今日も駅前(AKIBAオジン)

ツクバEX開業日から始めた親父居酒屋の放浪記。下町の居酒屋、旅先の地酒・酒蔵・秘湯、森と水の話や、たまには政治談義など。

神田「は満寿司」、秋葉原「真澄」で新年会

2018年02月04日 | 居酒屋

  地元仲間との新年会は、神田駅北口近くのガード下にある「は満寿司」。間口は狭いが一階にはカウンターとテーブル席が二つ、二階も20人近くの宴会ができるという部屋があるという。こじんまりとした江戸前のすし居酒屋である。

  既に暗くなりつつある土曜の午後5時に店に集合。仲間6人が漸く集まったのが5時半過ぎ、爺さんになれば時間も多少ルーズになるのは致し方ないか。料理と酒は飲み放題のおまかせ。テーブル狭しと刺身、揚げ物、あん肝などの料理は酒の肴には十分な量である。酒はビール、焼酎、ハイボール、日本酒は「菊正宗」の常温か燗酒の一種類のみである。最近、こういった昔ながらの酒の出し方を出す店は少ない。最近の飲み屋は、純米だ吟醸だと銘柄いろいろと用意してあるのが主流。下町のすし屋は、飲み物は燗か常温、あくまでも肴が主役で酒はわき役との役割分担は地酒ブームの前からお決まりのこと。昔ながらの寿司屋が神田駅ガード下に今も生きている。

「二世宰相達の庶民達の鈍感な政治感覚に「ああでもない、こうでもない」と年寄りの話題あっと言う間の二時間半。一人4千円で酒と寿司で腹いっぱいになって大満足。腹ごなしも兼ねて河岸を変え秋葉原のガード下「酒造 真澄」に移動。JRのガードの耐震工事で、暫くは神田駅東口のガード下に移転していたが、昨年秋に秋葉原の元のガーと下に戻った。真澄では「真澄 あらばしり」の四合瓶を注文。スッキリとした尖ったあらばしりの吞み口は相変わらず大好きである。

 


住吉の老舗居酒屋と錦糸町馬刺し

2017年11月24日 | 居酒屋

 半蔵門線と都営新宿線が交差する「住吉」は、昔から下町風情の色濃く残る地区である。その住吉に昔から地域に親しまれてきた老舗居酒屋の「山城屋酒場」がある。同じ年の昔の職場仲間と会おうということになり、「虎ノ門」、「新宿」の職場から二人、もう一人は住まいは千葉だが、当日は下町散策で門前仲町、清澄白河などをぶらついての合流。

 山城屋酒場前で待つこと数分、開店一番乗り。店幅全体をカバーする大暖簾と引き戸を開けるとL字の大カウンター。左はじから三人座り、まずは「もつ煮」と生ビールで久しぶりの邂逅に乾杯する。吉田類などその筋の名士も立ち寄る店はメニューも豊富で価格も安い。刺身の盛り合わせやトロ刺し、串焼きで酒も弾む。古希を過ぎても仕事は現役。仲間のいずれも来年以降も職場続行は決定済み、年金減額でも働けるうちは働くという「安部ちゃん泣いて喜ぶ殊勝(首相)な心意気」。

  千葉の仲間は趣味の単独行での山歩き。先日は群馬の山歩きのため、深夜に車を走らせ麓に到着後、若い連中でも大変な二日掛かりのコースを単独行で一日で走破。そして夜の高速を千葉まで取って返すという荒行をやってのけた。感心を通り越し、古希を過ぎた爺さんのやることかと呆れて物が言えない。山城屋酒場も6時過ぎるとボチボチカウンターは満席近くなってきた。カウンタ席の奥はテーブル席があり4人以上の客のために開けてあるようだ。気が付くと二時間余、ホッピーやハイボール、酎ハイで話が弾みそろそろ次のお客に席を譲ることとする。

  二次会はタクシーで一駅、錦糸町のJRA中央競馬会裏の馬刺屋「ち馬」。競走馬には申し訳ないが、モモ、ヒレ、コウネ、タテガミ、フタエゴ、タンなどの「馬刺し盛り」を注文。個人的には脂身があり噛み応えがあるコウネが好きである。馬の部位の名札を見ながら馬刺と店自慢の馬レバテキで燗酒を酌み交わす。馬で精力を付け??締めのラーメンと店を後にして「錦糸町」から総武線で家と反対方向の「平井」へと向かう。

