うちが主催する「農業体験」へ参加する人たち。
新規就農を目指している人、農業に興味・関心のある人、無農薬栽培に興味のある人、
野菜の作り方を学びたい人、社会生活に疲れた人・・・など、いろいろです。
うちで体験してもらうのは、観光農業ではなくリアルな農作業です。
草むしり、畑の片付け、天地返し、植え付け、種まき、収穫など、
その日に行う予定の作業を一緒にやってもらっています。
作業中は最低限の会話しかなく、畑に響くのは時計代わりのラジオの音だけ。
黙々と作業をしながら、参加した方々はいろいろなことを考えるようです。
”これが農業だ!”とばかりに気合いの入っている人から、日々の生活を客観的に振り返る人まで。
実にさまざまです。
最近参加した人の作業の様子を写真にとってメールで送ったり、
作業をしたその後の様子を写真付きでメールしたりと、その後の様子を知らせるようにしました。
一過的な体験ではなく、その後どうなったのかをぜひ見て欲しいからです。
そして、農”と”食”をもっと身近に感じて欲しいと思っています。
感想のメールをいただくと、本当にうれしくなります。


確かに狭義的には、”地域で生産したものを地域で消費する”を”地産地消”でOKだと思います。
しかし本当に地産地消が確立されてしまえば、”お取り寄せ”はあり得ない。
まして産地のみですべてを消費するということは、現実的な話ではないですよね。
また地域で採れた食材を、学校給食に使うのも”地産地消”は当たっているかもしれないけど、
”食育”には必ずしもならないのでは?
どこか行政主導だったりするこの”地産地消”は、
どことなく経済的な枠組みを形成しつつあるように思います。
その良い例が、学校給食への納入。
内需拡大の縮小版みたいです。
地域に納入先ができたことは、経済的にはOK!
でも長期的には、生産者やこれに関わっている流通関係者の”競争力の低下”も
覚悟しておくべきではないでしょうか。
労せず得た繁栄は長続きしません。
生産者ではなく消費者としての自分の思いは、
「地産地消」とは、互いの顔が見えて”安心感や親近感”を共有すること。
店頭の顔写真には、少なくとも親近感は湧きません。
また”地産地消”を大々的に標榜しているようなスーパーで、
なぜ他地域の同一野菜を売っているのか?
小売店の取り組む”地産地消”は、あくまで売り上げ向上のためのツール。
もっともらしく顔写真を飾っている反面で、”契約栽培野菜”の方は写真がなかったり。
”地元産は新鮮で安い”これも、おかしな論理。
新鮮はともかく、安いとは限りません。
特に都市部に於いては、
作付けのスケールメリットは耕作面積が小さいためにほとんど期待はできません。
生産コストを考えれば、わかりそうなもんです。
私が申し上げるのも何ですが、
言葉(宣伝)とイメージに惑わされずしっかりとした自身の考えで行動してみませんか?


4/12に種を播いた、「ルッコラ」と「サラダからし菜」の収穫が始まりました。
<ルッコラ>
<サラダからし菜>
丈はだいたい15cmくらい。
まだやや小ぶりですが、このくらいの方が軟らかくて食べやすい(特にサラダで)んです。
気温が高くなると一気に生長して、大きくなってしまいます。
一番美味しいところを、皆さんにぜひ食べて頂きたいですね。
明日(6日)と10日には越谷市赤山町の「げんきの市場」さんに出します。
お近くの方は、ぜひお買い求めください。
土で育てていますから、風味が水耕栽培のものと比べて数段良いです。
今夜はこの2つを混ぜてサラダにしてビールのつまみにします。
良い香りが口いっぱいに広がって最高に美味しいんです!
きょうからGW決戦(定植、播種)が開幕です。
午前中ルッコラとサラダからし菜の播種の時にかけた、”ベタがけ”を
防虫ネットに変更。
明後日くらいから、”ベビーリーフ”として収穫を始めます。
午後、農業体験の方が2人。
埼玉県和光市と東京都世田谷区からお越しいただきました。
農作業は初めてということなので、
はじめは鎌を使っての、除草作業。
その間に私は、トマト(レッドオーレ)を定植する準備。
トマトは毎年、ブルーベリーの畝間を使っての栽培です。
一般にこのような栽培を混植といいますが、混植をすることで、畑の空きスペースを
有効活用できるのと、”究極の直売!”(お客さが収穫したものを販売する)を行うために、
一ヶ所にいろいろあった方が、便利なんです。
<ベタがけから防虫ネットへ>
決戦初日は何とか予定をクリア。
明日は決戦2日目。
残りの苗を、一気に定植です。
天候が少し不安定になって来そうです(5・6日)。
雨だけは降らないで!と祈るような気持ちです。