今日も駅前(AKIBAオジン)

ツクバEX開業日から始めた親父居酒屋の放浪記。下町の居酒屋、旅先の地酒・酒蔵・秘湯、森と水の話や、たまには政治談義など。

OB会は恐竜橋と両国チャンコ

2014年10月30日 | まち歩き

 

 

11月下旬の週末、総勢20数名が新木場駅に集合。都バスで終点のキャンプ場で下車。東京湾の沖合、中央埠頭へとつながるゲートブリッジへ徒歩で向かう。晴天に恵まれ一行の足は軽い。ブリッジの中央までは約1キロ、往復2キロのハイキング。遠く虎ノ門ヒルズやスカイツリーを望み、埋立地と内海の狭間をひたすら歩く。大型車がメインの通行車、横を通過する度に揺れる。強風時は通行止めだそうだ。キャンプ場の周辺の岸壁には釣り人が鈴なり、何が釣れるやらハゼかボラか。

   一行は新木場でめいめいに昼食をとる。これから長い道程、早くもビールで喉を潤す不埒者、勿論、オジンも不埒者の一人。有楽町線から月島で都営大江戸線で乗り換え清澄白河駅に到着。下町の街を再現した江戸深川博物館、享保の改革で徳川幕府の建て直しの立役者「松平定信」の眠る霊岸寺、江戸六地蔵のひとつの大仏がある。その後、今は東京都迎賓館候補のひとつ「清澄庭園」へ、総勢シニア割引の70円/人で入場。関宿城主の屋敷後を紀伊国屋文左衛門が買い、その後、岩崎弥太郎により三菱財閥の所有となる。海に近いせいかカモメなど水鳥も多く、白鷺や鴨、亀や大きな金糸銀糸の彩り鮮やかな鯉も多く、美しい回遊式庭園である。

   シニア達の庭園徘徊も終わり都営地下鉄で両国へと向かう。両国の震災記念堂を拝観。大改修中ではあったが、参加者の多くは始めて訪れる人が多く、中では震災と大空襲の写真、当時の映像など改めてその悲惨さを認識したようだ。夕方近く、国技館のとなりの「花の舞」に入る。チャンコ鍋などをつつきながら、ここから元気になるのがシニア世代の底力。大徳利やビール、焼酎などテーブル一杯の倒れた空き徳利越しに、ワイワイガヤガヤと昔話やら政治談議そして孫談義などに花が咲く。最後は記念の集合写真を撮って駅前で解散。

  来年の探訪場所探しも、また楽しくもあり勉強にもなる。


釧路の地魚で地酒を!!

2014年10月26日 | 居酒屋

 最近、宿泊出張が多く、三週連続の出張。前々週は群馬で二日間、前週は帯広・釧路で三日間。今週は名古屋で三日間。 何れも仕事の内容が違うので持ち歩く資料の入れ替えで苦労する。間違えて資料がなく慌てるときもある。

 昨年の札幌以来の北海道。今回は帯広での会議と翌日には釧路と十勝、釧路地域の三日間。初日は友人の自宅にお邪魔する。毛蟹と地酒のもてなしを受け、夜更けまで久しぶりに語り合う。翌日は帯広市内での会議の後、市内のすし屋「すし富」で会議メンバーとの意見交換会。

 翌日、地元のメンバーに車で道東道「音更帯広IC」から釧路へ。道東道から眺める紅葉の鮮やかな赤が目に眩しい。関東ではなかなかにこの赤にはお目にかかれない。帯広から釧路への高速道路は全線開通していない。1/3ほどが開通しているので、残りは一般道を走ることになる。釧路と帯広の道東の二大都市が高速で繋がっていなかったとは驚きである。本別ICを降り国道274、途中から392線を山道を海辺の白糠に向かって走る。白糠からは根室本線に沿って国道38号線をメガソーラーと海を横見ながら釧路へ。

  

 約三時間の丁度昼時に釧路に到着、人気のラーメン店、米町の「いわまつ」に入る。食後釧路振興曲の駐車場に車を置き、会議の会場である「まなぽっと幣舞」に向かう。16時に会議が終了、釧路駅まで送ってもらいバスの時刻表を見ると、釧路駅からの釧路空港行きのバスが20時とのこと。さて、何処かで時間を潰さなければならない。地元に精通している会議メンバーにいいところはないかと聞くと、ただちに駅前の「だいこう」がお勧めとのサジェスト。

 「和商市場」を尻目に 17時になるのを待ち構え、駅ロータリー前の「だいこうビル」とわかりやすい店先で開店準備している板さんの後ろ姿に「入ってもいいかい?」と声を掛ける。10~15人くらいのカウンター席と奥には座敷がいくつかあるらしい。メニューが見渡せるカウンターの中ほどに座る。直ぐに奥の座敷の予約客も入ってきた。

 まずは生ビールで喉を潤しつつ、目の前のお勧めの品書きから「羅臼産メヌケの刺身」を注文。あっさりしているが適当にアブラも乗っていて旨い。肴に合う酒を目の前の品書きで探すと釧路・根室の地酒「北の勝」、「福司」がある。もともとこの地域には酒蔵が旭川や札幌ほど無く二軒だけである。今では酒造好適米を本州から仕入れてはいるが歴史的に米の生産が少なかったせいだろう。「福司」は純米大吟醸のみだという。「北の勝」は純米だそうだ。当然に純米党のオジンには北の勝である。

 まだまだバスには時間があるので、増毛の酒の「国稀」をぬる燗で注文。あわせて、釧路産「北釧産鯖刺し」を注文。生きがいいと鯖も酢で〆なくとも刺身で食せる。北国に来たありがたさを燗酒で流し込む。入るときに声を掛けたのが、「だいこう」のご主人であった。夫婦で10年ばかり前に店を譲りうけたとのこと。ご主人とも気さくで一生懸命に店を切り盛りしていて、なかなか居心地がいい店である。