   平井の駅から2~3分の「やなか草」は、東京ラーメンの王道「ちばき屋系」の「醤油味」。オジンが大好きなラーメンでもある。閉店近く珍しく空いていた店に入ると栗の大木を挽いた自然の風合い豊かなカウンターの一枚板の長テーブルと素材感満点のテーブルのお出迎え。しばし、銘木とのふれあいにウットリする中、旨いラーメンと別注のメンマを肴に燗酒での三次会。醤油ラーメンの味を一層引きたてていた。

 


「松平」の高松市往訪記

2017年10月24日 | 居酒屋

 恒例の全国総会と研究発表会、業界展示会が高松市で開催。前日に疾風のように通り抜けた台風の影響もなく、無事に羽田をフライト。雲海の上を一路高松へ。雲海を抜けると突然現れた小豆島を眼下に見ながら、溜池の多い香川の高松空港に着陸。空港からホテルまでの道すがら、他の多くの地方都市のような閉塞感はなく活気ある街に意外性を感じつつホテルへ。

 到着当日は予定なし、三時近くにホテルにチェックインした後、一両の電車がいやに長い「琴電」に乗り「栗林公園」へと向かう。緑深い「紫雲山』を背景に6つの池と13の築山を巧みに配し、江戸初期の回遊式庭園として国の特別名勝に指定されている。栗林公園は、高松藩主松平家の別邸として、歴代藩主が修築を重ね300年近く前に完成した。黒松を主体とした木石の雅趣に富む庭園である。「栗林公園」入り口でボランティアさんから声を掛けられ興味深い解説付きの案内で回る。何故に栗林公園が三大庭園に指定されないのか生い立ちを聞く。一千本もの見事な手入れの行き届いた松とともに一歩一景といわれる変化に富んだ美しさを醸し出している。背景の山と手入れの行き届いた見事な黒松に囲われた庭園の池の風景は一服の絵を見ているようである。途中「夫婦松」があり赤松の根本から黒松と赤松に分かれた雌雄同一の不思議な松であった。約一時間、公園の半分であったが丁寧な説明を受け、幕末から明治の初頭の歴史に翻弄された公園の生い立ちを知る。

 ホテルに戻り、夜は職場の幹部職員や仲間と「ぴかでり屋」で前夜祭の飲み会に参加。約2時間半の飲み放題、料理はご当地名物の鳥中心。懇談も二時間半、堀こたつではなく座布団は厚手だか長いと足が痛くなる。もう一軒との声もある中、体調イマイチの状況なので明日からの三日間の体力温存でホテルへ戻る。

 二日目はの朝、「瓦町」から琴電に乗り終点の「高松築港」へ。高松城址の堀端が終点である。JR高松駅のロータリーを回り込み、目指すは総会会場のコンベンションの「サンポートホール」に入る。三階席までほぼ満席で、二階左翼の張り出し席に確保する。オペラの貴賓席のような場所だ。午前中の総会・セレモニーを終えたのち、興味を引いた研究発表のブースをアチコチと移動する。

 二日目の夜は、総会のレセプションで会場は隣接する「サンポートホテル」へ。満員の会場は同一階の大宴会場を二つ使用しても尚且つ満員。仲間を探すのに四苦八苦。その中でも懐かしい顔を探し出し旧交を温める。レセプションの半ば過ぎには、参加者も他の寄り合いへ参加するためか、会場も相当空いてきた。締めまで見守り会場を後にするも、なぜか飲み足りない。ホテルに到着後、隣室の仲間を誘いホテル近くの「寅や」へ入る。カウンターに座り、焼酎「黒霧島」のロックと、高松名物と言われる「骨付き鳥」を注文。 やはり爺さんには日本酒だ、燗酒を飲みながら「あーでないこーでもない」と高松の夜が更けていった。

 三日目は、台風の影響で一日短縮となった業界の展示会の開始。ホテルから日本有数の長い商店街である「高松中央商店街」を歩いて会場へ。約20分は朝の運動には丁度良い感じである。会場での朝礼の後、いよいよ展示会開始である。パンフレットを配ったお客が来てくれることを祈りつつ、待つこと数時間、ボチボチと知り合いの顔も音連れてくれて、主要な顧客もブースに立ち寄ってくれた。まずは一安心と気になる研究発表の会場へと向かい、会場をアッチコッチと移動する。

