ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2023.8.29 エンハーツ44クール目、治療前日の過ごし方

2023-08-29 22:24:40 | 日記
 昨夜は快眠ヨガを終え、ぼーっとした感じで息子の帰宅を待つ。話をしている間に日付が変わる。一番にざっと入浴した後でベッドに入ったが、相変わらず寝つきが悪かった。
 
 今朝、目覚ましとスマホアラームが鳴り、何とか起きて朝の瞑想ヨーガを終える。
 今日も2人が揃って出勤の火曜日。体調良くマイペースで過ごせる貴重な日だ。
 8月も残すところ2日。学校も夏休みが終わり、新学期が始まっている。私世代だと、夏休みは7月21日から8月一杯の40日、新学期は9月1日のイメージがあるのだけれど。
 夫を、そして息子を時間差で送り出した後に1人で朝食を摂る。夫は飲み会で夕食不要、息子には、冷蔵庫のレンチンご飯で対応してもらうことに。サラダだけ作っておく。
 
 今日は前泊。支度を済ませ、短い時間で冬物のニット類等を若干断捨離。
 昼からM先生のストレッチングヨガに久しぶりに参加した。27、8人の参加者だったけれど、両隣がいなくてのびのび。今月は45分のショートクラスなので、気持ち良い動きがテンポ良く続き、盛り沢山でちょっと忙しい。あっという間に最後のシャヴァーサナ。
 たっぷり汗をかいてシャワーを浴びて、駅から予定通りのバスに乗る。母といつものホテルのロビーラウンジで待ち合わせて、久しぶりのレイトランチである。駅前のデジタル温度計は34℃を示している。暑い。
 前回はアフタヌーンティーにしたけれど、母は軽食プラスケーキセットの方がお気に召しているようだ。
 お互い好きなパスタとサンドイッチをチョイスしてシェアし、食後はキープしたケーキ(母は苺のショートケーキ、私はフロマージュモンブラン)を頂きながら涼しくゆったりした席で2時間ほどお喋り。母の介護保険申請書類を整え、家に買ってあったフレーバーティ等を4種類渡す。

 母が帰りのバスに乗るのを見届けて、私はJRで病院最寄り駅に向かった。
 車内のお供は町田そのこさんの「ぎょらん」(新潮文庫)。
 帯には「後悔のない死はない。だからこそあたたかな涙が止まらない。一番泣ける町田そのこの文庫最新作 文庫書下ろし『赤はこれからも』収録」と、裏表紙には「傷ついた魂の再生を圧倒的筆力で描く7編の連作集」とある。「人が死ぬ際に残す珠「ぎょらん」。噛み潰せば、死者の最期の願いがわかるのだという。人が死ぬ瞬間に強く願ったことが小さな赤い珠となってこの世に残る、その見た目がイクラに似ているから魚卵―。
 町田さんの作品は「52ヘルツのクジラたち」や「夜空に泳ぐチョコレートグラミー」等拝読し、毎回胸を衝かれているが、今回も裏切られなかった。
 
 読書に夢中になりたかったのだけれど、隣の席の女性が爆睡して重たくのしかかってきて、なかなか辛かった。そうこうしているうちに、病院最寄り駅に到着する。 
 今日も天然温泉があるホテルを予約した。夫の誕生日と同じ数字の部屋にチェックインした後、母にMeet通話。無事帰宅したことを確認してから、夕食はコンビニで調達し、ラウンジでお茶だけ頂いて部屋に戻った。

 夕食後は、今月のClub CaNoW「がん相談LIVE 治療を支える患者の味方!がん相談支援センターを使ってみよう!」にオンライン参加した。
 今回は「一度は見聞きしたことがあるであろう、がん相談支援センター。そもそも来訪するのにハードルが高い・・・どんなことが相談できるの?どんな支援が受けられるの?診断後から治療中、再発の不安・・・家族に関する相談まで、相談イメージがつきにくい部分を実際の事例を基に、がん相談支援センターの看護師が答えます!」との触れ込み。
 登壇者は聖路加国際病院 がん相談支援室 AYAサバイバーシップセンター兼務・橋本 久美子 氏と公益財団法人日本対がん協会 がんサバイバー・クラブ アシスタントマネージャー・大田原りな 氏。お二人から以下の直前メッセージが届いていた。

●橋本氏より:がんの相談は、どのように相談したらよいか分からないという声を聴きます。身体だけではなく、感情や人生、周囲の人たちとの関係に影響し、ひとりひとり、時間や場面によっても違い、悩みは一様ではありません。がん相談支援センターは、その〝相談する〟ひとつの場です。求めて、探して、ご本人の力を活かすことを、一緒に考えてみませんか?
●大田原氏より:皆さまは「がん相談支援センター」をご存知ですか?利用したご経験はありますか?私は、がんと告知された時から困ったし助けてほしかったし、誰かに話を聞いてほしかったけれど、扉をたたく勇気も気力もないまま月日が流れてしまいました。でも実ははその6年後、家族の治療のことで一度だけ電話相談をしたことがあります。…この続きはまた当日。皆さまと一緒に、がん相談支援センターのリアルについて理解を深め、理想的な活用方法 を考えていきたいです。」とのこと。

 私自身は、がん相談支援センターのお世話になったことはない。事前アンケートでも利用したことのない人は半分だった。 1時間15分、お二人のお話は穏やかに進み、参考になるお話が沢山あった。
 参加後、お風呂へ。貸し切りとはいかなかったけれど、洗い場に数人いらしたものの湯船はほぼ貸し切りで浸かった。私が出る時、ちびっこ連れが2組入っていらした。混んでいないうちにさっと入れて良かった。
 部屋に戻ってリアルタイムで断捨離番組を視た。今回は衣装持ちの50代管理職女性。同じ洋服好きの私としては、モノに励まされてきた、という台詞が心に響いた。
 朝からあれこれ欲張ったせいで、早くも眠くなってきてしまった。

 明日はエンハーツ44クール。2020年7月15日にスタートして3年1か月。副作用は相変わらずだが、5月からは5週毎になり、元気に動き回れる日が1週間増えた。鎖骨や胸骨、傷口が痛む日がないわけではないが、痛み止めを飲まずには過ごせないというわけではない。
 明日は月半ばに撮ったCTの結果を伺う日だ。なんとかエンハーツ治療がこのまま継続出来ますように。
コメント
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