今日も駅前(AKIBAオジン)

ツクバEX開業日から始めた親父居酒屋の放浪記。下町の居酒屋、旅先の地酒・酒蔵・秘湯、森と水の話や、たまには政治談義など。

ペンキ塗りの後はへぎ蕎麦で

2009年03月22日 | お酒

 目の前のマンションがそろそろ完成の入居時期。錆が目だつベランダ全部のペンキ塗りのDIY。気持ち良く汚れをすっ飛ばす高圧洗浄。錆びた皮膜も綺麗に吹っ飛ぶ。しかし、窮屈な姿勢の手摺りのペンキ塗りは体が固いので苦手だ。なんとか、夕方前に仕舞えた。顔中ペンキだらけだが、姐さん被りのタオルのお陰で厄介な髪の毛にペンキはなし。ひとっ風呂浴びて、さっぱりしたところで、夕方の御徒町に食事がてらに女房と繰り出す。

 御徒町駅の宝石街の一角、蕎麦居酒屋の「こんごう庵」へ。この店、へぎ蕎麦と越後の代表的な酒がメインだ。テーブルと追い込み座敷の店に客は二組。真ん中のテーブルに座るなり、まずはモルツの生中で喉を潤し、おかあちゃんは「グレープフルーツのサワー」と天へぎを注文。この店の日本酒のランクは結構な値段の「越乃寒梅」を筆頭に「久保田」、「越の影虎」などがある。いまだ「越の寒梅」をメインに据えているあたりが飲んべいには違和感がある。なにか謂われが?

 ビールの後は、酒蔵まで買い出しに出かけた「麒麟山」のぬる燗の大の後、好きな「吉乃川」の燗酒を注文。桜エビのかき揚げイカスミの丸干しをつまみに愉しむ。店のメニューは天麩羅メインのようだが、刺身や揚げ物など、いろいろとある。酒を飲まないというより飲めない手持ち無沙汰な女房相手に、一人酒のピッチが早くならざるを得ない。途中、蕎麦で一杯のつもりでへぎ蕎麦を追加する。酒が残り少なくなってもなかなかに来そうこない。そう言えば隣の客が蕎麦が遅いので怒ってたっけ。

 ことのついでに、こちとらも「蕎麦まだか!!」と二回ばかり。蕎麦を食べ終わって勘定7千円を払い、御徒町で買い物して暖かくなった夜道をブラブラと帰宅。久しぶりのDIYは疲れるもんだ。


「さくら鍋」の謂われ

2009年03月20日 | お酒

 浅草橋カミヤ」で生ホッピーを飲みながら、来月初めの温泉行脚、予定外で迷惑な高速1000円渋滞対策の打ち合わせ。解決策は、昼過ぎまでに「温泉みしゅらん」五つ星でひとっ風呂浴びたら、さっさと帰るとの結論。ただ、身延山の桜を、どうしても・どうしてもご覧になりたいと言う、同行メンバーのNちゃんには、「又の機会にしましょうや」と、どう言うかとの懸案は持ち越し。

 店を出て、左右衛門橋通りを「おかず横丁」方面に歩いて行くと、蔵前通りの手前に昔ながらの居酒屋発見。「鈴木酒場」という。なんとも雰囲気のある今風の名前だ。「さくら鍋」とのメニューが誘う。半開きのガラス戸から覗くと奥の追い込み座敷と、テーブル席に数人。入りやすそうな店であった。

 「忠勇」の燗酒大と桜鍋、馬刺を注文。いかにも温厚そうな下町の老舗の親父さんの貫禄が歴史を感じさせる。なるほど、この店は戦前の先代からの二代目だそうだ。

 新鮮な馬刺しと「さくら鍋」を突っつきながらの政治談義。給付金や高速料金1000円、某与党のテレビ補助金など、明らかな選挙対策のバラマキ政策に憤りを越してアホらしい。政権担当能力のなさを突っつきながら飲む。老朽化しているインフラ整備や介護職員の手当増額など、バラマキの1/3もいらずにもっと効果的な税金の使い道との結論。与党にしがみつく連中には馬の耳念仏か。

 話はかわるが、なぜ、馬肉が「さくら」と名付けられたかお教えしよう。江戸の昔、吉原大門の馬肉鍋の「中江」の前のの木に馬を繋いでいた客が読んだ歌、「土手の桜に駒つなぎ止め、馬が騒げば桜散る」が謂われだそうだ。

