ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2022.10.27 エンハーツ34クール目 さらに6割に減量30回目投与翌日のこと 冴えないけれど頑張った

2022-10-27 22:26:22 | 日記
 昨夜は食欲は湧かないまま、ブログをアップ。遅い夕食は夫が残しておいてくれた穴子寿司を一切れ、りんごとハニーキウイをひとかけずつ、レモンムース。その後、赤いヨーグルトでミヤBM錠とタリージェを飲んで、入浴。
 入浴後はマッサージサロンのWさんオリジナルの吐き気止めアロマオイルで、ふくらはぎから足の甲までマッサージ。ろくに食べていないのに気持ち悪さが始まった。ソファでウトウトせずにベッドに移動。
 マントラCDをBGMにして、フランキンセンススプレーを枕と部屋に撒く。気分は悪いままだったけれど、押川先生のYouTubeを見て、日付が変わる前に眠りについた模様。 

 そして、今朝。いつもの目覚ましとスマホアラームが鳴る。昨日までの快調すぎる(ほぼ下痢に近い状態)お腹は去ったが、腹痛で目が覚めてしまう。早速気持ち悪いが、普通便が排出出来たので、助かった。
 二度寝は諦めて、溜まった洗濯機を廻す。往生際悪くベッドに戻り、BSで朝ドラを視てからリビングへ。洗濯が仕上がっていたので、時間をかけてマイペースで干し終えて(ベランダ一杯になった。)から朝食の用意。
 休務日の夫は珍しく起きてこない。夜更かしをしたのだろう。

 朝食の準備を終えて夫を起こす。いいお天気だ。昨夜は夕食らしい夕食を摂れなかったが、空腹も余り感じない。食欲も全然ない。
 小さなグラスでマヌカハニーのハーブコーディアルを半分と、ハムとチーズの一口サンドイッチを2切れ、夫からパンドゥミのバタートーストを1口だけ分けてもらう。種なしぶどうを2種類を1粒ずつ、豊水とヒメカミ、ゴールデンキウイをひとかけずつ。時間をかけてなんとかお腹に入れた。胃痛防止の青いヨーグルト、バナナスムージーも青汁もパス。
 普段美味しく飲んでいる紅茶はどうせ苦いだけで味が分からないので、インスタントの甘味入りカフェラテにしたら味が分かった。
 食後の薬は前クールと同じで、治療翌日から4日後まで限定(安全性が確認されているMax量)の吐き気止めイメンド80㎎。今日、明日のみデカドロン4㎎。いつもの整腸剤ミヤBM錠に胃薬タケプロン。

 新聞を読み、ネットの新聞各紙を一通り目通し。左眼は相変わらずオタマジャクシが1匹ウロウロしている。目を瞑っても残像が残ると、鬱陶しい限り。
 イメンドが効いて少し吐き気が落ち着くが、ソファと一体化するとまた眠ってしまいそうなので、頑張って生協の注文書等を書いたりして過ごす。下を向くとやはり気持ち悪い。
 夫はリビングのラグをホットカーペットに替えてくれた。ついでにソファのカバーも外して冬仕様にした。

 昼はとっくに回っているが、お腹はもたもたするだけで、殆ど空腹を感じない。ソファに座ると、父方の従姉からLINEが入った。父の葬儀に参列してくれて以来のご無沙汰だ。
何だろう、と見れば、訃報。従姉の弟である従兄が月曜日に亡くなったという。突然のことで驚くが、葬儀の予定はと訊くと同時に、今は昨日の治療後で体調不良のため伺うのは難しいこと、母も一人では伺うのは難しいとこちらの事情をお伝えする。
 従兄とも父の葬儀以来年賀状以外は音信不通だった。従兄は基礎疾患があり、コロナ合併症で難しい病名がついていたのだという。やはり、持病があると、コロナは怖い。人数も少ないので今日が家族葬だとのこと。お香典だけ送らせて頂くことにした。念のため住所を確認すると、従姉も従兄も引っ越ししていた。

 そんなやり取りをしているうちに、朝の薬から4時間経ったので、遅いお昼にする。付き合わされる夫は「今日も元気だ、ご飯が美味い」人なわけで、とっくに空腹だというのにまさしく受難である。
 私が治療後、体調不良と食欲不振の1週間余りを過ごすのに付き合うと、夫も体重が減ると聞いて、申し訳ない限りだ。昨日生協から届いたほうとうと朝のサンドイッチの残りと果物の残りを少し頂いて、ほうじ茶でミヤBM錠を飲む。
 ほうじ茶はなぜか不味く感じない。その後普通便が少し。お腹がすっきりすると大分気分が違う。
 夫が掃除機をかけてくれたが、かがんで拭き掃除をする元気はなし。私は洗濯物を取り込み、畳み、収納する。乾ききらないものは部屋干しにしてから、頑張って動けるうちにお風呂掃除を終える。
 
 このまま一日籠城蟄居では足が萎えるので、アウトレットモールまでお散歩方々、ATMで振込の用事を済ませる。そのまま帰るつもりだったけれど、これだけだと2,000歩にも達しない。もうちょっと頑張れそうなので、駅前のドラッグストアまで足を延ばした。
 赤青のヨーグルト等を買って、アウトレットモールに戻り、夫に前からチェックしていたパーカーを試着してもらい、プレゼント。夫がカフェで蜂蜜トッピングのカフェラテをご馳走してくれた。夫のマカデミアバタークッキーをひとかけ味見する。紅茶の味はわからないけれど、珈琲の香りは悪くない。カフェは空いていて大声でお喋りする人もなく、静かで居心地が良かったので、それなりに長居をしてしまった。
 万歩計は4,700歩ほど。さすがに草臥れて、帰宅したら「ああ、疲れた」を10回も続けて(!)言ってしまった。お腹がぐるんぐるんしてその度にオエッとして、ふうふうする。

