、白髪の男性。お名前は分からず。刺す時も抜く時もちょっと痛む。5本の採血が終了した。すぐに血が止まらなかったので、止血の紙テープが厳重に3枚も貼られた。お礼を言って席を立つ。
止血をしながら向かいの腫瘍内科に移動する。待合い椅子はまだそれほど混んでおらず、久しぶりに定位置を確保してから、受付に並ぶ。
いつものように問診票を頂き、息切れ以外全て「ない」に〇をして、息切れの「ある」の前に“たまに”を追加して提出する。
採血から1時間ちょっと過ぎたところで、血圧測定。105-67、脈拍が87。なかなか”中待合いへどうぞ”に番号が出ない。
その間、昨日読みかけで眠ってしまった「さよならの儀式」を読み続ける。表題の短篇を含め、どれも面白く、頁を繰るのがもどかしいほど。
2時間近く待ったところでようやく自分の番号が「中待合へどうぞ」になる。
そこから15分ほど経って先生がお顔を出して「おはようございます。」。私も挨拶して、ドアを閉め、荷物を籠に入れ、自分の体調管理ノートやエンハーツダイアリー等を出して席に着く。
「さて、どうでしたかね、相変わらずでしたかね?」と問われ、「はい、相変わらずでした。便秘と下痢を繰り返す感じでした。後はお天気のせいもあるのか、気圧なのか雨なのか、左の鎖骨辺りがしくしくと痛むのが気になりました。」と報告。
「採血のデータは、まあ、変わらず。マーカーはちょっと上がっているけど、正常範囲なので(あまり心配は要らない)。グラフを見れば、上がったり、下がったりですね。」と仰る。画面には3回分の画像が並んでいる。
「CTの結果、右肺の上の腫瘍が少し大きくなっているが、それ以外についてはそれほど変わらないように見える。新しい(臓器への)病巣はないし、骨にも新しい転移巣はない。」「1年前の12月と比べてみると、確かに大きくなってはいるが、スピードがゆっくりなので、治療は変えたくない。」と仰る。
私もエンハーツの治療を変えたくない。画像上胸骨は真っ白だが、鎖骨は中心が黒く抜けて映っている。性質の違う転移だという。正常な骨は薄く白っぽく映るのだそうだ。だが、痛みを感じている鎖骨の画像は1年前とそれほど変わっていないようだ。
ということで、治療続行となった。ダメ元で「5週間に1度にすることは?」と問うと、「やってみてまた4週間に戻すわけにいかないので、4週に1度コンスタントにやっていきましょう」とかわされた。
やっぱりだめか。しゅん。
処方箋にはそろそろ寒くなって乾燥するので、いつもの一式に加えて、ヒルドイドローションをお願いした。
診察室での体温は6度7分。お礼を言って診察室を出て、化学療法室に入る。
4人の方が待っている。何やらぼーっとして、先に受付番号を取るべきなのに、LINEで処方箋の写真を送っていたら、後から来た方に抜かされて、慌てる。受付番号は20番が取れたのに、21番。門前薬局に、LINEで処方箋の写真を送ってからファイル一式を提出する。
20分ほど待ってSさんからイメンド125㎎が届き、その場で飲む。前回よりさらに15分遅い。夫やお友達にLINE報告。今日は祝日も関係ないし、月末だから混んでいるのか。化学療法室を使う新顔さんが増えているのだろう。
薬局から早くも「お薬の準備が出来ています。」とLINE連絡が入った。今日も薬局での待ち時間が殆どないのが、有難い。治療で草臥れて薬局に行き、さらに1時間以上待ってヘトヘトになっていた時代があったとは、今は昔、である。
本当なら私の番だった方がベッドに先に通され、なぜか次の2人にも抜かされる。うーん、タイミングが悪かった。さすがに看護助手さんから「ごめんなさい、もうすぐ〇番の椅子が空きますので」と耳打ちされる。
30分ほど待ってようやく内側の通路寄りの席に通される。お手洗いを済ませ、椅子周辺の環境整備をして態勢を整える。
それから20分ほどしてHさんが針刺しに見える。「前回、新しい翼状針になるかも、と言われたのですが」と訊いたけれど、まだ在庫があるので、古い針だそうだ。ググッと入って痛かった。紙テープで処置してくださったが、暫くの間、針が中で安定しない感じでチリチリした。
その後、薬が到着する前に薬剤師のHさんが見えて副作用の状況のヒアリングを10分ほど。タリージェによる痺れの軽減や眠気について、コデインの手持ち分等についてお答えする。
さらに10分ほどしてアロキシ、デキサートの吐き気止め等薬一式を持ってOさんが点滴をスタートしてくださった。「化学療法室のメンバーがすっかり変わってしまい、(長いお付き合いの)Oさんがいらっしゃってほっとしました。」と言うと、「そうですね、異動だけでなく長かったのに辞めた人もいるし・・・」と。
