昨夜は2人がライナーを乗り過ごさず無事に帰宅し、粗大ごみをごみ置き場に運ぶ(断捨離の一環)というミッションを終えたことを確認し、先に母に入浴してもらい、私も時間差で大きな浴槽に浸かった。その後は、母とのお喋りもなしでコテンと眠る。暑さ負けなのか、涼しい部屋に入るとすぐに眠くなるようだ。
4時間近く眠った頃、お手洗いで目が覚める。その後1時間ほど眠れず悶々とする。母もお手洗いに起きていたが、ここで喋ると眠れなくなるので、静かにして二度寝に成功。目覚ましが鳴るまで2時間、なんとか眠ることが出来た。6時間睡眠を取れればOKである。
ブラインドを開けると既にカンカン照りの模様。窓越しにも日差しが強い。今日も命に危険なほどの暑さになるという。家族LINEで夫と息子が起きたのを確認して、新聞を読みながらベッドでグズグズ。
母は夜中に3~4回お手洗いに行ったそうな。そのうちの1回しか知らないのだけれど、足も攣って大声を出しそうになってグッと我慢したとも言っていた。
BSの朝ドラを視てから、浴槽にお湯を張って母に足湯を薦める。その後は私も。いつも「気持ちいいわね~」とは言うが、家では絶対にやらないようだ。足が冷たくて、足が攣って、というなら、朝の浴槽足湯をやっておいて損はないと思うのだけれど、面倒なのかどうなのか。
昨夜フルコースを頂き終えたのが遅かったので、今日は朝食を1番最後の時間帯で予約した。
身支度をしてゆるゆるとラウンジに上がる。すぐに案内され、窓際の席に座る。
後ろは白人のカップルだ。さすがに外国人観光客が多い。奥の方には中国人のご家族らしき6人連れ。私達の隣にもほどなくしてインド人とおぼしき家族が座った。
昨年はコロナ禍でラウンジでの朝食提供はストップだった。コロナ禍の3年間は、ルームサービスや他のレストランのお世話になった。ラウンジでの朝食は久しぶり。
セットメニューから和洋のブッフェに戻っており、まずは母に冷製のお料理やスープ、お粥やジュース等を運ぶ。卵料理はオーダー制だ。母の分を取り終えてから自分の分を取って戻り、ようやく頂きます、である。ちょっとずつ色々といいながらも種類が豊富でお腹一杯になり、温かいお料理は殆ど頂けずじまい。パンと紅茶とちょっぴりのフルーツ、ヨーグルトで終了。たっぷり1時間15分ほど滞在した。どう見ても母の方が沢山お腹に入れている。お腹一杯と言いつつ、残すのには抵抗があるようだ。
部屋に戻って食休み。ラウンジで別の新聞を頂き、それに目を通す。
母が日傘を新調したいというので、百貨店に繰り出す。ずっと涼しい室内にいたのでまだ午前中だというのに外の暑さにびっくりする。
迷わず日傘売り場に直行。とにかく軽いのが良いというので(力がないので持てない)超軽量の物を探す。今までは濃い色だったので今回はベージュに目星をつける。
他にいくつか今年人気の物です、と見せて頂いたが、最初に選んだものが一番軽く上品な感じだったので、それに決め、誕生日プレゼントにする。
包装するかどうか確認したが、箱に入れて・・・というとかなりの長さと大きさになりそうなので簡単に袋に入れて頂くようお願いしたのだけれど、それでもこのまま母に持ち帰らせるのは厳しいな、とひとまず私がエコバッグに入れて歩く。
断捨離中の私は何も買うつもりがなかったが、どこのショップもセール中。母をSサイズのエリアに連れていくが、5号で良さそうなものがなく、日傘を買ってもらったのでもう要らないとのこと。
私に「貴女が欲しいものを買ったら」とけしかけるので、お気に入りのショップを少し覗き、100着近くWさんにお譲りするし・・・、とプロパーのトップスとセールのスカートを買ってしまった。洋服の断捨離の基本は捨てる、よりも買わない(家に入れるのを断つ)だと言われているのに。
但し、断捨離とは気に入ったものまで一切買わない生活を強いるというわけではないので、その辺りは許されるとのこと。
