先日ひっくり返り、救急のお世話になった「花火中毒のおっさん」、元気になったようで東京湾花火のお誘い。お台場でのアベック鑑賞券が当たったとのこと。男やもめのおっさん、お相手が居ないとのことでお声が掛かる。おっさんが相手「生憎、用事が・・」と言いたいとこだが、相手は全国股に掛けての花火見物のプロ、今後も他の花火で夜中から席取りして貰うこともあるだろう。仲間内では名にしおう多飲多食のおっさん。ひっくりかえった後、医者から酒も食いモンも厳格規制中となりゃあ、付き合ってやるかとのボランティア。
てなわけで、お台場でおっさんの不気味な二人連れ。夕暮れ前、新橋駅前汽車ぽっぽの前の立ち呑み「ごひいきに」で待つ。新しい立ち呑み、柱半割のどっしりした長カウンターと厚板の二人用カウンターがある。出来あいの肴をトレイに乗せ、注文カウンターで酒を頼み支払う方式。特別安いというほどでもない。居酒屋と変わらない値段設定だ。ただ、女の子のグループや女子連れが目だつ。店が若い人向けにレイアウトしている為だろう。
さて、ビールを飲み、待つこと数分。後から来たおっさんは何も飲まない食わない。カロリー計算で夕食は済ませたとのこと。その割にはまだ腹が出てる。ご酒が解禁の暁にはと店を観察してお台場へと出発。
人・人・人の波、「ゆりかもめ」の乗車まで40分は掛かっただろう。お台場海浜公園で下車。本日の観覧席デッキーへ。風は無風、うだるような熱さ。レインボーブリッヂ越しの見物となった。不思議なモンでビルの谷間の花火は遠くても結構大きく見えるもんだが、風景が広すぎると花火がやけに小さく見える。台場の花火はパノラマ風景の中に埋没し迫力がない。
さて、デッキの折り畳み椅子に着くなり、作ってきた魔法瓶のジントニックをやり始める。冷たくて旨いぞと誘うが頑とし乗ってこない。こりゃあ、早く直してドカンとやりたいのか相当意思が固いと納得。酒類が全くいけねえ相棒に気が引けつつチビチビ。折角、作った梅チュー、ジントニックの魔法瓶、重たいままのご帰還となった。
一斉に帰る帰徒は地獄。いつもの通り花火終了15分前に脱出。まずは空いてる豊洲方面に乗る。有明で新橋方面にUターン、空いてる席に座り、ベイエリアの夜景を鑑賞。結局、会場から新橋まで1時間強。たった今乗った駅には、延々と行列、多分2~3時間待ちだろう。積み残しの地獄絵図を眺めながら、花火見物達人と何処にも寄らずに新橋でさようなら。
それにしても早く治ってほしいものだ。皆、カムバックを待ってるよ。