 それでも2時間近く外の空気を吸うことが出来た。午後から曇天になったけれど、それほど気温も下がらず、家に入るときには夕焼けも見えた。
 郵便受けには、オミクロン株対応の5回目のワクチン接種通知が夫ともども到着していた。夫は決め打ちで予約が入っており、インフルエンザワクチンを予約した日とバッティングしていたので、急ぎクリニックに連絡してインフルエンザの予約を変更して頂いた。
 私は前回の接種日3か月後からは好きなタイミングで予約出来るので、ひとまずインフルエンザ予防接種後、次回の治療までの間で予約を入れた。スケジュールがタイトなので、11月になったら12月への変更も考えたい。

 吐き気と味覚異常はあるが、投与翌日の今日は倦怠感がまだそれほど酷くない。日中お昼寝もせず、家事も外出も出来たので、十分花丸だ。まあ、合格点のハードルは低いけれど・・・。

 母にMeetでご機嫌伺い方々従兄の訃報を伝え、香典を連名で送っておく旨伝える。今週からお届けをお願いしている生協のおかず宅配だが、一昨日の初回お届けは、私と会ってホテルランチを食べ過ぎたので食べ切れなかったものの、昨日は完食出来たそうだ。良かった。今日はデイサービスでしっかりランチを頂いてこられるのでお弁当はお休み。無事で何よりと言って切る。

 夕食は夫がミールキットのドライカレーに加えてりんごのサラダを作ってくれた。大分量を減らしてもらったけれど、ナウゼリンを飲んでから時間をかけて完食することが出来た。

 今日やった家事は、洗濯をフルコースと朝食の支度、毎食後の食後の片づけとお風呂掃除。
 口の中はずっと苦くて生唾が出る。不快だ。歯を磨いてもオエッとなるだけで、ろくに改善しない。

 明日は夫が出勤なので夜更かし、寝坊は厳禁だ。それでも日中はマイペースで過ごさせてもらえる。夕食も出来る範囲で用意したいと思う。
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2022.10.26 採血後腫瘍内科診察、治療続行 エンハーツ34クール目 さらに6割に減量30回目無事終了

2022-10-26 21:31:13 | 治療日記

 昨夜は、岩盤浴1時間は正真正銘の貸し切り、温泉大浴場もわずか数人でサウナも楽しんだ。スパチェックインからチェックアウトまでたっぷり2時間。部屋に戻って水分補給をした後は、ベッドで読書を始めたが、ほどなくして寝落ち。
 夜中にお手洗いに起きることもなく、スマホアラームで目覚める。6時間半以上眠れた模様。

 浴槽足湯を済ませ、身支度を整えて階下のレストランへ。外はいいお天気だ。窓が大きいので、日差しが眩しい。このホテルで朝食を頂くのは初めてだ。和洋折衷のブッフェは全て小皿を取るだけの形のコロナ仕様になっている。奥の2人席で静かに量も控えめに頂く。
 部屋に戻ってマグにダージリン紅茶を淹れ、母にご機嫌伺いのMeet通話を入れる。ところが、何度かけても切られてしまう。ようやく通じたので、訊けば、手が冷たくて滑って・・・と言う。いつになったらタップが出来るようになるのか、とイラっとするが仕方ない。今夜は連絡出来ないだろう旨伝えて、朝ドラを視てからチェックアウト。
 荷物を預け、最低限の手提げだけで出発する。外気は冷えているが、とにかくいいお天気で、気分的に昨日とは段違いだ。気温も上がる模様。
 
 病院に到着。受付のIDカード機はそれほど待たずに済む。採血受付へ移動し、ピンク色の受付番号表を取って電子掲示板を見ると、20名が待っていて17分待ちとあった。荷物を整理して、昨日の読書の続きを始め、中に入れるまで待つ。
 今日の採血担当は、白髪の男性。お名前は分からず。刺す時も抜く時もちょっと痛む。5本の採血が終了した。すぐに血が止まらなかったので、止血の紙テープが厳重に3枚も貼られた。お礼を言って席を立つ。

 止血をしながら向かいの腫瘍内科に移動する。待合い椅子はまだそれほど混んでおらず、久しぶりに定位置を確保してから、受付に並ぶ。
 いつものように問診票を頂き、息切れ以外全て「ない」に〇をして、息切れの「ある」の前に“たまに”を追加して提出する。

 採血から1時間ちょっと過ぎたところで、血圧測定。105-67、脈拍が87。なかなか”中待合いへどうぞ”に番号が出ない。
 その間、昨日読みかけで眠ってしまった「さよならの儀式」を読み続ける。表題の短篇を含め、どれも面白く、頁を繰るのがもどかしいほど。

 2時間近く待ったところでようやく自分の番号が「中待合へどうぞ」になる。
 そこから15分ほど経って先生がお顔を出して「おはようございます。」。私も挨拶して、ドアを閉め、荷物を籠に入れ、自分の体調管理ノートやエンハーツダイアリー等を出して席に着く。
 「さて、どうでしたかね、相変わらずでしたかね?」と問われ、「はい、相変わらずでした。便秘と下痢を繰り返す感じでした。後はお天気のせいもあるのか、気圧なのか雨なのか、左の鎖骨辺りがしくしくと痛むのが気になりました。」と報告。

