今日も駅前(AKIBAオジン)

ツクバEX開業日から始めた親父居酒屋の放浪記。下町の居酒屋、旅先の地酒・酒蔵・秘湯、森と水の話や、たまには政治談義など。

台風を追って「元湯夏油」へ

2009年10月17日 | インポート

 Img_0990_2 10数年ぶりの最大級の台風18号上陸。日本縦断して、木曜日に足早にオホーツクへ去っていった。三連休の土曜に岩手北上の山奥、「」への旅行を控えて、狭い崖道で崩れているんじゃあないかと気にかかる。前日まで、何回か電話しても繋がらない。しからば、「なんとかなるさ!」とばかり予定通りに決行。酒とつまみで重いクーラーボックスを担いで、新幹線で仲間7人と合流。近くの席の皆さんには大目に見て貰いましょうと、席に着くなり車内宴会の開始。

 新幹線で旅館と連絡が取れた。送迎バスは予定通りとのこと。ひとまず安心。東北新幹線北上駅で降りて、季節外れだが、タクシーで桜の名勝「展勝地」へ。昼飯かたがた、レストハウスで地酒「鬼剣舞」を注文。肴にお新香、鰹のなまりを二人で一つ、それぞれ4つを注文。テーブルに運ばれてきたそれを見て驚く。量が半端じゃない。頼みすぎかと反省するが実に旨い!。早速、パックを貰い宿での肴にと持ち帰り。

 時間的にも展望台に行くのが精一杯。台風一過の素晴らしい北上の景色を堪能し、迎えのタクシーで北上駅へ戻る。駅前で「南部美人」「酔仙」を仕込んで送迎バスで一路「夏油温泉」へ。

 途中の和賀川は台風の影響で黄濁していたが、渓谷に入り夏油川はそれほどでもない。心配した崖には台風の影響は見られない。日帰り客の対向車も多く、ということは温泉は大丈夫ということか。

 Img_1035元湯夏油」は4つの露天風呂(眞湯、大湯、筅気の湯、女の湯)と2つの内湯と女性専用の外湯がある。昔から、地元では湯治場として有名だそうだ。露天風呂は脱衣所は男女別だが中は一つの混浴である。

 宿に着くなり、まずは露天に直行。全ての露天に入る。中でも眞湯は丁度湯加減がよく、大湯は湯温は熱いが気持ちがいい。ただし、川沿いのむき出しの筅気の湯はぬるく、女(め)の湯は台風の影響で湯張り中で湯が少なく寝そべって入る。

 眞湯からは大湯へは、浴衣のまま踝まで川に浸かり、痛いぐらいの冷たい水に悲鳴を上げながら遡上する。大湯では小うるさい常連が「今日は客が多くて、何時もと較べて湯の色が良くない」とか「湯の入り方を知らない」とか勝手にブツブツ言っていた。当然に無視。 夕刻、どちらかと言うと質素な宿の料理を肴に、サービスの熱燗と買ってきた「南部美人」で夜の宴会。

 翌朝、前日には、常連から朝は熱くて入れるもんじゃないと脅された大湯。皆は熱いと聞いて敬遠するが、常連の独り占めはいけないよと、誰もいない大湯に向かう。清々しい朝の大湯は、確かに熱いが入れない程ではない。草津の滝之湯のほうが熱い。湯上がりが気持ちがいい。全体的に夏油は湯治場で美人の湯、婦人病に効くとのせいか、Img_1047 どの湯にもご婦人が入っている。オープンな露天風呂だ。

 宿を後にして、東北本線北上駅から「中尊寺」へ。気が付くと「中尊寺」は始めてだった。印象は評判の金色堂はなんと言うことはないが、「讃衡蔵」の阿弥陀如来像、薬師如来像は見る価値がある。

 参道の帰り道の蕎麦屋の「義家」で昼飯の蕎麦定食を肴に、燗酒と冷酒で休憩。いい気分になったところで、循環バスで一ノ関での電車待ちの合間に「毛越寺」へ。広々とした庭園を有する「毛越寺」は、「中尊寺」より印象が良かった。

 台風の影響に気疲れしたが、久しぶりだが、いつもの仲間との旅は楽しいものだ。さて、次は来年の春頃に何処に行くか。

  


久々のモンドセレクション金賞受賞の日本酒を

2009年10月13日 | お酒

 友人から長野に行ったお土産にと、須坂の遠藤酒造場の「渓流朝しぼり」を貰う。例の「モンドセレクション金賞受賞酒」で20度の日本酒である。Img_0763_2

 「モンドセレクション」が如何なるものかはよくは知らないが、国際的には権威はあるそうだ。日本酒を出品している蔵では、昨年に立ち寄った静岡の富士錦酒造があった。ここも2008年のモンドで金賞受賞している。近頃では、経営者が若手で努力や工夫している酒蔵で応募する酒造も多い。海外への出品には様々な経費がかかるが、海外旅行も安くできるご時勢、精一杯日本酒の宣伝をお願いしたいものだ。

 当の「渓流朝しぼり」は、度数が高いせいか濃醇でやや甘い感じがする。肉系の肴で飲む海外で評価されたのだろう。海外での評価には度数の高さは必要だろうと思う。

 お気に入りの有田焼きのぐい呑みで最後の一口を一気に呑む。いずれにしても愛する日本酒の低迷の切り口になればと願う。


アキバ、年中無休の小さな飲み屋

2009年10月03日 | アキバ

 土曜の夜、御徒町での買い物帰り、たまには変わった店もいいだろうと、数年前に入ったことのあるガード下の焼酎バー「金魚」へ。入り口近くの二人掛けテーブルで、焼酎を軽く2杯引っ掛ける。気取った焼酎をそれらしく飲ませる若い層ターゲットの店作り。オジサン雰囲気の御徒町のガード下では一人呑みには馴染まない。

 処を替えて秋葉原方面へ歩いてアキバ東口、昭和通りを超えて凸版印刷本社のある和泉町に。気になっていた土日も営業している店「ざっく」がある。

 いつも帰りがてらに外から覗くと、カウンターだけの店には比較的若い客が多い。外から見えるのでなかなか入りづらいが、土曜で人通りも少ない。覗くと先客一人。カウンターに着くなり酎ハイを注文。50代前後の素人っぽいご主人が一人。飲み屋は始めてだと言う。確かにシロートぽい店作りだ。メニューは一人で手作りする。壁メニューから「たまねぎオムレツ」を注文。軽く炒めたタマネギを玉子だけでオムレツにする。至って簡単だがシンプルで旨い。そんな感じのリーズナブルなメニューが多い。

 平日には近所の若いリーマン風が多く、結構繁盛しているようだ。年中無休、土日に、ひとりで軽く飲むには気楽な店だと思う。