9連休の初日の歳の瀬、洟垂れ時代のいつもの仲間との忘年会。錦糸町「マルイ」の両国方面の一つ目の道を入った角のビル二階の「勝馬」、名前のごとく馬肉がメインの店。前に2~3回使ったことがある。日本競馬会のウィンズの裏というロケーションをコンセプトに出店したようだが、馬を食っちゃバチが当たと思いつつも、ここ十年ほど競馬界とは遠ざかっているのでバチは当たりそうに無い。
会社帰りによく使う西新橋の「輪違屋」と同じオーナー。かたやモツ、こちらは馬とチェーンでありながら、まったく別物のである。他にも数店展開したそうだ。最近の居酒屋チェーンはどこに行っても喧しくて個性がない。店名と年齢層を多少変えもても出し物は代わり映えしない。コストダウンのための仕入れのため致し方なかろうとは思うが、オジン年代の好みにはいまいち合わない。その点、まったく違う店の展開は感心する。
前も競馬開催日外ではあったが、競馬とは縁のなさそうなグループや女性が多いのは意外だ。高タンパク、低カロリー食が魅力なのだろう。「勝馬」は馬刺しがメイン、馬の鬣(タテガミ)、フタエゴ、コウネなど盛り合わせに名札が張ってある。鬣の歯ごたえはわかるが、ほかは中々覚えられない。焼酎メインの店での飲み放題コースだが、数日前に新橋でオーナーに暮れに行くよと声を掛けたためか、日本酒はオジンの好みの「純米吟醸 出羽桜」の一升瓶をテーブルにドンと用意してくれた。馬刺しに「出羽桜」はよく合う。嬉しいの極みである。馬刺しと出羽桜はよく合う。あっという間に飲み干して燗酒と焼酎に切り替える。
馬肉料理といえばさくら鍋の森下の「みの家」、吉原大門前の日本堤の「中江」が余りにも有名だ。馬肉料理は同じだが、店の出し物、雰囲気はまったくの別物。リーズナブルな上にメニューが多い、桜鍋もあるが鍋に拘らなければ居酒屋メインの「かち馬」的飲み屋はこれからの流れだろう。
それにしても、本格的な桜鍋、2年前のY君の葬式の帰りに「みの家」で仲間と寄ったのが最後だ。寒い日などは本格的な桜鍋で一杯、懐かしくなってきた。