 「採血のデータは、まあ、変わらず。マーカーはちょっと上がっているけど、正常範囲なので(あまり心配は要らない)。グラフを見れば、上がったり、下がったりですね。」と仰る。画面には3回分の画像が並んでいる。
 「CTの結果、右肺の上の腫瘍が少し大きくなっているが、それ以外についてはそれほど変わらないように見える。新しい(臓器への)病巣はないし、骨にも新しい転移巣はない。」「1年前の12月と比べてみると、確かに大きくなってはいるが、スピードがゆっくりなので、治療は変えたくない。」と仰る。

 私もエンハーツの治療を変えたくない。画像上胸骨は真っ白だが、鎖骨は中心が黒く抜けて映っている。性質の違う転移だという。正常な骨は薄く白っぽく映るのだそうだ。だが、痛みを感じている鎖骨の画像は1年前とそれほど変わっていないようだ。
 ということで、治療続行となった。ダメ元で「5週間に1度にすることは?」と問うと、「やってみてまた4週間に戻すわけにいかないので、4週に1度コンスタントにやっていきましょう」とかわされた。
 やっぱりだめか。しゅん。
 処方箋にはそろそろ寒くなって乾燥するので、いつもの一式に加えて、ヒルドイドローションをお願いした。

 診察室での体温は6度7分。お礼を言って診察室を出て、化学療法室に入る。
 4人の方が待っている。何やらぼーっとして、先に受付番号を取るべきなのに、LINEで処方箋の写真を送っていたら、後から来た方に抜かされて、慌てる。受付番号は20番が取れたのに、21番。門前薬局に、LINEで処方箋の写真を送ってからファイル一式を提出する。

 20分ほど待ってSさんからイメンド125㎎が届き、その場で飲む。前回よりさらに15分遅い。夫やお友達にLINE報告。今日は祝日も関係ないし、月末だから混んでいるのか。化学療法室を使う新顔さんが増えているのだろう。
 薬局から早くも「お薬の準備が出来ています。」とLINE連絡が入った。今日も薬局での待ち時間が殆どないのが、有難い。治療で草臥れて薬局に行き、さらに1時間以上待ってヘトヘトになっていた時代があったとは、今は昔、である。

 本当なら私の番だった方がベッドに先に通され、なぜか次の2人にも抜かされる。うーん、タイミングが悪かった。さすがに看護助手さんから「ごめんなさい、もうすぐ〇番の椅子が空きますので」と耳打ちされる。
 30分ほど待ってようやく内側の通路寄りの席に通される。お手洗いを済ませ、椅子周辺の環境整備をして態勢を整える。
 それから20分ほどしてHさんが針刺しに見える。「前回、新しい翼状針になるかも、と言われたのですが」と訊いたけれど、まだ在庫があるので、古い針だそうだ。ググッと入って痛かった。紙テープで処置してくださったが、暫くの間、針が中で安定しない感じでチリチリした。

 その後、薬が到着する前に薬剤師のHさんが見えて副作用の状況のヒアリングを10分ほど。タリージェによる痺れの軽減や眠気について、コデインの手持ち分等についてお答えする。
 さらに10分ほどしてアロキシ、デキサートの吐き気止め等薬一式を持ってOさんが点滴をスタートしてくださった。「化学療法室のメンバーがすっかり変わってしまい、(長いお付き合いの)Oさんがいらっしゃってほっとしました。」と言うと、「そうですね、異動だけでなく長かったのに辞めた人もいるし・・・」と。
 「どなたがお辞めに?」と訊くと、Mさんだそうだ。針刺しは苦手でいらしたけれど、辞めてしまったのか。知らなかった。
 途中Krさんもカーテンを少し開けて顔を見せてくださった。お気遣いが嬉しい。

 その後ブドウ糖は10分で終了、要遮光のエンハーツが30分。さらにぶどう糖と生食シリンジで15分弱。点滴が始まってからはチェンジの時間等にロスがなく、点滴開始から終了まで1時間ちょっとで済んだ。これはラッキー。エンハーツに切り替える頃、ちょっと眠かったけれど、本が面白かったので、一瞬目を瞑って目を休めただけ。
 終了時の血圧測定は98-63、脈は70。抜針もHさん。やはり衝撃が結構あった。新しい翼状針、来月には使って頂けるかしら。

 ということで今日は採血、刺針、抜針ともちょっとハズレの一日。時間もかかって、順番も抜かされて、ツイていなかった。 
 お手洗いを済ませ、ご挨拶をして化学療法室を出る。受付表を戻し、会計待合いに移動。待合い椅子は相変わらず混んでいる。10分ほど待ってから自動支払機で11万円弱をカード払い。

 外に出ると、予報通り日差しがあり、予報通り温かい。コートの前を開けていても全然問題ない。
 薬局へ移動すると、待ち人が数人いたが、お薬手帳と処方箋を提出し、「LINEで写真を送っています。」と言うと、「すぐにお呼びします。」と言われる。
 ほどなくして今日も顔なじみのIさんに呼ばれる。6冊目のお薬手帳が一杯になり、新しいものを選ばせて頂いた。これまではペンギン、今度はパンダだ。

 1つ1つ薬を確認しながら、小分けの袋を折っていく。エルカルチンはちゃんと新しい(臭さがあまり感じられない)ものを用意して頂けた。今日はヒルドイドローションが追加で、電子マネーで10,000円弱の支払いを済ませる。
 今日の病院と薬局での滞在時間は6時間半近く。前回より1時間遅くなった。はあ。