 夜は「OB会」が予定されているので、体力をつけるべくアーケードの中のうどん屋さんで「さぬき饂飩」でスロースタート。近くのアーケード下の「魚屋さん北島商店」が会場である。一階は目立たないが二階の宴会場は二部屋あり20人以上の会は可能だ。

  翌日は高松四日目の最終日、午前中でブース来訪者、研究発表も概ね終了。早めに食事をして一人「高松城址・玉藻公園」へと向かう。研発参加者が少ないうちの昼時は城址来訪は少ない。65歳以上は無料で一人静かな高松城址を散策。海水が入り込む城址のお堀の「城船体験」(500円)も一人占め、船頭さんとマンツーマンの解説付き。高松城天守閣跡の特殊な「石垣」の作りに感嘆しつつ、船べりに集う黒鯛、真鯛へ撒き餌を撒きながらお殿様気分で約30分の遊覧となる。

追: 帰りは行きと同じく「高松空港」からの3時半のフライトで羽田へ。あろうことか、同乗の飛行機の自分の席の一列前のエコノミーに尊敬する勲一等旭日章のご仁が座っておられた。席がなかったのか予定を変えたか、はるばる北の大地から高松の地まで後輩指導にいまだ頑張っている元気なご様子に感服した。


ディープな神田駅前界隈

2017年10月14日 | 居酒屋

 山懐深く作業している林業の現場リーダーの研修、東京神田で毎年開催している。一週間に及ぶ座学は、いつもは山中で体を動かしている者にはさぞ辛かろう!!。てなわけで、研修に来ている山のベテラン職員と本社役員のH氏との意見交換と慰労を兼ねてオジンのフランチャイズズ神田の街で飲もうということになった。6時近くまで熱の入った研修を行ったようで、先に飲み屋で待つことになった。

 まずは神田駅近く新幹線ガード下の「はま寿司」、一階のテーブル席で店の親父と雑談しながら待つこと30分、四日目の研修が終わった山のベテランさん到着。あと一日、お疲れ様子だがホットした面持ち。「はま寿司」は、7~8席のL字カウンターに四人掛けのテーブル席二つ。二階は一組限定で予約専門だそうだ。カウンターの中には「はま寿司」の店の親父とベテラン板さんが握る。まずは、刺身のおまかせ、メニューは黒板に書いてあるが少ない。日本酒も清酒一種類のみ。実にシンプルであれもこれも悩まないので良い。まずは刺身のおまかせ、黒板からは干物とおしんこを注文。まずはビールで乾杯後と日本酒で話が弾む。常連さんがカウンターを埋めるころ、あっという間に二時間半。そろそろ河岸を変えようと店を出る。いい店だ、ネタはいいし勘定も優しい。今度は二階は日本酒飲み放題というので予約でこようと思う。

 さて、いよいよ夜の神田、北口の飲み屋密集地に参陣。吉田類放送の「鶴亀」に顔を出すがあいにく満席。近くの路地へと移動し鼻をきかす。狭い路地だが間口が広く賑やかな店があり「海鮮屋台おくまん」である。キャパは1、2階で100人は入るそうなので即入店。追い込み座敷に案内される。メニューは豊富でビールで二度目の乾杯、あとはハイボールを注文し話の続きをする。賑やかな店でビール、日本酒「大関」共価格は280円と安く、雰囲気は若い連中向け、日本酒メニューは「大関」以外の銘酒もありそうだが面倒なので大関を注文する。

 林業の未来は明るいが、まずは林業の現場能力をつけることが必要、機械化も肝要だが基礎的な力をつけることにつきると意気投合。和気あいあいと第二ラウンドで語り合う。


有楽町ガード下のすし屋「旨い酒とマグロの中落で満腹」

2017年07月13日 | 居酒屋

  七夕の夜、晴海通りの有楽町JRガード下のJR系列店のすし屋「まぐろ一代」でハナ垂れ小僧時代仲間の暑気払い。仕事場から銀座線「銀座」で降りて、銀座四丁目の雑踏をかき分け待ち合わせの日比谷のガード下へ。六時半ピッタリ到着、既に仲間六人は席に着きお待ちかね。ここは仲間の一人が馴染みの店、月一回の金曜日の「特別サービス」があるというのでやってきた。

