今日も駅前(AKIBAオジン)

ツクバEX開業日から始めた親父居酒屋の放浪記。下町の居酒屋、旅先の地酒・酒蔵・秘湯、森と水の話や、たまには政治談義など。

本白根の噴火と「草津温泉」

2018年06月30日 | 温泉とお酒

-y  草津温泉は5~6年ぶりだろうか。家族と万座プリンスに泊まり、帰りに立ち寄った時以来だと思う。万座も十分きつい上に、草津の硫黄香に女房や娘たちが湯あたりした覚えがある。以降、帰り道の柔らかい四万温泉が好きになった。

今回は、建設中の八ッ場ダムがある吾妻川流域の公的機関の会議があり、その会議前の講演依頼だ。宿泊付きで泊りは町役場近くの老舗の「ホテル櫻井」、地元浅間酒造と親戚関係もあり団体客も多い。

 森の役割をメインに山体崩壊(土砂崩れ)のメカニズムも少し触れた講演も順調に終了し、まずは湯畑見物へとホテル専用の湯畑循環バスに乗る。今は本白根山の噴火で客足が落ちていると思いきや、湯畑あたりにも結構お客がいて賑わい噴火の影響はほとんど見られない。温泉街の懐かしい風景と女房のお袋さんを連れて「白旗の湯」に入ったことを思い出した。何時リューアルしたのか「白旗の湯」はオシャレに建て替えられていた。

 湯畑の正面の参道の急階段を上り「光泉寺」へ。日本三大薬師如来という「温泉薬師如来」別名「遅咲き如来」をお参りする。「光泉寺」は真言宗のお寺で、奈良時代に活躍した高僧の行基(ぎょうぎ)が草津に立ち寄った時に、病人のために祈祷したところ温泉が湧き出たのだとか。有馬温泉の「温泉寺」、山中温泉の「医王寺」とともに、日本三大温泉薬師のひとつとして数えられているとのこと。

 参道の急階段を上りきる案外とホテルが近い。ブラブラと歩いてと途中の酒屋で部屋の飲みの酒を仕入れつつホテルへと戻る。懇親会前に浴衣に着替えホテル自慢の大浴場に入る。当初の硫黄香のきつい温泉を想定していたが、なんと柔らかい!!  露天風呂は湯畑の源泉とは言っているか思ったより温く柔らかい。「いい湯ダナ」で嬉しい誤算である。近々、家族で四万温泉に行こうかと思っていた矢先、草津もまたいいかなと思う。しかし、四万は中之条の「ふるさと納税」の振興券を使い切らなければと思うと悩むところだ。

 ホテル櫻井での宴会では、浅間酒造の日本酒が出たが、昔よく飲んだ代表的な「秘幻」ではなく「浅間山」であった。燗酒でいただくがスッキリした飽きの来ない飲み口の清酒だった。その夜は、サッカーワールドカップだったが久しぶりの講演と「いいお酒」でぐっすりと寝入ってしまった。

 

 


「万引き家族」、「空飛ぶタイヤ」そして提案「中原の虹」

2018年06月20日 | 日記・エッセイ・コラム

 御徒町に最近できた上野トーホーシネマズ。久しぶりに映画でも見ようってんで、土曜日の朝っぱら早くから「コンビニ」で買った握り飯と、最近はまっている「麦茶ラテ」をリュックにしょっ担いで出かける。

  目当ては外国のカンヌ映画「〇△賞」というテエヘンな賞をいただいたという「万引き家族」だ。巷の話題のかけらでも吸っとかねぇと、世間様から置いてけぼりにされちゃあ情けねぇてなことだ。

 荒筋は、 様々で厄介な体験を持った得体の知れねえ5人プラス1人の偽装家族(共同体?)が繰り広げるドラマてぇ設定だ。幼児虐待など世の中の底辺を語っているようだが、あまりにもアッケらかんとして悲壮感が見えちゃねぇが、そういう意図だろう。

  まあ、現実的でない点は鼻っから織り込み済みとのことだろう。外国人受けのする造りだ。

 翌週。ハリウッドなど金のかかった映画がとっても好きなオジンとしては、主義を替えて金のかかっていない日本映画て池井戸潤の「空飛ぶタイヤ」を観た。たまたま最近、池井戸潤と浅田次郎の小説で読む本も無い時、新刊の単行本が出るのを待つ間に再読していた小説だ。「空飛ぶタイヤ」は、三菱自動車のリコール隠しを題材としたノンフィクション、長瀬も案外と役者だのうと感心しつつストーリーも原作をうまく表現している。

 たまには、宇宙戦争ロボット戦記、恐竜のハリウッドから暫しオサラバし、人間ドラマや社会問題映画もいいものだ。

 映画界に期待はしちゃあいねぇが「提案」だ!!。浅田次郎の全四巻の大長編小説「中原の虹」を映画化してくれろ。満州馬賊「張作霖」と日本を含めた諸外国の草刈り場とにった滅びゆく西大后「清国」を描いた小説だ。これを日中合作で映画化すると面白ぇ。 日本の満州政策と日中戦争の一端を小説で暴いている・・原作どおりなら中国共産党は乗ってくるぜ!!

 てめえの親父は、都合二回の招集で満州に従軍していたとは聞いている。今となれば残念だが、その時のことは息子の俺に話さないままに、あの世に逝っちまった。外国と違って日本の歴史教育。特に近代史はが学校では教えたがらねぇ!! ガキの頃から明治以降、特に大正・昭和初期あたりに来るとの時間切れハイサヨナラで卒業が通り相場だ。特に昭和の前半はまったくで余程教えたくねぇんだろう。縄文・弥生、藤原・足利、後醍醐、後白河よりも余程大事だとは思うがねぇ。

 危ない安部ちゃん、学校から歴史の時間も選択制にして無くそうという魂胆見え見えの昨今、近世歴史音痴の日本人には、中国、朝鮮半島、ロシア問題など冷静に判断するには、いい勉強になるてぇもんだ・・

 ところで、オジンが浅田次郎のイチオシは何だといえば明治・大正・昭和初期が舞台の「天切松闇語り」。最高傑作は「中原の虹」だとは思っている。そして、今回の語り口は「天切松」風にしてみた・・趣向。

 さて、次は「焼肉ドラゴン」で浪花の下町物語にするか・・・