 ホテルに戻り、預けた手提げをピックアップしてロビーで荷物整理。
 さて、お昼は昨日頂いたクーポンを使わないと!と駅前の別のホテルのラウンジに飛び込む。ランチタイムを若干過ぎそうなので、「ランチはもう駄目でしょうか?」と訊くと、「日替わり以外ならご用意出来ます。」とご案内頂けた。遅いランチだ。周りの方たちは皆ケーキやアフタヌーンティーを楽しんでいる。
 天井が高く、シャンデリアが素晴らしい広々としたラウンジの4人席に1人で座り、気持ちがちょっと豊かになる。

 サラダにスープ、メインととてもボリューミー。申し訳なくも完食出来なかった。遅い時間に入れて頂いたことにお礼を言って、電子クーポンでお支払い。本当に今はスマホがなかったら生きていけない。
 夫にお土産のお菓子セットを隣のビルで購入。こちらも頂いた電子クーポンで。これで頂いたクーポンをほぼ全額使い切った。

 なんとか最終の快速に乗りたかったけれど、叶わず。各駅停車に乗り、読みかけの本を読み続ける。途中でとんでもなく眠くなり、本を閉じて少しウトウトしたら・・・後は覚えていない。
 はっと気づくと、降りるべき駅を通過していた。一体どこにいるのだか一瞬全然わからない。もしや終点近いのか、と思って動揺したら、1駅乗り過ごしただけだった。ああ、やってしまった。

 隣の駅で降り、反対方向のホームへ。15分近く待つことになった。嗚呼。電車で寝過ごす、というのは夫や息子と違って殆どやったことがないのに、これはイメンドの所為か。病院で寝足りなかった分、結局これで帳尻合わせか。
 またまた余計な時間を消費してしまい、予定した時間より30分近く遅れて乗換駅で降りる。何とか暗くなる前に最寄り駅に到着。まだ気持ち悪さもないので頑張って自宅まで歩いた。今日は7,000歩近く。

 玄関先には生協のお届け品が届いていた。今回も明日からの不調に耐えられるようにかなり注文しているので、頑張って収納する。着替えもしないままあれこれ片付け、今日頂いた薬の仕分け等さえ手を付けられないうちに夫がライナーに乗って定時に帰宅した。

 のろのろ片付け、夫が一人で生協から届いたお蕎麦やお寿司を摂っている間、私は空腹はいまだ感じず、こうしてブログを書いている。

 さあ、また明日から体調不良織り込み済みの1週間だ。夫は明日は休務日。お天気が良いようだから、敷物を干して仕舞おうとやる気満々だ。私はせめて溜まった洗濯くらいは片付けなくては。

 こうして10月も残すところあと5日。瞬く間に霜月がやってくる。
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2022.10.25 治療日前日の過ごし方 リフレとランチと温泉と

2022-10-25 20:42:09 | 日記
 瞑想ヨーガクラスと校友会音楽祭の2大イベントを終え、明日はエンハーツ34クール目の治療日。いつものように今日は病院最寄り駅前のホテルに前泊だ。

 夫は出勤日。目覚ましが鳴って、何とか起きて朝ヨガも済ませてから夫を送り出す。
 今日は気温が大幅に下がり、11月下旬の気温とのこと。なるほど、おひさまの姿はなく、北風も吹くようだ。昨日の予報では、12月の気温になると聞いて、一度コートを出していた夫だが、厚手のジャケットを着込んだので、コートを着るのは止めたという。例年は11月中旬くらいからコートのお世話になる。
 私は、アンサンブルニットを着て、今年初のタイツを履いて、薄手のストールを忍ばせ、裏地付きのトレンチコートを羽織ることにした。
 3月まで働いていた職場からは、早くも在職時の源泉徴収票が届いた。嗚呼、もうそんな時期なのである。

 さて、今日も私らしく欲張りに(往生際悪く、とも言う。)、午前中はリフレクソロジーを予約している。治療前日が一番体調が良いわけだし、ここで更に体調をよくしておけば、明日の治療が万全の態勢で受けられる。そして、翌日からの体調不良が少しでも軽く済むかもしれない、と希望を託して。相変わらずお腹は快調すぎるほどで、朝からお手洗いを行ったり来たり。
 予定通りの時間にサロン最寄り駅ロータリーでオーナーにピックアップして頂く。今日はいつもの下半身すっきりコースにハンドリフレをオプションで追加している。

 今日はスタッフのGさんが担当してくださる。ローズマリー、ラベンダー、ペパーミントのリフレッシュブレンドの精油をチョイス。フットバスに浸かりながら先月からの体調あれこれをご報告した後は、リクライニングシートに横になってお任せ。いつの間にかウトウトするのはいつものこと。すっかり身体が緩んでリラックスして、2時間弱の極楽タイム。親指と踝の辺りは相変わらず痛んだ。足がかなり冷えていて、滞っていたようだ。
 施術後は”からだポカポカブレンドハーブティ”を頂いて、ほっこりする。次回の予約をして、再びオ−ナ−にサロン最寄り駅前までお送り頂き、予定していた電車より早い電車に乗れた。タイツを履いているのに靴が驚くほどゆるゆる。一昨日日曜日は15,000歩近く歩いたし、立ち時間が長かったし、昨日も3回家を出たり入ったりして8,000歩ほど歩いたから、やはり浮腫んでいたわけだ。