  ビールで乾杯のあと、「純米大吟醸 越後鶴亀」の四合瓶の差し入れを有難くいただく。初めての酒だがすっきりした旨い酒だ。あっという間に空になる。次は飲み放題メニューの「八海山」も旨い。コース料理の途中で「特別サービス」がテーブルへ。60cm以上はあるだろうか「キハダまぐろの中落ち前」がドーンと置かれる。さて、中落ちはハマグリの貝でこそぎ落とすとのこと。両面をセッセとコソギ落としに精を出すが、量が多くて六人では到底食べきれない。次の料理のためのスペース確保のため、必死にどんぶりに中落ちを作るがはみ出す。もったいないが身付のままご退陣願う。結局、どんぶりいっぱいの中落ちはお引き取り願った。

 「まぐろ一代」は寿司がメインのようだが、居酒屋としての肴も揃っている。銀座に近いがリーズナブルに寿司も楽しめることからか、カウンターに女性客や外人客も多い。会社の帰り道、一駅歩いて一人飲みでもするか !(^^)!

 


年度初めの千住の「老舗居酒屋」のハシゴ

2017年04月06日 | 居酒屋

 年度始めの顧客の挨拶回り、横浜から1時間半余かけて東京ラインで茨城へ。帰り道は東武線スカイツリーライン経由で東京へ向うこととした。東武線「幸手」駅まで仲間の車に送ってもらう。しかし,国道四号線(日光街道)は権現堂の花見見物の大渋滞にはまり込む。

 しからば、時間も三時をとうに回る。駐車場にはなんとか入れそうなので花見見物とする。平日でも人出は多く、土手には屋台が所狭しと競い合う。桜は6分咲きだが、菜の花は満開。黄色の絨毯の向こうに土手の桜と青空が一幅の絵を作り出す。寄って良かった、家族にも見せてあげたいが、歩くには遠く、車は休日の混雑は半端でないことが予想される。

 幸手からスカイツリーラインで乗り換えなしで北千住へ。久しぶりの北千住、まずは3年ぶりに「金宮」ルーツの「千住で二番、大橋」の暖簾をくぐるがタッチの差で既に満席。しからば、千住揚げの「永見」へ向かい一階のテーブル席に無事着席。

 どちらも、女性同士の客が多く、かつてのナッパ服のオジサン達がチビチビと飲んでいる面影は微塵もない。いいことなのか、女酒場放浪記などのテレビの影響か。入りづらくなったが良いことではないかとは思う。

 「永見」ではビールとバイス、にんにく入りの千住揚げなどを注文。早い時間帯の女性陣も除々に引き、仕事帰りのオジサン連中に交代する二時間あまり過ごした後「永見」とお別れ。

 最初に寄った「大橋」へ再チャレンジ。一組のカップルの後で暫し待つうちにカウンターの付け出しでよければとの薦めにカウンター中に椅子をセットしてもらい着席。早速、店の定番「金宮」の梅サワーと煮込みを注文。梅のジュースと炭酸、そして金宮の500mlのボトルがテーブルに置かれる。二軒目なのでボトルは空けられそうに無いが一ヶ月のキープがある。飲みやすい梅サワーと豆腐煮込みの組み合わせが絶妙である。落ち着いた頃テーブルが空いたとの事、付け出しの位置から移動した。テーブルに地元起業の二人連れの若い衆が相席となるが、見ず知らずだが直ぐに盛り上がる。下町の飲み屋にはこれがある。 北千住の老舗居酒屋は健在なり。


錦糸町JRA裏で馬肉、平井で江戸前ラーメン!!

2017年02月26日 | 居酒屋

 地元のガキ友との遅い新年会、錦糸町のJRA(中央競馬会)の裏通り馬肉居酒屋「かち馬」に集まる。「かち馬」は、虎ノ門の職場の帰り道に時折寄る西新橋の三重料理居酒屋「三幸丸」の姉妹店。30~40人も入れば一杯のこじんまりした店である。

 まだ中央競馬会といっていた時代、JRAなどと洒落た名前になる遥か昔、大学の授業の合い間を盗んで水道橋の馬券売り場の往復。卒業後も暫くは水道橋通いであったが、今は年に1~2回のダービーか有馬記念ぐらいで参加することに意義があるくらいか。ちなみに昨年末の有馬記念は配当安めの3連複ではあったが頂いた。北島三郎キタサンブラックがコケればウハウハであったのにのう。・・残念!!