店内には1時間いたかどうか、いつものベーカリーでパンを買ってホテルに戻った。チェックアウトまで2時間半だ。丸々24時間ステイなので、本当にゆっくり出来る。
朝が遅かったし、たっぷり頂いたのでお昼を過ぎているとはいえお腹は空いていない。母に珈琲を淹れると、喉が渇いていたのか美味しそうにあっという間に飲み干した。
2時間ほどベッドの上で足を延ばし、母の問わず語りをBGMにテレビのニュース等を視て過ごす。
もう1杯珈琲を飲みたいとのことで、淹れてあげる。
そして荷物整理。小さな手提げ袋に必要ないものも入れてほぼ一杯にしてきたので、余力がない。ホテルで紙袋を頂き、詰め替えてあげたのだけれど、それでもさすがに日傘までは入らない。私が洋服を買ったショップの大きな袋なら入るかも、だが、それでは持ちにくい。
私にはそれほど重いと感じられなくても、小さな母には重いらしい。そして軽いとはいえ、来る時にはなかったフラワーアレンジメントの紙袋を持たなければならない。私と一緒にいる間は私が持ってあげられるが、実家まで送り届けるわけではないから、厳しいなら宅配にすればよいのだけれど、それも嫌な様子。大丈夫、と言ったり、(私に)預かって持って帰ってと言ったり、色々難しいことを言う。
そうこうしているうちにラウンジのティータイムになる。ここで一服させて頂いて、チェックアウトするのが一番時間の無駄がない。
朝食が並んでいた場所にはサンドイッチやケーキ、マカロン、クッキーやゼリーにプリン、果物等々が美しく並んでいる。これもちょっとずつ色々お皿に載せて母のところに届ける。水分補給のジュースと紅茶も忘れずに。自分の分も頂いたところで、遅いランチ兼おやつである。
外は相変わらず暑そうだが、中にいれば本当に涼しく、汗もかかない。一通り頂いて、さてチェックアウト。お支払いを済ませ、母がお手洗いから戻るのを待つ。
「今年も堪能しました。元気ならまた来年も連れてきます」とご挨拶してエレベーター前でお見送りを受け、45階のラウンジを後にした。
自分のバッグと荷物、母の荷物と日傘を持つとかなりの大荷物。洋服を買ったショップの大きな袋にまとめたので、何やら私が沢山洋服を買ったお馬鹿さんに見えるのが、なんだかなぁである。母には花の袋と自分の日傘だけ持ってもらい、駅を目指す。
母はSUICAカードを持っているのに何を血迷ったか来る時に切符を買ってしまい、そのお釣りで小銭入れが重いというので、それをなくすためにその小銭で切符を買ってそれを渡す。
乗換なしの特急に並び、優先席に座らせて頂く。途中駅で別れる時、終点からはタクシーで帰るように言う。
私はそこで乗り換え、最寄り駅まで戻った。最寄り駅も暑い。もわーっと熱気が沸き上がってくる。
ちょっと身体を動かしたかったので、ちょうど岩盤浴タイムが始まったヨガスタジオに寄り道。
ラッキーなことにどなたもいない貸し切りだ。セルフプラクティスを50分ほどして気持ち良く汗をかいた。最後までどなたもいらっしゃらなかった。シャワーを浴びて夫より早く帰宅出来るように急ぐ。
なんとか30分のアドバンテージを得て帰宅。またしても汗だくだ。母からの留守電は入っていない。もろもろ片付け、お米を研ぎ、PCに座ってメールチェックをしているうちに夫が帰宅した。そこで母からLINE電話があったが、切れてしまう。こちらからMeet通話をかけ直すと、ちょうどタクシーがいたので、10分ほどで無事帰宅出来たとのこと。それは良かった。
明日はWさんのところにマッサージに行くのだそう。私は来週治療の前に伺う予定だ。
ということで、24時間夢のホテルステイの後は、息子の帰宅に合わせて汗をかきかき夕食の支度。昨日のフルコースディナーからあっという間に家ご飯の現実に戻ってしまったトウの立ち過ぎたシンデレラである。
(そういえば昨夜、卒寿の母と還暦過ぎの私が頼んだノンアルコールカクテルはシンデレラというネーミングだった。)。