今日も駅前(AKIBAオジン)

ツクバEX開業日から始めた親父居酒屋の放浪記。下町の居酒屋、旅先の地酒・酒蔵・秘湯、森と水の話や、たまには政治談義など。

日本橋「皆美」で鯛茶漬け

2008年08月31日 | お酒

 茅場町での会議終了後、暑気払いということで日本橋コレドの島根の日本料理皆美」に。昔、白木屋から東急、今はファッションビルの「コレド」と下町徘徊のオジンには縁遠いビルとなっている。

 「コレド」4階のレストラン街、カレー専門店など気楽な店も多い。その突き当たりの「皆美」は、テナントの中でも格上の雰囲気である。看板メニューは鯛めしだそうだ。コース料理の〆にも入っているそうだ。

 まずは島根の地酒メニューを見ると、代表地酒の「李白」、シンボリルドルフを称えて作ったという泡無し酵母の「七冠馬」がある。以前、三越前の「にほんばし島根館」で購入したことがある。島根を代表する旨い地酒だ。端麗タイプの酒とは一線を画し、旨みがやや勝りつつもキレがある。店では冷酒がいいとは言うがオジンには燗酒が宜しい。

 和服姿の仲居さん、徳利のお酒がなくなる頃合になるとお酒の御用聞き。ややせわしない。ゆっくり飲みたいと思いつつもコース料理もほぼ終りに近づく。〆の鯛茶漬けが出る頃にはお腹がパンパン。昼に大盛りのチラシ丼を食べたのがいけない。しかし、旨いものは何処か収まるところがあるもんだ。

 その昔、島根の粋人殿様「松平不昧公」好みの鯛茶漬け。白飯の上に、すり潰した鯛の身と卵白、黄身のソボロを乗せ、ダシ汁をかける。中々の美味である。焼き魚が付いたランチ(2900)もあるそうだ。その内、ヘルシー好みの奥方を連れて来るか。

 朝、大雨注意報が出ていたので大きな傘を持ってはきたが、役立たずであった。はち切れんばかりの腹を抱えて八重洲の「紅とん」の前を通り過ぎ東京駅へ直行。アキバに着いてもまだ腹がキツイのだ。高指血性の診断報告、しかして家へ直行する。

 シンボリルドルフは今は26才。いまだ現役でシンボリ牧場で頑張っているそうだ。学生時代のダム建設のバイト合間に、新冠の牧場で、老いても現役の名馬ヒンドスタンの種付けの雄姿が忘れられない。政治家の二世、三世は国を滅ぼすが、シンボリ二世には頑張ってもらいたいものだ。

 


人形町をちょい!「はしご酒」

2008年08月09日 | お酒

日本水フォーラム」事務局長の竹村氏の話を興味深く聞いた。国土交通省官僚出身でありながら独自の文化論を展開する異色の人だ。

 特に興味深かったのは、女性が水作業から開放されるにつれ寿命が飛躍的に延びたことを文化論的に論述したことだ。まさしく的を得ている。水道が引かれることにより水汲みの重労働から開放され、それまで男性よりも短命であった女性が男性の寿命に並んだ。さらに電化製品の普及により家事労働の炊事・洗濯など水周りの仕事が飛躍的に軽くなった。そのことにより女性の社会進出が進み、合わせて寿命が大幅に伸び、今では男性のそれを大幅に上回るようになった。

 また、平均寿命の絶対値が伸び始めた契機は、水道普及の開始よりも、むしろ水道への塩素消毒が始まり、そのことが乳幼児の死亡率を低下させたことが大きく起因しているとのことだ。現在では何かと悪く言われる「塩素」も人類の進歩には欠かせな物のようだ。

 てなことを拝聴した後、仲間と人形町の「」へ。まだ五時前でもあり暖簾は店の中、甘酒通り沿いの数件手前の焼き鳥「」へ。一列カウンターは10人も入れば一杯だが二階もある。まだ五時前でもあり誰も居ないカウンターに席を取る。メニューには大山地鶏と普通?の焼き鳥がある。黒ホッピーも置いてある。ビールを頼み、大山地鶏の串の数種類をタレと塩で注文。中ぶりの串だがプリプリ感がある。本当は二種類の鳥を比較しなければ、普通舌のオジンにはその良さは判らないのだが。

 時刻も六時過ぎ、暫し、店の数品を頼みビールのお変わりをした後、お目当ての「笹新」へ場所替えすることとした。意外なことに「飲み食いグルメ」の相棒が始めてだと言う。既に笹新のカウンターは七分の入り、相変わらず中年カップルが多い。カウンターに座るなり金目の煮付けと多分「白鶴」の燗酒を注文。ここの燗酒は2合徳利だけだ。いい塩梅だ。カウンターの上は煮付けなどが目白押し、魚中心の料理で目移りしてしまう。未だ仄暗い夕暮れ時、翌日も飲み会、シラフの顔して我が家で晩酌といくかと人形町甘酒横丁を後にする。