2軒目は青物横丁からゼームズ坂を大井町駅方面へ。途中、飲み屋の密集する路地を抜けたところに人だかり。知る人ぞ知る「肉の前川」である。「大山酒場」への途中何回も通り過ぎるが、人だかりに圧倒され何度となく素通りしている。
寒いせいか、客はいつもより少ない。客の間からビールケースが窺えた。スワっとばかり、初見参は何はともあれあのビールケースから勝手に缶ビールを取り出すことから始まる。お客を掻き分け突入。無事ビール缶を手に肉のケースの向こうのお姉さんに缶ビールを差し出す。ケースの中のコロッケと串カツも合わせて勘定。締めて400円である。「安~うっ!!感激!!」。この店は肉やが本業。夕方の総菜を定価で提供しているので納得する。正直な肉やさんだ。
席を探しに外のテーブルへ行くが流石に冷える。真ん中の大テーブルに隙間があったので若干移動して貰って着地成功。立ち呑みの良さだ。
さて、着地するなり、隣の常連さんから、この店のシステムとお薦めから飲み方までのレクチャア。この手のご指導は全く気にならない性格、むしろ有り難いぐらいだ。その内、青物横丁からやってきたと言うと、青物横丁の「酒屋の立ち呑み」を教えて貰う。
ビールの次はと、焼酎のお湯割りを肉ケースの向こうのおじさんに注文。焼酎を入れて貰い代金を払って気が付いたのだが、この方も常連さん。しっかり飲んでいる。完全に溶け込んでいるあたりがこの「肉の前川」の良さだろう。癖になりそうだ。