今日も駅前(AKIBAオジン)

ツクバEX開業日から始めた親父居酒屋の放浪記。下町の居酒屋、旅先の地酒・酒蔵・秘湯、森と水の話や、たまには政治談義など。

青物横丁の長崎横町

2007年04月29日 | お酒

 その昔、オジンが紅顔の美青年の学生時代。ダットサントラックを運転して親父の得意回りに付き合い、時折寄った京急の「青物横丁」は潮の香りが漂う下町だった。今は駅周辺でも面影はなく、海側の埋め立てに高層オフィスが建ち並び様相を一変させている。

 昨今、やたら格好いい名前に変えたがる風潮に逆らうかのように、今でも駅名に「青物横丁」という名を残しているは嬉しくも懐かしい。

 しかし、駅近くの最近の新築マンションの名前が「青物横丁」を冠しない。古臭くさく感じるのか、やたら「何々品川」なんぞと名付けている。「○○青物横丁」とした方が場所が判かり易く歴史を感じていい呼び名じゃあありませんか。地元の地名は変わったが、駅名を昔ながらに残しているのは京急の識見であり評価したい。

 さて、まだ明るい六時前、そんな青物横丁の駅前通りに会社の相棒から「長崎横丁」があるというので覗いてみたくなった。駅前をシーサイド品川方面へ2~3分の二つ目の交差点手前の右側。コの字カウンターだけの12~3人も入ればいっぱいの店だ。

 このエリアでは、六時前ではまだ早いせいか客は誰もいない。コの字カウンターの一番奥へ陣取り、まずは生ビールを注文。肴はカウンターの上にいっぱいに並べられた煮物、焼き物、揚げ物、豚バラ串などが10数種類が大皿に盛られている。物にもよるが一品約300円だそうだ。お酒は焼酎がメインで日本酒はメニューにも見あたらない。あえて頼めば「菊正」だそうだ。ビールの後は、棚に並んでいる「いいちこ」など定番もののキープボトルもあるが、一番人気の芋焼酎「黒霧島」を注文する。その他のボトルも客の要望で、その都度女将が仕入れるそうだ。 

 7時頃には店は常連さんでいっぱいになってきた。近くの会社帰りであろうか熟年の常連さんが多い。肴は焼いて貰う豚バラの串とゴーヤチャンプル、とあと数品を注文。家庭的な雰囲気で料理の味がしっかりしている。長崎出身の女将も気さくで明るい。レトロなビールのポスターが似合う落ち着ける店である。

 二人で1時間半強。ボトルを入れて一人3000円弱を支払い、まずは「初見参の巻」でした。


大井町デビュー

2007年04月21日 | お酒

 元職場の送別会、新しい職場での歓迎会も一段落。これからは下町・千葉方面中心から品川周辺とレパートリーの展開を図ることとする。

 早速、大井町の「大山酒場」へ。JR品川寄りの出口から1分。線路沿いの路地に面してはいるが更に細い横路地から入る。入ると長細い店に両側にL字カウンターとテーブルがある。金曜日の8時を回って、背広姿も多く七分の入り。大画面液晶(プラズマ?)テレビの横のテーブルに席を取り、チューハイダブルを注文。つまみはゴーヤチャンブルと卵二個付きのハムエッグ。日本酒は「連山」だそうだ。この次に頼むとしよう。

 下町酒場の雰囲気とは違い若干背広姿が多く、従って連れがいる。一人客はポツポツのようだ。だが、店の姐さん達は元気がよく、客あしらいが旨い。1時間半ばかり勘定はよく覚えてないが一人2000円ぐらいだったか?   

 やはり評判に違わず、一人でも十分居心地が良さそうな店である。


別れにはバーが似合う

2007年04月10日 | お酒

 4月から生業(なりわい)を換えることとなっちまった。年度末は3月の初めからお別れ会だの、飲み仲間との連日の付き合い。従ってブログにはご無沙汰した。その間、飲み屋は懐かしいところ、新しいところ、いろいろ寄った。が、印象がいまいちと頭がウニで記憶が覚束ない。

 そんな中、送別会の帰りの3次会。これからお別れの相棒と久しぶりに本八幡駅裏の「一五亭」に。店の前の路地を歩いていると目の前に買い物袋をひっさげた妙齢モダンなお姐さんの後ろ姿。演歌ファンに少しは名が売れている新川次郎の元嫁さんの女将と一緒に「一五亭」の店内へ。久しぶりのエールの交換。

 止まり木に落ち着き、散々飲んできたのでウヰスキーを注文。バーテンの息子さんから何にします?とくりゃあ当然バーボンでやんす。フォアローゼスはブラックダブルをビールのチェイサーと一緒に注文。丸氷に艶やかに満たされたウヰスキー。また格別の旨さがある。

 すると隣の止まり木に誰を待つのか一人でとまっている若い姉さん。「私はアイラのアードベックをお願い」ときた。お姉さん頑張ってるね。アイラは一寸会わないオジンは感心したもんだ。こちらの話が一段落して年の食った独身の相棒が声を掛けようとする雰囲気を察してか、彼氏がこないのか早々とお嬢さんのお帰りだ。残念でした。

 それにしても、何故か別れの時にはバーはよく似合う。久しぶりに銀座の「・・・」にでも行ってみるか。