 そのまま、私鉄とJRを乗り継ぐ。駅前デジタル温度計は12℃。寒いわけである。母といつものホテルラウンジで落ち合って遅めのランチタイム。
 お互い好きなランチメニューをチョイスしてシェアする。10日前に高校時代の友人Aちゃんとアフタヌーンティーをして来たばかりである。食後のケーキセットのチェックも忘れない。
 あれこれ母の話を聴いて、お腹が膨れた後は、駅ビル内の写真館に行く。母のマイナンバーカード用の証明写真の撮影を。今は自動証明写真機もすっかり進化して、昔とは違って映りも悪くないというし、その場でマイナンバーカード電子申請も出来るようだ。けれど、何分高齢者のこと、やはり紙でプリントアウトしたものを申請書に貼付して送る方がよさそうだ。母は必要書類を持参していたので、その場で清書をし(何やら鉛筆で下書きをしていたが、消しゴムがなかったので、隣の文具店に走った。)、プリントアウトされた写真を貼るだけの状態にする。美肌仕上げのプレミアム撮影で、本人も納得の写真になった。そのまま持参したスティック糊で封をして、駅前のポストに投函。これにて一件落着である。母もほっとした模様。
 その後は、母が帰りのバスに乗るのを見届けてから、JRで病院最寄り駅を目指した。

 車内のお供は宮部みゆきさんの「さよならの儀式」(河出新書)。
 帯には「淡く美しい希望が灯る時―宮部みゆき、初のSF作品集」とある。これは面白いかも、と手に取った。
 8編から成るが、最初のお話「母の法律」から引き込まれる。さすが、である。

 そして、今日は岩盤浴と温泉併設のホテルにチェックインした。全国旅行支援プランで朝食もスパチケットも付いている。さらにク−ポンまで。有難いことだ。
 母と夫に無事到着した旨のMeet通話。
 夕飯は駅ビルでお弁当を調達して部屋で済ませた。これからスパタイムである。

 ということで、34クール目の治療日前日は、リフレと母とのランチと温泉と。自分のご機嫌を取れるのは、自分だけ、と明日の治療に備える私である。
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2022.10.24 祭りの後はメンテに特化

2022-10-24 21:32:32 | 日記
 月曜日。昨夜は私としてはとんでもなく遅い時間のブログアップになった。
 3人で夕食を摂り、息子を見送ったことで、帰宅したのが思いのほか遅くなったし、帰宅後も片付けを済ませあれこれやっているうちに、あの事態である。
 「もうブログなんか諦めて明日にすれば?」という夫の助言をものともせず、ヨレヨレヘロヘロの中、書き上げた次第。今日は朝一番で3か月毎の歯科検診を予約していたので、夫が休務日であっても、朝寝坊が出来ないのが分かっていながらの暴挙であった。

 結局4時間半ほど眠れたかどうか。無情に目覚ましが鳴り、ノロノロ起きて朝食の支度。夫もげっそりした顔で起きてくる。いや、寝ていてくれてよいのだけれど・・・。
 昨夜、閉店間際のベーカリーに滑り込んで買ったクロワッサンの朝食を終えて、歯間ブラシやフロス等の道具を使って念入りに歯磨きを済ませ、歯科クリニックへ向かう。
 
 ポカポカ陽気の昨日と打って変わって、今にも雨が降りそうな曇天。気温も低い。嗚呼、本当に昨日はピンポイントに暖かく晴れてくれてよかった、としみじみ。
 小さな傘を持って出かけたら、ぽつぽつと雨が降り出した。5分前にクリニックに到着すると文字通りの一番乗り。待合室は貸し切り状態。時間丁度に呼ばれ、椅子に座る。

 先月、旅行中のトラブルで飛び込みで診て頂いてから1か月余り。おかげさまで、とご挨拶。一通りチェックして頂くと、概ねOK だが、磨きにくい部分を3か所ほど指摘され、そこがクリアできれば完璧とのこと。
 その3か所をお掃除して頂き、5分ほどで無事終了。次回は3か月後(もう来年の1月!)の予約を済ませ、カードでお支払いしてクリニックを後にした。
 出かけてから家に戻るまでドアツードアで30分弱。やはり近いクリニックは本当に有難い。

 昨日の校友会音楽祭の様子を、夫が動画に撮影して編集してくれて(息子がMC担当である。)いた。30分ほどのものになりそうとのこと。さわりだけ見せてもらう。お天気が良いので、景色もとても美しく撮れている。

 夕飯の一品を作っていると、今月1回目のお花が届く。
 赤と深紅のカーネーション、赤いスプレーカーネーションが1本ずつ、うす紫のリンドウが2本、白い小花が沢山ついたクジャクソウ、黄色い小花のソリダコ、ユキヤナギが各々1本ずつ。花言葉はそれぞれ「無垢で深い愛」、「純粋な愛情」、「誠実な人柄」、「可憐」、「内気」、「愛嬌」だという。
 すっかり涼しくなったので前回のお花もまだ十分現役。場所を移して、今日届いたお花はガラスの花瓶に活けて玄関へ。秋の色どりを感じさせる投げ入れになった。

 お昼からのM先生のリラックスヨガのクラスに向かう。折り悪く、冷たい雨が降り出したところ。岩盤浴で温まって身体を解したいので、頑張って出かける。雨の日はお家お籠りを決め込む夫は、階下までも送りにはいけないよと宣う。

