今日も駅前(AKIBAオジン)

ツクバEX開業日から始めた親父居酒屋の放浪記。下町の居酒屋、旅先の地酒・酒蔵・秘湯、森と水の話や、たまには政治談義など。

四国「松山」4日間・道後温泉

2010年10月28日 | お酒

 四国は松山、坊ちゃんの故里である。愛媛は2年前に四国中央市に仕事で立ち寄り、帰りに梅錦酒造の本社で「梅錦」を四升買って帰った覚えがある。

 今回の松山は業界団体の総会参加と業界主催の展示会の仕事が主である。羽田から松山空港へ、そこからJR松山駅までリムジン、懐かしい市電の走る駅前の食堂だか飲み屋で昼うどんを食べて坊ちゃん球場にタクシーで直行。坊ちゃん球場の隣の立派な武道館が総会場、運動広場が展示ブースの会場でどこも準備で大忙しである。夕方近くまで展示ブースの仕事を済ませ、これから3泊世話になるホテルへ直行、まずはチェックイン。

 Img_0994 夕刻、翌日のOB飲み会の居酒屋の下見。松山中心街の大街道の「三越」の近くだ。下見は場所の確認のみ、仲間がタクシーの運ちゃんから魚が旨くて安いと云われた「壺々炉」へ。魚料理がメインである。なるほどに魚が旨い。酒は当然に愛媛の酒である。ご存知四国中央の「梅錦」、志津川の「小富士」、松山の「雪雀」。辛口とは云っても大体に濃醇なので甘口に感じる。〆は鯛めしと決めていた。鯛めしには鯛の刺身を乗せ、お出汁をかける「宇和島風鯛めし」と、鯛のそぼろにお出汁をかけて食べる「北条風鯛めし」とがあるそうだ。タクシーの運ちゃん談によると「宇和島風」がお薦めだそうだ。店に入る時に確認したら宇和島風とのこと。まずは安心。そして、〆の鯛めしは旨かった。その後、皆と別れ、仲間の一人とホテル近くの焼き鳥専門店「秋吉」へ。カウンターで洒落た感じの焼き鳥屋である。客層は若く値段はまあまあである。

 翌日は、いよいよ総会の始まりと、二日間の展示会。総会の合間でも、全国からの顧客の応接に結構忙しい。二日目の夜は予定の「なが坂」での約30名の宴会。ここのシステムの追加は、ビールにしても燗酒にしても空にした器との交換である。聞くところによるとこれが関西では普通とのこと。極めて合理的だが無粋ではある。馴染めない。

 宴会も終わり、大街道近くの「ひなた」での我社の飲み会の後半戦に参加する。うなぎの寝床のような会場で小半時後、先ほど別れた元同僚から再三のTEL(SOS)。先ほど終えたOB宴会の仲間等と近くのスナックで「なが坂」での流れとのこと。社の宴会では料理の大半を残して殆ど飲む間もなく中座。

 3日目は、一時の忙しさの後、ブースは落ち着きを取り戻す。総会も終了し道後温泉近くの「ひめぎんホール」での閉幕のレセプション。ホテルへ戻った後、松山市電でのんびりと出向く。閉幕セレモニーも早々に名物の「じゃこ天」を頬張りながら「梅錦」を立ち飲み。適当なところでブースの準備・応対をしてくれた社員の待つ、打ち上げ会場の二番町の「酒八」に直行。会場では地元松山の地酒の純米酒「伊予の薄墨桜」、飲みやすいやさしい酒を堪能する。

 Img_1086 翌日は、レンタカーを借りて内子町へ。先般の牛肉騒ぎの真っ最中に開催された宮崎市での関連業界の全国総会で知り合った方へのお約束の訪問である。ついでに歴史を感じさせる内子の町並みと、今なお健在な内子座を見学。奈落を地下に入り直に見て、舞台に立つ。半纏を着て仲間とポーズの記念撮影。

 Img_1124 内子町も早々に、今までいた松山の道後温泉へ舞い戻る。そうです、松山に来て道後温泉に入らないなど一生の悔いを残すところだった。道後温泉では二階での1400円の浴衣とお茶のセットコース。ただし、1時間限定で結構忙しい。二・三階客専用の風呂の後、一般客用の大風呂へと移動。いずれも石造りの歴史を感じる風呂だが一般用の風呂のほうが、開放感や風情がある。時間ギリギリに皇室専用の玉座・風呂・厠を見学、漱石お気に入りの部屋などを見て早々に退館。2時も過ぎ、福山までの「しまなみ海道」経由には十分な時間がない。今治までは一般道を走り「しまなみ海道」へ辿り着く。ICから入りばなのSAで来島海峡を望んだきりで、ゆっくりするまでも無く福山へ直行。