 桜花賞で走っている牝馬を見るに付け「さくら鍋」を想像する。馬券は買わない正当派競馬ファンを自負しているが、不謹慎かな・・・「それでも、また、喰いたいのう」


ホルモンの本千葉駅前

2009年03月18日 | お酒

 夕方、急遽要請され、都内の仕事場から千葉市内での某知事候補のパーティーに出席。パーティも早々に関西弁の相棒を強引に連れ出し、タクシーで本千葉駅前「やっぺい」へ。

 ますます立て付けが悪くなったトタン葺きのバラックのガラス戸を開けて入る。ススで煤けたの店の中で、親父ひとりでジャズに酔っている。つぅっていうのがこの店のいつもの風景。

 先客はいない。七輪の焼け跡があるデコラの4人掛けの奥のテーブルに着き、いつものようにコートと背広を裏返しに空いている椅子へ重ねる。ニンニク味噌ダレの匂いへの防御の知恵である。

 座るなり、ホッピーのナカ・ソトホルモン、豚バラ、厚揚げといつもの定番メニューを注文。ジョッキのホッピーが先に運ばれ、その後暫くして七輪がテーブルの上に。いよいよ、ホルモンパーティの始まりである。二人で一人前あれば十分。七輪の火勢は調節が難しく、モタモタしていると焦がしてしまう。

 知事選の帰趨は、住民票が東京のオジンと関西の相棒には、あんまり影響はなさそうだ。パーティでゴチになった手前、一応は知事選の情勢判断を酒の肴に。モウモウたる煙の中、県庁然とした背広姿の50代の二人組が入ってきたので交代。

 相棒との東京への帰りの総武快速は、いつもの電車酒場。缶チューハイで3次会でした。


居酒屋礼讃で発見、浅草橋「やまと」

2009年03月06日 | お酒

 飲んべえのバイブル的ブログ、尊敬する居酒屋礼讃で紹介されていた浅草橋の「やまと」。昔から浅草橋は自分のテリトリーとは思っていたが、「やまと」は「オジン」のアドレス帳には無かった。何回目かのチャレンジでようやく予約無しで入店成功。それも、関西弁の相棒と千葉での仕事の早仕舞いの帰り道。午後5時ちょっと過ぎの事。地味な店のガラス戸を開けると客は我々が一番。それでもテーブルには予約の紙だらけ。予約の紙の置いてある大テーブルの端に着席。

 まずはメニュー札をぐるっと見回して酎ハイを注文。肴はメニューで一番ゴージャスな鮟鱇鍋をまず注文、そしてレバ刺し酎ハイはカルピスのようで白濁している。特製エキスが入っているらしい。いい味をしている。隣のテーブルの特大酎ハイは飲み応えがありそうだ。ビールの大ジョッキ750cc以上はある。氷入りと無しがあり、氷入りは100円増しだ。土曜はサービスデーで酒類が安くなるという。もともと酒の種類は少ない。ビールと酎ハイと日本酒徳利しかなくシンプルで分かり安い。つまみは鍋はもとより刺身や揚げ物も結構多い。

 店の主人は、お世辞でも綺麗とは言えない厨房で黙々と肴を作っている。昔の居酒屋のそれだ。鍋物が圧倒的に多いのもこの店の特徴だ。店内は女性が二人でテキパキと切り盛りし活気がある。予約でも席だけのようでその都度注文をとっている。

 いろいろな鍋があり土地柄かチャンコ鍋もある。具でいっぱいの鍋は、ダシが少ない感じはするが、ダシを相当量を取り皿に鍋から移さないと直ぐに溢れてしまうほどに量が多い。

 予約の客が六時頃からボツボツ埋まり出す。地元企業のサラリーマン風というよりも従業員風のようだ。賑やかに鍋をつつく様子が微笑ましい。下町らしさのある居酒屋だ。店も満席になった7時すぎ、大食漢の相棒も鮟鱇鍋とコリコリのレバ刺しや大串のモツに満足した。

 まだ七時過ぎだという京急直通の相棒と、浅草橋ガード脇の「住吉」を飲める店で一杯ひっかけ、浅草橋駅で翌日までおやすみなさい。