 お天気が悪いし、空いているかと思いきや、そうでもない。その前の朝一番のクラスは沢山の方が参加したようで、上段のロッカーはほぼ皆使用済みの札が貼ってある。
 クラスの参加者は17,8名。前も横も広々としていた。先日、二十四節気の寒露にあたり、身体を温めるには白い食べ物が良いというお話を聴いたばかりだが、今日は霜降にあたる。次は立冬、既に季節は秋というより冬に向かっているとのこと。それに相応しく気温が下がっている。明日はもっと冷え込み12月の気温になるという。
 仰向けの呼吸観察から座りポーズ、四つん這い、バランスポーズにうつ伏せで背面の強化等、緊張と弛緩をうまく組み合わせながら、最後のシャヴァーサナへ向かう。身体は温まり、気持ち良い1時間を過ごした。
 シャワーを浴びて身体を冷やさないように帰宅する。幸い雨が止んでいた。

 帰宅して、遅いレンチンランチを。OB会の幹事さんから昨日の録音ファイルが添付されたメールが届いていたが、夫も動画の編集が終わったというので、残りを見せてもらう。良く出来ていた。終演後、息子との会話も収録されていて、あたかも漫才のようで面白かった。良い記念になった。ありがとう。
 
 今度は眼科クリニックへ。7月に飛蚊症の自覚症状があり、受診したところ、黄斑前膜と診断され、3か月後に経過観察に、と言われての再診である。午後の診察時間開始5分後に到着する。混んでいるかもと覚悟していったが、おひとり待っているだけでほどなくして呼ばれる。
 前回のように眼圧測定、眼底検査等の後、矯正視力検査を終えて、診察室へ。特に自覚症状が酷くなっているわけではないが、飛蚊症は変わりませんとお話すると、また瞳孔を開くことに。20分ほど待ってからカメラ撮影。
 右眼の黄斑前膜は前回より若干進んでいるように見えるとのこと、そして左眼にもポツポツと、とぎれとぎれに膜が出来ているそう。すぐにどうこうというわけではないが、引き続き頑張りましょうと言われる。何かあったらすぐ来るように、とのことだが、ひとまずは3か月後に経過観察だ。
 飛蚊症については大丈夫でしょうか、と問うと、再度目薬を差した後、両眼の網膜硝子体検査。頭を後ろから抑えられてグイッとレンズを入れられる。痛みはないが押されてグリグリされる感じ。上を見て、下を見て、と瞳孔が開かれた状態で明るい光を視るのは結構大変だ。こちらは全く問題なしとのこと。

 小一時間滞在し、2,000円強をお支払いして、クリニックを後にする。前回7月末の受診時は、夏の晴天。外があまりに明るくて、アスファルトにひかれた横断歩道の白い線が眩し過ぎて目が開けられず、怖かった。
 今回は雨は止んでいたものの曇天で、車のライトを視ない限り目を開けていられないことはなかったが、やはり焦点がいまいち合わずに恐々と帰宅した。

 帰宅後は、夫とカフェオレとクッキーで一服する。昨日の寝不足と疲れで、ソファで少し休むことに。灯りが眩しいので暗くしてもらう。夫と一緒にドラマの録画を視ながらウトウトしてしまい、気づけば夜。1時間半ほど眠ってしまったらしい。夫が夕飯の支度を整えてくれた。かたじけない。

 母にMeet通話。寒いわね~という話と今日の報告をし合う。明日は通院前泊前にランチを摂ることになっているので、その待ち合わせ時間等確認を済ませる。

 夕食の片づけを済ませる。明日もあれこれ予定があるので、これから準備を済ませておかなければ。明後日の治療以降はまた動けなくなるのが分かっているので、のんびりしてはいられない。
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2022.10.23 3年ぶりの校友会音楽祭、幸せ一杯、感謝一杯の一日

2022-10-24 01:39:06 | 合唱
 昨夜は、3年前の校友会音楽祭前夜には、同じホテルのトリプルルームで不眠だったことに懲り、夫と息子はツイン、私はセミダブルと2室取った。
 夕食から戻り、2人の部屋でちょっとお茶を飲んだら、サッサと自分の部屋に戻ってバスタブにお湯を張って入浴。そのままベッドに入ってipodを聴きながら最後の自主練習。日付が変わる前に眠りに落ちた。

 夜中に一度お手洗いに起きたけれど、すぐに寝直し、目覚ましが鳴ってスッキリ起きる。
 カーテンを開ければ外は良いお天気だ。晴れ女、ここにあり。浴槽足湯を済ませ、身支度をして荷物もまとめ、約束した時間5分ほど前に2人の部屋のチャイムを押す。

 ところが、なかなか出てこない。嫌な予感がする。何度も鳴らすとようやく寝ぼけ眼の夫が真っ暗な部屋から出て来た。息子はまだ爆睡中。なんということか。「大丈夫、起きるよ」と言っていたのでモーニングコールはかけなかったのだけれど、トホホ、である。

 2人を追い立てるようにして昨日買いこんだ朝食のパン等をテーブルに広げ、急いで頂く。余裕をもって集合時間に到着するのにはあと1時間で部屋を出たい。なんとか朝食を終え、2人が支度を終えるのを待ち、私はそのままチェックアウト出来るように部屋を点検。
 今日の服装は、会場到着後に着替えをしないで済むように、舞台衣装の白いブラウスと黒いミモレスカート、黒の靴。それにジャケットを羽織っただけのいでたちである。
 荷物を極力減らして、大きなお財布等も夫に預け、体力温存のため持ち物はスマホポシェットと楽譜が入るショルダーバッグのみ。

