インテリジェント ワークス

子供達との泣き笑い

体力向上月間

2010年12月10日 | 歴史

この時期は連日連夜忘年会。
忘年会とは今年あった嫌な事などお酒を飲んで忘れましょうと言う日本独特の習慣。
それをきちんと理解して、帰って来た道すら覚えていない塾長です。


先日行われたタイム測定。

タイム順に名前を呼ばれて並びます。
背の順やら、タイム順やら、平成塾ではこのようなデータを練習メニューの参考にするんですね。
それにしても、この時期は4時を過ぎると暗くなりますね。


今回ジェッターを押さえて、堂々のトップに輝いたサラドレ。

えっへんと胸を張って・・・・
と思ったら、いつもと全然変わらんな。
事の重大さを理解してないのかしら?


こんな上位に食い込んだ1年生のペッパー。

ポジティヴな言い方をすると、6年生のキャプテンより速い1年生。
ネガティヴな言い方をすると、1年生よりも遅い6年生のキャプテン。

後ろは重さ順に並んだお母さん達。 (嘘です)



さて、次回の練習より冬場の体力向上月間として、塾生達の体力増強を行います。

とは言っても、むやみやたらと走らせたりする訳ではありません。
今年から子供を参加させたお母さん達も多いので、ここで子供の身体について少し解説しますね。

子供の身体の成長は脳の成長と密接な関係があります。

【脳の成長期】
脳は140億から160億の細胞で構成されていると言われていますが、2歳から9歳頃までにその90%が形成されるんですね。
その脳がどのような発達の仕方をして、どのように機能するかは今回は説明を省くとして、その時期の子供達は摂取した栄養分の95%程度を脳の形成に使われてしまいます。

【脳の休息期間】
9歳頃になると、脳はいったん成長をお休みします。
そこから2~3年が経過すると、再び成長して最後の10%を形成して完成形になるのですが。
実はこの2~3年が身体の成長では最も重要な時期なのです。

【成長の順番】
それまで脳に使われていた栄養分が身体に回って来ると、子供達の身体はみるみる大きくなって行きます。
中学1年生と3年生では、明らかに身体の大きさが異なりますよね。
この時、個人差はありますが最初に成長するのは骨です。
と言うか、どこも同時に成長しているのですが、最も大きさが変わるのが骨なんですね。
続いて筋肉が大きくなって行くのですが、この時に身体の中で骨とそれを支える腱の大きさのバランスが一時的に崩れて起こるのが成長痛になります。

【成長軟骨】
骨が大きくなる過程で、成長軟骨と呼ばれる物が存在します。
これは間接などに常にある軟骨と違い、骨が成長しようとして外側に伸びた部分の事です。
脱皮直後のカニの甲羅みたいに、とても柔らかい状態なんですね。
これが固まると、きちんと骨として機能する事になります。

【この時期のトレーニング】
上記を踏まえると、この時期に絶対にしてはいけないトレーニングと言う物が解ります。
よく冬場のランニングと称して、子供達に舗装道路の上を何十分も走らせる指導者がいますが、実はとんでも無い事なんですよ。
成長軟骨を抱える子供達に、過度の衝撃を与えると軟骨その物が変形してしまいます。
特に4年生から5年生辺りまでは、決して舗装道路の上で長い時間走らせない方が良いでしょう。

【子供の筋肉】
筋肉もいくつか種類があるのですが、小学生の頃には瞬発力しか身につきません。
そして成長過程で中学に入ると持久力、高校辺りで強靭な筋肉へと変遷します。
なので、この時期の子供達に必要なのは持久走では無くて全力疾走になります。

ただ一口に全力疾走と言っても、単に走らせるだけでは大人だって飽きちゃいますからね。
どうやって子供達に全力疾走を繰り返させるのか、明日以降の練習に乞うご期待。

塾生達はたっぷりと睡眠を摂って参加するようにね。