 福山駅でレンタカーを乗り捨てた後、東京までの約4時間の新幹線の旅。途中、大阪で同行の仲間二人と別れてビールをチビチビの一人旅。ここんとこ、囲碁の定石本をほったらかし。代わりに挑戦しているナンプレ(超難問・秀逸編にようやく到達)にも些か疲れて居眠りをする内に東京駅のコール。疲れたの実感。


門前仲町デビューの相棒

2010年10月15日 | インポート

 久々の専門業界の会議も五時近くに終了。

 ノビノビになり気にはしていた、今年から茅場町の財団法人に再就職したOB仲間N氏にTEL。即OK。六時に門前仲町で待ち合わせ。何処にお連れ申すかと迷う。串煮込みの「大阪屋は生憎の休み。人気に溺れて客扱いが乱雑で気に入らないが、門仲デビューの友人にと「魚三」へ行く。外に客が並んでいるので即パス。それではとまっつぐ通りの向かいの「富水」へ直行。

 表は魚屋だが店の横から入ると新鮮な刺身などを出してくれる居酒屋がある。焼き魚、煮魚、天ぷらなど魚メニューは豊富だ。オジンの奥方と昼に食事に寄ることが多い。富岡八幡や深川不動尊があるため365日開業しているので心配が無いのと魚が新鮮で旨い。足の不自由な母を連れてきたときも、店前にワゴン車を止めさせてくれる気遣いしてくれる女将がいる。めっぽう元気で明るくなる。向かいの「魚〇」とは天地違いだ。

 しかし、居酒屋ブースは一杯である。そこで店の前の座敷の別館に案内されるが、今まで数回入ったことがある。別館最初の客である。相棒の再就職後、久しぶりの二人での飲みである。最初の一杯は生ビール、後は刺身を肴に燗酒。二合徳利を注文する。銘柄は多分大手メーカーの「〇鶴」か。仲間と飲むのが一義で入る店の出す燗酒はいつも旨い。旨い酒は銘柄を聞くのは野暮である。

 テーブルに燗酒が運ばれるなり空になる。久しぶりの話に花が咲く。刺身をつまみ気が付かないうちに6回ほど追加注文したようだ。いささか飲みすぎたか。久しぶりの楽しい時間が過ぎ、別館、最初の客で最後の客のようだ。店を出て門仲初めてという相棒を連れて「辰巳新道」別名「しょんべん横丁」を案内する。相棒は千葉から隣町「茅場町」に解職のご沙汰の後、処替えとは云え新たな発見に目を白黒し、ときめいていたようだ。


江戸幕府の盛衰と土曜の新橋

2010年10月04日 | お酒

 Img_0761 今回の東京散策の会、増上寺と愛宕山までの江戸幕府の盛衰を歩く。年に1~2回の将軍家墓所の開門に合わせて江戸幕府の盛衰を見るハイキングとなった。この将軍墓所は二代将軍秀忠ほか、六人の将軍や和宮など、正室や側室などが浄土宗に帰依する係累が祀られている。

 実は今回の見学には含まれなかったが、黒衣の宰相といわれ豊臣家に寺の鐘銘「国家安泰 君臣豊楽」へ「いちゃもん」の知恵をつけ、大阪冬の陣の立役者と言われる坊さん「以心崇傳」の寺「金地院」が東京タワーの真下にある。いまでも、全国すべての各宗派の坊さんについての管理簿「僧簿」を管理しているといわれている。雨模様の中、残念ながらパス。

 その後、東京タワーで食事をし、初期の淀橋浄水場の玄関が移築されている芝給水所から、歴代増上寺住職の墓所「天光院」、井伊直弼襲撃の集結の地「愛宕神社」を巡る。年配の先輩には厳しいが小雨降る新橋までブラブラと20分。Img_0784

 4時過ぎで大人数の30人、大型チェーン店で融通が利くと「天狗」へ。料理は二時間の飲み放題の安いメニュー。ちと寂しい感じはするが、先輩諸氏を早く新橋から送り出さないことには、何かあると困るという思いがある。

 送り出した後は、新橋烏森口の飲み屋街での幹事での二次会。人気店は何処も一杯。桜田公園通り四丁目のの「とうりゃんせ」へ落ち着く。20~30人が入るカウンターとテーブルの店の奥へ、まずは落ち着く。「牛煮込み」が人気メニューというので生ビールと合わせて注文。駅近くの混雑する他店と比べると落ち着いて飲める。一次会での飲み放題もあり、この店ではそれぞれに単品で注文。愛想のいいママさんらしき女性は常勤なのかは不明だか、気持ちがいい。朝からの快い疲れの酔いで気持ちが良い。土曜の夜も新橋の賑わいは変わらない。呑ん兵は多いものだ。