 例年通り路面電車の駅まで2人が送ってくれる。青空が広がるいいお天気だ。今日は24度くらいまで気温が上がるという。有難い。サッサと歩いたら、予定より一台前の車両が到着していて、無事乗り込むことが出来た。一駅先で席も確保出来て、ラッキー。これなら余裕で到着する。

 集合時間の30分ほど前に路面電車終点に到着。時間が十分あったので、講堂やら構内の写真を撮りながらOB・OG合唱団の控室である教室に向かう。エレベーターがない建物なので、ふうふう言いながら3階迄を上がる。2期上のソプラノのY先輩がもう到着されている。
 発声練習開始まで30分弱、A先輩が到着され、三々五々先輩たち、現役の助っ人たちが集まってくる。

 女性14名が揃ったところで、N先輩による準備体操と発声練習スタート。その後、男性控室に移って20分ほど、M氏による4曲の合同練習を終えたら、階下に降り、舞台袖でステージオーダー順に並び、ステージリハ。持ち時間は僅か12分。
 自分の立ち位置を確認し、ライトが当たり、ああ、いよいよ本番なんだなぁと思う。この高揚感が味わいたくて、これまで練習を続けてきた。

 初めてホームカミングデーに参加したのは、卒業25年の13年前、2009年のこと。
 その前年の6月、本格的な再発治療を開始して4か月ほど経過した時に「10月に行われる校友会での合唱に参加しませんか?練習に参加できなくても大丈夫だから、校歌だけでも歌いにいらっしゃい」と幹事のK先輩からOB・OG合唱のお誘いを頂いた。
 けれど、再発治療の副作用が酷く体調が優れないことが多く、定期的に都心まで練習に行ける状況ではなかったことから、この年は参加することが叶わなかった。

 翌年、少し落ち着いたところで、これが最初で最後かもしれないし・・・と思い切って参加したところ、思いのほか頑張れて、忘れていた“歌うこと”の楽しさを思い出し、練習を励みに体調管理が出来ることが分かった。
 以降、母の直腸がん手術や父の急逝により2015,16年の両年をやむなく欠席した以外は、2019年迄毎年参加させて頂いた。それが2020年、21年とコロナ禍のため、中止である。
 3年ぶりにこうしてリアル開催となったが、まさか還暦を超えて命を繋ぎ、合唱を続けられるとは思わなかった。初めて参加した時に卒業後35年を超える先輩方の溌剌としたお姿を拝見し、果たして私にこんな日は来るだろうか、と思ったのがつい昨日のことのようである。

 リハーサルが終わり、今度はオープニングセレモニーのステージリハのため、先輩方と講堂前に移動する。
 2019年は巨大アリーナのこけら落としイベントが重なったので、講堂でのオープニングは3年ぶり。いつもは合唱3団体合わせて130名くらいの参加者で、舞台は立錐の余地もないほどなのだが、今年は80人ほどで少し余裕があるとのこと。とはいえ、そこそこ密であることには違いない。
 A先輩がたまには一番前で歌わせてもらいましょう、と引っ張ってくださって最前列に並ばせて頂く。ひな壇がなかったので、前列で歌えたことは来てくれた夫や息子が写真や動画を撮るにはとても有難い位置になった。

 指揮をしてくださったのはグリークラブのKさん。各々の団のアレンジにより微妙に違う部分もありながら、面白い和音も飲み込んで校歌、応援歌等3部作の合唱になった。
 ステージリハを終えると一旦講堂の外に出て、そのまま本番まで待機。携帯の電源を切る前に家族ラインにステージオーダーの場所を伝える。
 オープニングセレモニーの段取りは運営サイドと若干齟齬があったようで、講堂の外での待機時間が思いのほか長くなった。日差しが強く、日陰にいないと結構消耗しそうなお天気だ。

 オープニングセレモニーはOB・OGである2人のプロアナウンサーの司会でスタート。それぞれのステージでの司会進行を請け負う複数の大御所司会者たちが自己紹介等を終え、15分ほど遅れての合同合唱団登壇となった。
 合唱スタートのタイミングで上がると思っていた緞帳は既に上がっており、沢山の観客が見つめる中、ぞろぞろと整列する。
 あまりキョロキョロ出来ないので、夫や息子の姿を確認することは出来なかったが、何はともあれ応援歌、カレッジソング、校歌を無事歌い終えた。セレモニーの様子はYouTubeで全世界同時配信されたという。

 解散後は昼食タイム。既に次の合同練習スタートまで1時間を割っている。近隣で使える昼食券を配給されていたけれど、学食に行くしかないかなとそのまま講堂の裏の学食を目指す。
 ところが、皆考えることは同じなのか学食の前は列をなしている。以前は色々なメニューが選べ、勤務していた大学とほぼ同じだなぁとちょっと複雑な気分だったけれど、今年は麺なら醤油ラーメン、丼物はハンバーグ丼、カレーはカツカレーの3品しかなく、それがエントランスでははっきりしていなかった。

 麺、丼、カレーそれぞれのラインに並んで注文口に行ってやっとそのことが判る。ポスターに出ているフォーを想定して麺のラインに並び、醤油ラーメンしかないことが判って、じゃあカツカレーにしようとすると、またカレーのラインに並びなおさなければならない。そんな人が続出して大混雑。
 にもかかわらず各々のレーンに整理担当者の配置も少なく、殆どさばけていない。途中で空いた列に並びなおす等時間をロスした挙句、レジも遅々として進まず。要領悪くかなり最後の方になってしまう。
 やっとカツカレーにありついて、10分ほどで流し込むようにお腹に入れて、ミヤBM錠を飲み、午後の舞台会場まで何とか先輩たちについていく。

