今日も駅前(AKIBAオジン)

ツクバEX開業日から始めた親父居酒屋の放浪記。下町の居酒屋、旅先の地酒・酒蔵・秘湯、森と水の話や、たまには政治談義など。

郡山での一息、奥座敷「磐梯熱海」へ

2013年11月24日 | お酒
 

 
 国、地方自治体、業界一同に会しての毎年の恒例イベント、地方都市持ち回りの今年は郡山市で開催。東京から近いため今年は開催当日入り。台風が追っかけてくる空模様に展示ブースの客の入りが気に掛かる。それでも結構忙しい。入れ替わり立ち替わりの接客で、同業他社のブースを冷やかす暇が無い。

 初日、なんとか天気はもって初日クローズの時間となり、駅前のビジネスホテルに宿を取った社の連中と別れる。他に設定の懇親会のため一人「磐梯熱海温泉」へ一人向う。宿は昭和・平成の両天皇ご夫婦も泊まったという四季彩「一力」とのこと。この地でも老舗旅館だそうだ。

 Img_3225磐梯熱海駅に着いたとたん、やはり雨が降り始めた。旅館に駅から電話をかけ迎え待って旅館へ。部屋にたどり着くまで入り組んだ廊下をウネウネと進み漸く部屋に入る。既に、先着の相部屋仲間が既に到着している。 先ずは、他のメンバーが着くまでの間にチビチビと飲み始める。会場の物産展で利き酒して仕入れた地元郡山のとても飲みやすい純米酒?(忘れましたスイマセン)を常温のままで茶碗酒。あっという間に四合瓶が空になる。懇親会のメンバーが着いたとの連絡、宿自慢の風呂は後回しで懇親会場へ。

 椅子式落ち着いた個室で福島牛のしゃぶしゃぶなど地元の特産品中心の会席料理に舌鼓。ここでは乾杯ビールの後は地元の「栄川」。先ほどの酒といい福島の酒は?ん兵には実にうまい。仲居さんの応接は老舗を感じさせ気持ちがいい。コース料理も遅いスタートで早10時近くとなり、ひとまずは中締めとなる。

 早速、お宿自慢の温泉に向かう。PH9の柔らかい源泉を保有。幾種類かの広い露天風呂を有している。温度も程よく調整され柔らかい気持ちのよい温泉である。浴室も綺麗で広い。露天も眺めはないがやや温めで長く入るには丁度いいだろう。だが次は、会長さんの部屋で二次会が用意されている。露天風呂の楽しみは翌朝に残しておく。60歳前後のメンバーだが、所属する世界の前向きな談義は談論風発。持込の日本酒「栄川」など飲みながら夜更けまで意見交換は続く。

 翌朝は、眠い目をこすって郡山市内へと戻り、研究発表会と会社展示ブースと掛け持ちで忙しい。若い人の発表は目新しく興味が湧く。オジンも多少とも関わった、我が社の若手の発表も順調に終わる。

 夜は元所属のOB会で「こだわりの肴と酒かっこ 郡山駅前店」 。昨年の旭川でも同様だが、地方でのイベントの効果は凄まじいものだ。店の殆どはイベント参加の会社などの利用で一杯。この店も、他の知り合いグループで占拠状態。あまりの忙しさのことか、中々注文が通らず多少イライラしているメンバーもいる。それでも、賑やかにして和気藹々とした飲み会である。

 飲み会が終わり前夜の夜更かしもあってか、他社のOB仲間一人とひっそりと抜け出す。10時までだが郡山駅中の蕎麦割烹「湖穂里」で飲み直し。「雪小町」、「大七 吟醸」をそれぞれ一合づつ注文。静かな雰囲気で、落ち着いて飲む酒はやはり旨い。

 

 

 

 


ランプの宿「越後・駒の湯温泉」と紅葉狩り

2013年11月10日 | 

 11月の当初の三連休、一寸北へ行けば紅葉のシーズン。秋葉原中央口駅ロータリーからいつものメンバー6人のオジンを乗せ一路魚沼の秘湯「駒の湯温泉」へ。

 還暦をとうに過ぎた年頃の輩であるからして仲間一人は親父さんの急逝で不参加。写真が趣味で紅葉の真っ盛りを楽しみにしていた一人だったことが残念である。交通事故で渋滞している関越道を途中榛名あたりのSAで昼食を摂るはめとなる。

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六日町インターから八海山ロープウェイへナビを頼りに一直線。八海山酒造と直営蕎麦店など見慣れた景色を通り過ぎる。ロープウェイの駐車場は八分入り状態、それでも一回待ちで乗車する。紅葉と緑色の杉木立の織り成すコントラストは、赤色こそ少ないが荒々しい八海山の山頂周辺と絶妙にマッチングしている。ロープウェイ頂上駅は霞がかかり遠望の山並みは全く見えない。しかし、近くの山並みと八海山は鮮やかである。

 ロープウェイ駅に降り見ると観光バスで一杯。ロープウェイ駅は相当の待ち時間だろう。帰り際に酒屋に寄り、宿での飲む酒は勿論「八海山」、「鶴齢」を仕込む。思いのほか宿到着が遅くなったのは渋滞のせいだろう。越後駒ケ岳の山懐に抱かれような「駒の湯山荘」には3年前に新潟での仕事帰りに寄って以来だ。Img_3379

