昨夜は、ジム帰りの夫と録画したドラマを視、私だけ入浴して就寝。せっかく沸かしたのだからさっとだけでも入ればよいのに、お風呂なんて何回も入っていられるか、とのこと。勿体ない人生だ。
そして今朝。目覚ましが鳴る前にまたお手洗いで目が覚める。夫は、何やらリビングで寝直している。日曜日仕様の目覚ましが鳴って、ノロノロと起きる。今日もいいお天気だ。
遅い朝食を摂り、洗濯機を廻す。出かけるので部屋干しに。その後、新しくタブレット台を購入したので、zoomのチェックをしていたら結構時間がかかってしまった。
今日は体調回復記念と気分転換を兼ねて都心一泊のショートトリップだ。
車内のお供は高山羽根子さんの「首里の馬」(新潮文庫)。帯には「『ずば抜けて面白い』-松浦寿輝 沖縄の記録と、孤独な人々の記憶をクイズがつなぐ感動作 第163回芥川賞受賞作」とある。
高山さんの作品は初めまして、である。読み始めて、何やら不思議な感覚に陥った。独特ななんとも言いようのない世界が広がっていく。パズルのピースがどう繋がっていくのか、となんとなく息を凝らしながら読み進めた。
快速電車で移動したので、最寄り駅から目的の駅まで1時間半ほどかかってしまった。到着駅を降りると、目の前にいきなりドーンとスカイツリーが聳え立っている。橋を渡り、今日宿泊するホテルを目指す。
お昼を摂り損なってしまっていたので、ラーメン屋さんなら、と探すがランチタイムはどこも終わって準備中。
とりあえず荷物だけでも置こうとホテルへ。チェックインタイムより30分近く早かったけれど、準備が出来ていますということで部屋に入ることが出来た。
ひとまず紅茶で一服して態勢を立て直す。息子は今日城崎温泉に宿泊である。昨日は大雪で電車が止まっているということでキャンセルになるのでは、と心配したが、特急が1時間ほど遅れたものの無事到着した模様。
さすがに昼抜きの空腹で動き回るのは厳しい。秋から移転する夫の会社のビルをチェックした後、ファミレスに入ってチャウダーやパスタをシェアして人心地付く。
暗くならないうちに散策開始である。夫の意向を組んで食器具などの各種道具を扱う合羽橋問屋街からスタート。日曜日の夕方という時間でもあり、結構シャッターが閉まっている店が多いが、食品サンプル等は見るだけでも楽しい。蜂蜜スプーンをお土産に購入した。
暗くならないうちに、と中心街をぶらぶらしながら、ふと“つくばエクスプレス”の駅を発見する。「そういえばこの電車にはまだ乗ったことがなかった!」と鉄ママよろしくちょっとだけ乗ってみることに。
快速電車が滑り込んできて、2駅先の駅まで乗車した。降りてみると駅ビルが立派で思ったより随分と都会である。少しだけウロウロして、今度はスカイツリーラインで戻ることに。各駅停車で名前しか聞いたことのない駅を沢山通り過ぎ、ライトアップされた巨大なスカイツリーを車窓から見ながら再び拠点の浅草駅まで戻ってきた。
辺りはもう真っ暗。それにしてもマスクをしていない外国人観光客が溢れている。韓国語やら英語やらが飛び交っている。いつも東京の西の隅で引き籠った生活をしていると、都心がこういうことになっているという事態を全く知らないでいるけれど、世の中はウイズコロナよりも既にアフターコロナになっているのかも、と思う。
まずは浅草寺へお参りに。ライトアップされた雷門前では写真撮影中の人たちでごった返している。既に日没から1時間が過ぎ、仲見世商店街も最後の客引きと言った感じ。既にシャッターを下ろしている店も多くある。
人形焼きやら芋羊羹やら、お土産を買い求める人で開いているお店は人だかりが凄い。この風景はやはり他のどこでもない浅草だなぁと思う。2人で並んでお参りの列に加わる。今年は本当に沢山の神社仏閣にお参りをしている。きっといいことがあるに違いない。
ライトアップされた浅草寺の本殿と五重塔、そしてスカイツリー。この風景はトウキョウに行ってきました、という外国人観光客にはとても良いアングルなのだろうと思う。
さて、夕食はどうしようと界隈を物色して歩く。ホテルでゆっくりディナーでもよいかと思うが、レストランはブッフェが主流で今一つ。とりあえず母にMeet通話でご機嫌伺いを済ませてから、引き続きふらふらしていると、ちょっと気になるラーメン屋さんを見つけ、そのまま入ってしまった。
箸袋には「ラーメン発祥の地・浅草」とある。醤油ラーメンの発祥は明治43年、浅草の来々軒なのだそう。全く知らなかった。なんとなく入った割には、夫の縁たま(珍しい双子の卵が入っている)ラーメンも私の柚子塩ラーメンもとても美味だった。夫はビールも飲んでご機嫌さん。それにしても両脇のお客さんがすべて外国客とはちょっと恐れ入ってしまった。
ラーメンが夕食では本当に時間がかからない。そこからまたぶらぶら歩き。カフェを探してウロウロするが、どこも帯に短したすきに長し状態だ。夜景を楽しみながら、コンビニで明日の朝食等を買い込んで結局ホテルまで戻り、レストランでお茶とスイーツを頂くことになった。チェックインしたときは満席で長蛇の列だったレストランもさすがに空いていて、ゆっくり過ごすことが出来たので結果オーライだ。
部屋に戻り、万歩計を見ると18,000歩弱。今日も良く歩いた。ちゃんと足元を確認しつつ転ばずに無事でよかった。
息子はカニ三昧の夕食を楽しんでいる模様。明日が誕生日、27歳になる。誕生日記念のいい旅をしているようで何より。
明日はのんびり部屋で朝食を摂って、お昼は浅草らしいものを頂いてから帰宅する予定である。