 その途中、高校時代の同級生だったGさんから声をかけられてびっくり。何年か前もそんなことがあったけれど、こんな混雑なの中、また見つけてくださるとは。時間が合えば聴きにいらしてね、と言ったけれど、Gさんもテント番があるようだった。

 そしてM氏の指揮による最後の練習が始まる。残された時間は45分と限られている。午前中のステージリハで出来なかった部分を重点的に、そしてここだけは、という部分を確認して頂き、本番を待つ。

 本番は一旦始まれば瞬く間に終わってしまう。僅か20分の持ち時間のために、これまで3か月練習を続けてきた。最初は「さびしいカシの木」、2曲目は「永遠の花」。後半2曲は「初心のうた」と「泉のうた」。奇しくも後半2曲は息子が大学時代、まさに主力の3年次に定期演奏会で全曲を歌ったものだった。
 舞台に上がると、その息子と夫がかぶりつきでカメラとスマホを構えているのが分かった。思わず、おお、と肩をすくめてしまいそうになる。

 今回は最後列の3列目、大好きな先輩たちに挟まれて至福の時間を過ごすことが出来た。
 いつものことだけれど、終わってみれば練習した以上のことは出来ず、ひとかけらの不安もなく言葉を発することの出来ない部分もあり、反省すべき点は色々。けれど、こうしてまた皆さんと歌える幸せと喜びを、改めて噛み締めることが出来て、胸が一杯になった。
 「とおくまで歩ける足がひろい道をつくりだす」という最後の曲の歌詞を言葉にしながら、今も自分の足で歩ける有難さを思う。今日の万歩計を見れば14,000歩近く。このまま治療を続けることで、私なりのひろい道を作り続けていければいいな、と思うと、ちょっと涙が出そうになった。

 それにしても今日の本番のために、どれだけ沢山の方たちのご準備やご尽力があったかと思うと、頭が下がるとともに、家族総出で私の(息子に言わせれば老人の道楽)好きなことを応援してくれる、恵まれた環境に感謝するしかない。
 終了後は、皆で記念撮影の後、控室に戻ってミーティング。M氏のお言葉を頂いた後は、来年度の活動について、また、再来年に予定される合唱団結成75周年記念コンサートについてのお話や、コロナ禍の中で急逝された前代表のS先輩の後をK先輩が継がれるというお披露目があった後、皆で「来年もまたお会いしましょう。」と言いつつ解散した。
 これで今年の私の合唱の季節も終わりである。来年のことはまだどうなるかわからない。もちろんその先も。けれど、また来年もこの舞台を励みに出来たら、と思う。

 解散と同時に階下で待ってくれていた夫と息子と合流。ちょうどA先輩もいらして2人を紹介させて頂くことが叶った。A先輩、Y先輩とご一緒にスリーショットの写真も撮ってもらえてとても嬉しかった。

 さて、荷物を取りにホテルに戻ろう、と言うと、抽選の結果がまだ出ていないから帰れない、と2人が言う。どうも買い物をしたら頂ける抽選券があるという。そういえば何年も前に幹事のKさんが自動車を当てたと伺ったことがある。
 特賞は旅行券やらディナー券やらで、息子は当たったら欲しいものが複数あるようだった。結果が発表になるまで、カフェでお茶することに。ちょうどテラス席が空く。
 寒くなく暑くなく、銀杏の匂いがちょっと鼻に突いたけれど、風がとても気持ち良くまったりしてしまう。お昼がろくに頂けなかったので、お腹も空いている。息子とシフォンケーキをシェアして人心地着く。

 ネットで結果をチェックするも残念ながら当選はなし。ここで夫が大変なことに気づく。抽選券は時間までに必ず半券を投函箱にお入れください、とある。これが切らずに残っているではないか。これではいくら待ったところで当選するわけがない、と2人で顔を見合わせていた。さすが忘れ物大王親子である。

 さて、では帰ろうか、と言ったところで、A先輩とメッセンジャーでやりとり。先輩方は昨年新しく出来たライブラリーを見学中という。私も気になっていた村上春樹ライブラリーである。せっかくなので行ってみようと3人で席を立った。入館締め切りまであと20分ほどだったが、噂にたがわず、素敵な空間を楽しむことが出来た。
 ついでに学生時代から親しんだ隣の演劇博物館も見学し、大学を後にした。

 再び路面電車に乗り、ホテルまで戻ってキャリーケースをピックアップし、息子を送りがてら東京駅まで移動する。エキナカタイ料理のレストランで少し早めの夕食。2人はシンハービールで、私はマンゴージュースで乾杯。パッタイやガパオに舌鼓を打った。母にもMeet通話で無事終了したことを報告。
 エキナカをウロウロして買い物をする。息子が花屋さんに行くという。なんと、今日は私が頑張ったので好きな花束を選んでいいという。それでは、とハロウィンに因んでカボチャやリンゴ等をあしらった長持ちしそうな花束を選び、お言葉に甘えて買ってもらった。思いもかけず、どうもありがとう。

 夫と2人で息子を新幹線ホームまで見送るなんて、なかなかないことだ。無事発車するのを見送り、私達は私鉄乗換駅まで戻ってライナーで帰宅した。
 帰宅後は、2人で手分けをしてあれこれ片付けを終える。

 早起きをして長かった一日。家族をはじめ、先輩たち、そして裏方で頑張ってくれた現役や沢山のスタッフの方たちのおかげで成り立った今日の一日。幸せ一杯、感謝一杯な一日だった。
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