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冷泉の類だが隣の湯船には温泉を沸かした湯を足して適度に調整できる。冷泉に長湯して〆に熱い湯に入り上がるのが入り方だ。一昨年の宿泊時にはあった沢沿いの混浴露天風呂の屋根はなく、脱衣場もない。集中豪雨で流され、その後、風呂は復旧したとのこと。夫婦二組の先客に遠慮したが、仲間一人は残り、こちらは内風呂へと入る。内風呂も冷泉だが隣の浴槽に熱した温泉を注いで暖まる。2000L/minの自慢の温泉噴流を利用した自家発電の30Wの電灯とランプの光だけ。日本シリーズ第2戦田中先発予想だが携帯は繋がらずテレビのない部屋で夜更けまで語り会う。Img_3386
 

 翌朝、早朝到着の新聞で日本シリーズ、楽天・田中を攻略した巨人のニュースに大喝采\(^^)/。旅館提供の朝コーヒーが特に旨い。

 朝食は地元の納豆と岩魚をメインの健康的な朝食を食した後、只見銀山湖へのドライブ。駒の湯から枝折峠越えの山道ルート。殆ど対向車のいない長く狭い山道をウネウネと走り枝折峠へ到着。ここから銀山湖への下り道。着いた銀山平の船着場には観光バスが多い。湖上周遊ルートは奥只見ダムサイトとのこと、早速長いトンネルを向うことにする。意外と長いトンネルを出るとダムサイト。

 Img_3407中学生時代に完成間もないダムサイトから小船で支流の沢でのモリを使った岩魚獲りを思い出す。ダム湖に注ぐ沢に着き上流へと遡り数十匹を獲れたのは今は昔。湖畔での岩魚の腹いっぱい食べた串焼きが忘れられない。

 奥只見ダム、当時日本一のコンクリート重力式ダムとして1957年に完成。この地行ったのは完成後4年後ぐらいだろうか。遊覧船からの紅葉見物も見ごたえがあるが、平ヶ岳などの越後と利根の源流の山々が美しい。

 
 帰り道、長い長いトンネルを抜けて奥只見から越後湯沢へと向う途中に二泊目の地酒購入。昼食は、最近評判の魚沼地方のB級グルメ「きりざい丼」と立ち寄り湯を求めて五日町ICを降り、川原沢鉱泉「幸栄館」へ。納豆と、この地方の漬物と隠し味にピリ辛調味味などを混ぜた具を魚沼産コシヒカリに乗せた丼物だ。シンプルな地元食である。ビールを注文し、美味しい魚沼の漬物を肴に、鍵に大鉄瓶の掛かった囲炉裏のある部屋での昼食。

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その後、大きな水車のある広々とした内風呂に浸かる。駒の湯での低い湯温と比べて熱いくらいの温度も、暫くすると然程に温くなり大変気持ちよい。宿の若い主人から話を聞くと、数日後にはB級グルメに出陣するという。健闘を祈る。

 夕方近くに越後湯沢の友人の眺望抜群のマンションに到着。早速、食事がてらの一杯のためブラブラと越後湯沢の駅前まで徒歩で降りる。5時すぎに駅近くの居酒屋を覗くが客もいないのにあっけなく断られる。一見さんはお断りにしては余りにも愛想が無い。三連休故に不安の中、ロープウェイ方向に歩くと道沿いに雰囲気のある居酒屋がある。「どん呑」という店だ。暖簾を潜り6人でいいかと聞くと即OK。メニューは意外に多い。先客は家族連れ、カウンターと追い込み座敷、奥に個室がある。結構キャパシティーはある。日本シリーズを見ながら暫し旨い地酒を飲みながらあれこれの肴で腹一杯。

 宵闇で足元もとないため帰りは駅前からタクシーでマンションまで。ほろ酔い気分で、タオルを片手に隣接するホテルの温泉大浴場へと。ほろ酔い気分の温泉露天は大変に気持ちが良い。リビングルームで越後湯沢駅内の酒屋で買ってきた肴とビール・地酒で盛り上がる。

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翌朝、霧雨模様の中、苗場プリンスホテル近くのドラゴンドラへと向う。ホテル近くの専用駐車場からシャトルバスに乗り換えへゴンドラ乗り場へと向かう。20~30Mおきに発車する100台は超える6人?乗りのゴンドラはストレスを感じさせない。田代高原への約5kmに及ぶロープウェイは紅葉で彩られた谷超え山超え進み絶景である。先日の青空と紅葉の八海山とは趣は違うが、小雨に濡れた鮮やかな紅葉が迫りくる圧倒的な迫力は一見の価値はある。小雨が止んだちょっとした合間にゴンドラ直前には虹が架っていた。

 三連休で関越高速の混雑が予想されるため一路東京へと向う。月夜野IC近くで昼食場所を探すが中々ない。漸く定食屋を見つけカキフライ定食を注文。小さな店の姉妹がテーブル周りをはしゃぎ回り愛嬌を振りまく。可愛いものだ。

 帰りの関越高速は前橋で花園先で事故渋滞、少し遠回りだが高崎JCから走り慣れた北関東道へと即時に迂回判断。夕方にはほぼ予定どおりに秋葉原着。

 旅行の企画は楽しいことで、はたからみて全く苦ではない。来年も同じメンバーで温泉旅行に出掛けることを祈る歳かなとフト想う。