今日も駅前(AKIBAオジン)

ツクバEX開業日から始めた親父居酒屋の放浪記。下町の居酒屋、旅先の地酒・酒蔵・秘湯、森と水の話や、たまには政治談義など。

秋深まる山の息吹と100年杉

2017年11月13日 | 森林

 先週末の土曜、群馬の自社林で地域の会社さんの主催の「森林ツアー」を開催。心配した朝方の雨も上がり、集合場所の道の駅ではうって変わって青空となる。

  前橋から中型バスに乗って約20名が到着。バスは道の駅特製のお弁当を積み込み秋深まる山へと向かう。こちらは一足先に山では最強と言われているジムニーで自社林入り口に到着する。バスは遅れること15分で無事到着。そこは平坦な林道とは言え、幅員ギリギリの上に高速用のタイヤのため路面の石の出っ張りに最新の注意を払って到着。

  自社林の中でも100年スギとヒノキが林立する自慢のエリアへと沢沿いの山道を山の息吹を感じながらのハイキング。小学一年生の女の子のNちゃんの元気な掛け声で、皆元気になり紅葉の落ち葉を踏み分け目的地へ到着する。

   ツアーのメニューの一つに伐木体験があり、10年を経過したシオジの植栽地の苗木から熊や鹿の被害にあった木を伐る。

   一旦、山を降りて昼食タイム。日差しが燦々と降り注ぐ公園の草地で道の駅特性のお弁当。午後の部は、最新の林業機械のコックピットに入りロボット戦士体験。

  ツアーのメインイベントは、山の職員による100年杉のチェンソー伐倒。大木が目的の位置に地響きを立てて倒れる様を目の当たりにして思わず拍手。大木は、切られても100年以上は生きると言う、製材後、何処かの家の大黒柱か梁で支えてくれるだろう。

 


熊肉は美味である!!

2016年08月13日 | 森林

 某日、森の仕事で地元猟友会の関係者のお宅を訪問。鹿や熊の出没情報を聞いた帰りに熊と鹿の手作りジャーキーをいただく。森の事務所に戻り冷凍熊ジャーキーの半分と鹿の1本物の骨付きジャーキーを事務所の冷蔵庫に。後日、打ち合わせの時に皆で食うことにする。熊の半分は自宅に持ち帰る。

  それにしても、熊、鹿、猪、猿の被害は甚大である。熊は相当、里に近いところの森にまで入り込み、十分育ち価値の高い杉やヒノキの皮を剥ぎ樹液を啜り、木を根本から腐らせてしまう。鹿は角が育つ過程で痒いのか角を木に擦り付け樹皮を傷つける。植栽したばかりの木の芽を食い尽くす。猿は収穫真近の野菜や果物に狙いを付け、数十頭の集団で食い散らかす。あっという間に一反歩くらいの畑は全滅である。事務所の目の前のキャベツ畑で30頭くらいの猿がモグモグムシャムシャやっているのを目撃。声で脅したら一斉に逃げ出した。野菜農家はたまらない。過度な鳥獣保護のツケが農林業を脅かしている。何とかならないものか。

 さて、熊ジャーキー半分を持ち帰り、アキバの「しずか」に寄る。昨年末に猪肉を5kgばかりつついた店である。熊肉ジャーキーを軽く炙ってもらいマヨネーズをつけて食らう。旨い!!見た目よりも脂があり、パサパサ感がなくほのかな脂に旨みと若干の甘みを感じる。その昔、湯西川の温泉宿で食べた脂身ばかりの熊鍋の熊肉と比べると断然違う。新しい食感だ。酒は何でも合いそうだ。

 「右手前が熊肉。左骨付きが鹿肉」

  後日、山の事務所の打ち合わせの時に冷蔵庫の熊と鹿のジャーキーを出す。鹿は骨付きなので肉をばらす。鹿はやはりパサパサ感があるが塩味が聞いていてビールに合いそうだ。これもいける。全員が車で来ているの手酒は飲めないので残念である。

 それにしても、熊、鹿、猪のジビエ料理店でもやろうか、奴らを根こそぎ食ってやりたいものだ!!