 土曜の5時前に店に着き、早速にビールで乾杯。コースのメインは馬肉刺身。タテガミやなどの馬肉の刺身をつまみながらメイメイにサワー、日本酒を頼む。馬肉は旨いし栄養素も抜群なので、70歳近くの爺さんグループには寿命を延ばす効果がありそうだ。

 馬肉の効果とは、高タンパク質で牛肉の3/1の低カロリー。鉄分も豊富、ほうれん草やひじきよりも豊富で牛肉や豚肉の3~4倍。馬肉のタンパク質には体の保温と毒消しに効果のあるペプチドやエネルギー源のグリコーゲンも豊富であるという。年寄りの飲み会には最高の肴であることは請合う。

 馬レバテキ、店の差し入れの馬肉のから揚げなど普段食せない馬肉にした舌鼓。病気と老後の話が一段落した後、春の恒例の秘湯を何処にするかの話で弾みつき始めた頃、飲み放題の時間も二時間近くになった。

 店を出た親父の集団。帰りたくなさそうな顔に錦糸町から平井のラーメン屋へ総武線各駅停車で二駅の平井へ移動。平井の駅前ロータリー近くの「やなか草」ラーメンは、オジンの大好きな江戸前の極細麺の醤油系あっさりラーメン。最近、やたら「魚介ダシのきいたラーメン」や、「こってり系のラーメン」、「焼き豚など乗せもの系」などが流行っている。地方のご当地では許せるが東京ではまったく外道と思うオジンである。飲み会の後の〆には、「あっさり系ラーメン」か「もり蕎麦」を肴にヌル燗かビールがメチャ合っている。

 ラーメンが出来るまで焼き豚を肴にビールで二度目の乾杯。穴の開いた大自然の雰囲気満点のケヤキ?の大テーブルがよい。江戸前王道ラーメンとデザートの小粒のあっさりプリン(有料)に脱帽する。


神田練塀町の小さな居酒屋の休業

2016年10月01日 | 居酒屋

 秋葉原のヨドバシカメラの先の神田練塀町に小さな居酒屋がある。もとえ、あったと言おう。木造の10坪にも満たない小さな小さな居酒屋である。店名は「あさちゃん」と言う。秋葉原駅前が青果市場で賑わっていた頃からの老舗である。従って客層は農業関係者を中心とした常連さんのほか、付近の昔から秋葉原にある大手企業の中堅サラリーマンやそのOB諸氏が多く集っていた。カウンター中心の常連が多く、ママのEチャンを中心に会社関係なく親しく語り合っていた。 

 ところが、このエリアに数年前から再開発の話が持ち上がる。超大手S不動産(一説によると秋葉原界隈はS不動産が仕切り、アキバでは他の不動産は手を出さないのが業界の約束事)が主体で実施する再開発。いつの間にか千代田区道も二本廃止することになっている。完成までの二年以上かかる大型開発、そのため休業することとなった。再開発では資産価値は上がるとS不動産は言うが、こじんまりとした家賃のいらないリーズナブルな価格と一人でも会話が楽しめる常連客でいつも満席に近い店だけに二年半のブランクは取り返しがつくか否か?

 秋葉原駅近での代替店舗の手配も出来なかったとS不動産は言うが本気で探したかどうか。夜の説明会や会合に出られないことを知ってのことか再開発の経緯や区道廃止の手続きも、区もグルになりEチャンママの知らないところで水面下ですすめていたと言われてもいたし方ないだろう。店一軒を残して立ち退いた周りの建物を工事用の塀で囲い、工事騒音と孤立感を際ただせるよくある手法だ。約二年半の建築期間中の代替え店舗もなく完成工期最優先で放り出された格好だ。築地の決着優先でオリンピック道路延期もやむなしの東京都知事の決断もあるなか、S不動産さん、2年半後も「あさちゃん」のフォローたのんまっせ!!