「どなたがお辞めに?」と訊くと、Mさんだそうだ。針刺しは苦手でいらしたけれど、辞めてしまったのか。知らなかった。
途中Krさんもカーテンを少し開けて顔を見せてくださった。お気遣いが嬉しい。
その後ブドウ糖は10分で終了、要遮光のエンハーツが30分。さらにぶどう糖と生食シリンジで15分弱。点滴が始まってからはチェンジの時間等にロスがなく、点滴開始から終了まで1時間ちょっとで済んだ。これはラッキー。エンハーツに切り替える頃、ちょっと眠かったけれど、本が面白かったので、一瞬目を瞑って目を休めただけ。
終了時の血圧測定は98-63、脈は70。抜針もHさん。やはり衝撃が結構あった。新しい翼状針、来月には使って頂けるかしら。
ということで今日は採血、刺針、抜針ともちょっとハズレの一日。時間もかかって、順番も抜かされて、ツイていなかった。
お手洗いを済ませ、ご挨拶をして化学療法室を出る。受付表を戻し、会計待合いに移動。待合い椅子は相変わらず混んでいる。10分ほど待ってから自動支払機で11万円弱をカード払い。
外に出ると、予報通り日差しがあり、予報通り温かい。コートの前を開けていても全然問題ない。
薬局へ移動すると、待ち人が数人いたが、お薬手帳と処方箋を提出し、「LINEで写真を送っています。」と言うと、「すぐにお呼びします。」と言われる。
ほどなくして今日も顔なじみのIさんに呼ばれる。6冊目のお薬手帳が一杯になり、新しいものを選ばせて頂いた。これまではペンギン、今度はパンダだ。
1つ1つ薬を確認しながら、小分けの袋を折っていく。エルカルチンはちゃんと新しい(臭さがあまり感じられない)ものを用意して頂けた。今日はヒルドイドローションが追加で、電子マネーで10,000円弱の支払いを済ませる。
今日の病院と薬局での滞在時間は6時間半近く。前回より1時間遅くなった。はあ。
ホテルに戻り、預けた手提げをピックアップしてロビーで荷物整理。
さて、お昼は昨日頂いたクーポンを使わないと!と駅前の別のホテルのラウンジに飛び込む。ランチタイムを若干過ぎそうなので、「ランチはもう駄目でしょうか?」と訊くと、「日替わり以外ならご用意出来ます。」とご案内頂けた。遅いランチだ。周りの方たちは皆ケーキやアフタヌーンティーを楽しんでいる。
天井が高く、シャンデリアが素晴らしい広々としたラウンジの4人席に1人で座り、気持ちがちょっと豊かになる。
サラダにスープ、メインととてもボリューミー。申し訳なくも完食出来なかった。遅い時間に入れて頂いたことにお礼を言って、電子クーポンでお支払い。本当に今はスマホがなかったら生きていけない。
夫にお土産のお菓子セットを隣のビルで購入。こちらも頂いた電子クーポンで。これで頂いたクーポンをほぼ全額使い切った。
なんとか最終の快速に乗りたかったけれど、叶わず。各駅停車に乗り、読みかけの本を読み続ける。途中でとんでもなく眠くなり、本を閉じて少しウトウトしたら・・・後は覚えていない。
はっと気づくと、降りるべき駅を通過していた。一体どこにいるのだか一瞬全然わからない。もしや終点近いのか、と思って動揺したら、1駅乗り過ごしただけだった。ああ、やってしまった。
隣の駅で降り、反対方向のホームへ。15分近く待つことになった。嗚呼。電車で寝過ごす、というのは夫や息子と違って殆どやったことがないのに、これはイメンドの所為か。病院で寝足りなかった分、結局これで帳尻合わせか。
またまた余計な時間を消費してしまい、予定した時間より30分近く遅れて乗換駅で降りる。何とか暗くなる前に最寄り駅に到着。まだ気持ち悪さもないので頑張って自宅まで歩いた。今日は7,000歩近く。
玄関先には生協のお届け品が届いていた。今回も明日からの不調に耐えられるようにかなり注文しているので、頑張って収納する。着替えもしないままあれこれ片付け、今日頂いた薬の仕分け等さえ手を付けられないうちに夫がライナーに乗って定時に帰宅した。
のろのろ片付け、夫が一人で生協から届いたお蕎麦やお寿司を摂っている間、私は空腹はいまだ感じず、こうしてブログを書いている。
さあ、また明日から体調不良織り込み済みの1週間だ。夫は明日は休務日。お天気が良いようだから、敷物を干して仕舞おうとやる気満々だ。私はせめて溜まった洗濯くらいは片付けなくては。
こうして10月も残すところあと5日。瞬く間に霜月がやってくる。