平成塾は、通常の倶楽部チームではおよそ持っていないような装備を持っていたりします。
その内のひとつがバトン。
運動会などでリレーに使われる物ですが、このバトンが毎回の練習で使用されているんです。
毎回、練習の最後に行われる塾生全員参加のベーランリレー。
ベース一周を全力で駆け抜け、次の走者にバトンを渡します。
実はこれ、遊んでいるようでいて大切なトレーニングなんです。
ベースランニングの練習になるのは当然として。
子供達の瞬発力を大いに鍛えているんですよ。
何度も書きますが、この時期の子供達は持久力などは鍛えられません。
パワーを発揮する筋肉も発達するのは高校生くらいから。
今の時期は瞬発力を鍛えるメニューを中心にカリキュラムが組まれます。
それでも、ただ走らせた所で、すぐに飽きてしまいます。
そこで、考案されたのが全員で行う対抗リレーなんですね。
チーム対抗ですから、流して走る訳には行きません。
全力疾走が当たり前ですから、ちょっとでも気を抜くと仲間から責められます。
だいたいベース一周が100m。
それを最低でも5回、多いときで10回繰り返しますから。
塾生達は全員が500mから1kmのダッシュを行っている計算になります。
1kmをダッシュで駆け抜けるって凄くないですか?
それもこの時期の子供達の離れ業。
筋肉が完成していないので、乳酸が溜まりません。
だから走り切れちゃうんですね。
これを繰り返していると、筋肉や内臓が酸素を取り込むのが上手になります。
すると、少ない酸素量でも耐えられる身体になって行くんですね。
同じ運動をしても、ハアハアと言わなくなります。
それが俗に言う体力が付いたと言う表現なんですよ。
たまに人数が半端になると、指導陣が混ざったりしますが。
指導陣はすぐにバテてしまいますね。
それは筋肉量が多いので乳酸が溜まり易い事と。
日頃の運動不足から、酸素の取り込みが下手になっているせいです。
実は塾生達の中でも、高学年になるほど疲れます。
理屈は同じで低学年より筋肉量が多いからです。
何をやらせても低学年より出来てしまう高学年ですが。
ただひとつ、体力面だけは低学年に分があるみたいです。
だから100m走を10回程度なら圧倒的に高学年の方が速くても。
20回も繰り返すと、低学年の方が速くなるかも知れません。
それにしても、みんな走ってる時の表情は個性が出ますね。
勉強の時もこんな真剣な顔をしているのでしょうか?
バボはそろそろバテて来ました。
アヤナはカメラを向けると恥ずかしがって下を向きます。
お母さんに似て美人なのに勿体無いね。
バトンの持ち方も人それぞれ。
走るときも、人生も脇が甘い博士。
主将の走りは力強いですね。
雄叫びを上げながら走るミニアサ。
逃げるアキラ、追うトシユキ。
みんな、こうして知らない内に体力が向上して行くんです^^