 後記カウンター越しに語り合える店を探してあさちゃん難民」が秋葉原界隈を夜な夜な徘徊していると聞く。秋葉原界隈、今時の居酒屋スタイルあるわけ無いでしょ。二年半後の再開を期待しつつ待つしかないか・・・


平井の老舗居酒屋「豊田屋」と極細ラーメン「やなか草」

2015年05月05日 | 居酒屋
  1.  四月の半ば頃、職場の相棒と千葉への出張帰りに総武線平井駅を降り、蔵前橋通りわたった信号機の向かいが豊田屋に行く。14~15年前に初めて訪れて以来、四回目くらい来たが、いつも並んでいて中々入れない人気店である。店はおせいじにも綺麗とは言えないが豊富なメニューとビックリする安さが売りである。狭いカウンターだがは卓上コンロが置かれ、客の殆んどが鍋物を注文する。

 今回は入ったときはあんこう鍋、白子鍋の終わりに近い時期のようで、張り紙には数日前までと書いてあったが頼んだらオーケーとのこと。出てきた鍋の具の多さにビックリする。鍋からはみ出ている。鍋の煮込みの按配とひっくり返すのはマスターがやってくれる。ビールを飲んだ後は店の日本酒「浅草無双」を注文。「浅草無双」はどこの産だがわからないが、250円だったか?財布に優しい。

 自宅が平井で新宿勤務の仲間にガラケーで何時もの予告なしの呼び出し。案外まじめに自宅帰りの電車に乗っているとのこと、しばらくして嬉しそうに合流。

 豊田屋のテレビはスカパーで競艇の実況中継。ファンか同好会かマスター交えて一喜一憂の盛り上がり。六時頃になるとカップルの姿もチラホラ、段々と満席に近くなってきた。平井のオッサン、東北出身でホヤには目がない、入荷したてのホヤを注文、旨そうに食する。オジンに盛んに薦めるが昔のトラウマにいまいち手が出ない。新鮮なホヤは臭みがないとの店の主人の薦めもあり、久しぶりのホヤ体験。案外に旨いものである。あの臭みもあることはあるが気にならない。むしろ、新幹線のツマミの乾燥ホヤと較べるとズット旨い。鮮度が命のようだ。

 ネギマ鍋も注文し、てんこ盛りの鍋をマスター仕切りでゴーサイン。人気店の所以も頷ける。日本酒と店のオリジナル酎ハイを数杯飲んで、後のお客さんに席を空けることにする。

 腹は鍋で結構一杯だが吞ん兵のサガ、ラーメンが食いたくなった。駅前方面に戻りすぐのラーメン店「やなか草」へ。極細麺で「ちばき屋系」のあっさりタイプで好きなラーメンである。店は自然木の厚板テーブルで全体的に木質感が嬉しい。席に座って、日本酒とメンマ、チャーシューで二次会である。日本酒二合ばかり飲んだ後で、お目当てのラーメンを注文。あっさり系のため飲んだ後にも結構入る。いつもながら、美味しいラーメンである。

 


名古屋の研究発表会と飲み会

2014年11月16日 | 居酒屋

  毎年開催している産・官・学の水関連の研究発表会と業界の展示会。今年は10月後半の三日間で、あおなみ線の終点「金城ふとう駅」の名古屋のポートメッセ名古屋で開催された。業界の技術製品の展示会との同時開催、今年の会社の展示ブースは、会社合併により展示物も多く広くなる。準備のために前日乗り込み組も多いが、こちらは前日夜に虎ノ門「おみっちゃん」で10年前の同僚で現在は霞ヶ関勤務のお役人との邂逅。ホッピー中心に積もる話に夜も更ける。

 翌日、寝ぼけ眼で早朝の新幹線で名古屋へ。名古屋に着くなり駅前のホテルへチェックインの後、フロントに荷物を預け会場へと向かう。会場では、担当エリア以外も含めてのお客さんへの対応の合間に、発表会の各会場で行われている発表の聴講。広い会場をアチコチと走り回る。

 初日の夜は、ホテルの近くの居酒屋で職場での飲み会開催。 全国から集まってきた合併前の職場のメンバー中心の飲み会である。懐かしい顔も多い。飲み屋は大型居酒屋「???」。ワイワイ騒いで、店名や何を飲んだか忘れてしまった。あまりにも普通だったためか、相当時間がたったので忘れてしまった。

 翌日は、前日と同じに展示会場と研究発表会の会場をアチコチと走り回り夕刻近くに市内でのOB会へと向かう。近くにある神社の由来から「まぐろ神社」と命名したそうだ。駅から徒歩15分近く、地下鉄桜通り線「国際センター駅」そばの木挽町通り沿いのこじんまりとした店である。細長い店で20数人も入れば一杯だろう。三つのテーブル席を付けて12-3人の席を作る。マグロの料理中心のようだが一品づづの量が少ない感、いまいち迫力に欠ける。飲み物はビールと焼酎が中心。しかしながら、旅先での飲み会は、いつものメンバーとはいえ盛り上がる。

