千畳敷カールの紅葉を見に行きたいという思いは去年の秋にあったのだが、
平地に秋が来て思い立ったときには、高山の紅葉はもう終わっていたので、
今年こそは遅れまいと紅葉情報を早めにチェックしていた。
見ごろ情報が出るや天気図を見て、台風が去り次の台風が来るまでのあいだの、
晴れそうな日に出かけることに決めた。千畳敷カールは午後になると
曇ることが多いそうだし、遅く行くとロープウェーの待ち時間が長くなるので、
前夜は駒ヶ根に泊まって、朝一番に出かけることにした。
当日は昼食を食べてからゆっくり出発したが、3時過ぎには宿に着いたので、
部屋に荷物を置くと、宿の裏の太田切川沿いの遊歩道を通って
千畳敷カール行のバスが出ている菅の台バスセンターまで行ってみた。
近くの駒ヶ根ファームスには信州の名産品、特産品が並び、
食べ物屋さんもあって、ぶらぶらするにはうってつけだった。
宿で夕食を食べたあとは、日帰り温泉のこまくさの湯へ行った。
ここの露天風呂はなかなかよかった。
次の日は朝8時台のバスで菅の台バスセンターを出発。
しらび平でロープウェイに乗り換えて、千畳敷カールまでは1時間ほど。
バスもロープウェイも待たずに乗れたが、土日祝日は最高4時間待ちもあるそう。
菅の台からしらび平までの道は自家用車乗り入れ禁止のバス専用道なのだが、
ヘアピンカーブの連続で冬はかなり怖そうに思えた。
千畳敷カールはあいにく青空ではなかったものの、空気は澄んでいて、
紅葉・黄葉と常緑樹の緑のモザイクが絵のように美しかった。
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ここの標高は2612m。ロープウェイで行ける場所としては日本で一番高い。
涼しいだろうと思って、フリースやウィンドブレーカーも持参したけれど、
遊歩道を一周したら暑くなって脱いだ。
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南アルプスの向こうに、富士山が見えた。
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紅葉はナナカマドで、燃えるような真紅だ。
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パノラマでも撮ってみた。
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人の列が連なっているところが遊歩道。
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時間があったので、近くの養命酒工場を見学した。
ここは自然に囲まれていて、敷地内には林の中を縫う散歩道も作られてる。
そのところどころには、発掘された縄文式住居や弥生式住居が復元されていて、
工場内だけでなく、楽しめた。車を運転している人は養命酒の試飲はできないが、
おみやげとしてペットボトル入り養命水というミネラルウォーターをもらった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/49/80/4413fad17e9494f77465bf32fe13c418.jpg)
ところで、今回すごく役だったのが、iPhoneのグーグル・ナビだった。
動作はカーナビとまったく遜色がない。ドライブ中ずっと起動していても、
同時にシガーソケットから充電しているので、バッテリーが減ることもない。
宿の周囲は田園で街灯もなく夜は真っ暗だったから、温泉からの帰り道、
ナビがなかったら、どこで曲がるかもおぼつかなかったと思う。