目の前のマンションがそろそろ完成の入居時期。錆が目だつベランダ全部のペンキ塗りのDIY。気持ち良く汚れをすっ飛ばす高圧洗浄。錆びた皮膜も綺麗に吹っ飛ぶ。しかし、窮屈な姿勢の手摺りのペンキ塗りは体が固いので苦手だ。なんとか、夕方前に仕舞えた。顔中ペンキだらけだが、姐さん被りのタオルのお陰で厄介な髪の毛にペンキはなし。ひとっ風呂浴びて、さっぱりしたところで、夕方の御徒町に食事がてらに女房と繰り出す。
御徒町駅の宝石街の一角、蕎麦居酒屋の「こんごう庵」へ。この店、へぎ蕎麦と越後の代表的な酒がメインだ。テーブルと追い込み座敷の店に客は二組。真ん中のテーブルに座るなり、まずはモルツの生中で喉を潤し、おかあちゃんは「グレープフルーツのサワー」と天へぎを注文。この店の日本酒のランクは結構な値段の「越乃寒梅」を筆頭に「久保田」、「越の影虎」などがある。いまだ「越の寒梅」をメインに据えているあたりが飲んべいには違和感がある。なにか謂われが?
ビールの後は、酒蔵まで買い出しに出かけた「麒麟山」のぬる燗の大の後、好きな「吉乃川」の燗酒を注文。桜エビのかき揚げ、イカスミの丸干しをつまみに愉しむ。店のメニューは天麩羅メインのようだが、刺身や揚げ物など、いろいろとある。酒を飲まないというより飲めない手持ち無沙汰な女房相手に、一人酒のピッチが早くならざるを得ない。途中、蕎麦で一杯のつもりでへぎ蕎麦を追加する。酒が残り少なくなってもなかなかに来そうこない。そう言えば隣の客が蕎麦が遅いので怒ってたっけ。
ことのついでに、こちとらも「蕎麦まだか!!」と二回ばかり。蕎麦を食べ終わって勘定7千円を払い、御徒町で買い物して暖かくなった夜道をブラブラと帰宅。久しぶりのDIYは疲れるもんだ。