 最終日は夕方近く、相棒二人と名古屋駅地下街のエスカの中の「海老どて」で、時間も無いので密やかに晩酌セットプラスアルファの打ち上げ乾杯。ふと見ると隣のテーブルに見知った顔がある。業界新聞記者さんのグループである。同じように晩酌セットのようだ。短い時間で日本酒「麒麟山」のお変わりし充実して店を出る。店の前は味噌煮込みうどんの店だ。店の前には入店待ちの客の列。どぞと思えば名古屋名物の味噌煮込みうどんの店。生煮えのような硬い麺、トッピングが別注文、関東の鍋焼きうどんのほうが最初から賑やかで安くてよろしい。

 店を出で新幹線口へ。相棒は奥方と豊橋で待ち合わせとのこと。一人「ノゾミ」の車内でビールを飲みながら「数独」に没頭。あっという間の東京駅だった。


釧路の地魚で地酒を!!

2014年10月26日 | 居酒屋

 最近、宿泊出張が多く、三週連続の出張。前々週は群馬で二日間、前週は帯広・釧路で三日間。今週は名古屋で三日間。 何れも仕事の内容が違うので持ち歩く資料の入れ替えで苦労する。間違えて資料がなく慌てるときもある。

 昨年の札幌以来の北海道。今回は帯広での会議と翌日には釧路と十勝、釧路地域の三日間。初日は友人の自宅にお邪魔する。毛蟹と地酒のもてなしを受け、夜更けまで久しぶりに語り合う。翌日は帯広市内での会議の後、市内のすし屋「すし富」で会議メンバーとの意見交換会。

 翌日、地元のメンバーに車で道東道「音更帯広IC」から釧路へ。道東道から眺める紅葉の鮮やかな赤が目に眩しい。関東ではなかなかにこの赤にはお目にかかれない。帯広から釧路への高速道路は全線開通していない。1/3ほどが開通しているので、残りは一般道を走ることになる。釧路と帯広の道東の二大都市が高速で繋がっていなかったとは驚きである。本別ICを降り国道274、途中から392線を山道を海辺の白糠に向かって走る。白糠からは根室本線に沿って国道38号線をメガソーラーと海を横見ながら釧路へ。

  

 約三時間の丁度昼時に釧路に到着、人気のラーメン店、米町の「いわまつ」に入る。食後釧路振興曲の駐車場に車を置き、会議の会場である「まなぽっと幣舞」に向かう。16時に会議が終了、釧路駅まで送ってもらいバスの時刻表を見ると、釧路駅からの釧路空港行きのバスが20時とのこと。さて、何処かで時間を潰さなければならない。地元に精通している会議メンバーにいいところはないかと聞くと、ただちに駅前の「だいこう」がお勧めとのサジェスト。

 「和商市場」を尻目に 17時になるのを待ち構え、駅ロータリー前の「だいこうビル」とわかりやすい店先で開店準備している板さんの後ろ姿に「入ってもいいかい?」と声を掛ける。10~15人くらいのカウンター席と奥には座敷がいくつかあるらしい。メニューが見渡せるカウンターの中ほどに座る。直ぐに奥の座敷の予約客も入ってきた。

 まずは生ビールで喉を潤しつつ、目の前のお勧めの品書きから「羅臼産メヌケの刺身」を注文。あっさりしているが適当にアブラも乗っていて旨い。肴に合う酒を目の前の品書きで探すと釧路・根室の地酒「北の勝」、「福司」がある。もともとこの地域には酒蔵が旭川や札幌ほど無く二軒だけである。今では酒造好適米を本州から仕入れてはいるが歴史的に米の生産が少なかったせいだろう。「福司」は純米大吟醸のみだという。「北の勝」は純米だそうだ。当然に純米党のオジンには北の勝である。

 まだまだバスには時間があるので、増毛の酒の「国稀」をぬる燗で注文。あわせて、釧路産「北釧産鯖刺し」を注文。生きがいいと鯖も酢で〆なくとも刺身で食せる。北国に来たありがたさを燗酒で流し込む。入るときに声を掛けたのが、「だいこう」のご主人であった。夫婦で10年ばかり前に店を譲りうけたとのこと。ご主人とも気さくで一生懸命に店を切り盛りしていて、なかなか居心地がいい店である。