高峰秀子と上原謙のフルムーンポスターで有名な撮影地「法師温泉」、訪れたい温泉の一つである。
ゴールデンウイーク二週間前の土日、いつもの仲間七人と、いつもの場所の秋葉原ロータリー前からボックスワゴンで出発。生憎の雨模様、高速道路は連休前かいたってスムース。月夜の野ICから赤谷湖を過ぎ三国峠への国道17号線を走ると、路肩に残雪が見え始める。しばらくして国道を左に入ると、鄙びた温泉宿「長寿館」が出現。いよいよ雨も激しく降り始め、急いで受付に飛び込む。入湯料を支払い、先ずは長寿館の顔でもある大風呂に入る。
歴史的な雰囲気を残し、いくつにも区切られた風呂には多くの先客が入っている。木風呂の底からは少ないが温泉がボコボコと湧き上がってくる。無色透明なカルシューム、ナトリューム硫酸塩泉。ゆったりと雰囲気を味わい湯に浸る。
次は貝掛温泉へ。立ち寄りの時間制限があり、途中の苗場の「雪笹の湯」は玄関前までで次の機会とする。湯沢への途中大きく左折し、狭い道の先、細長い橋を渡ると、その先に、なお多く雪を残す貝掛温泉に到着。雨の中、カルシューム・ナトリューム塩化物泉の透明な湯にゆっくりと浸かりたいが降る雨の冷たさが恨めしい。眼病に効くという貝掛温泉も歴史を十分に感じる。
いよいよ今夜の泊地の越後湯沢へ。雪に囲まれた仲間のマンションに到着。マンションの部屋から春の訪れ直前の雪景色を見ながらビールで喉を潤す。タクシーを呼び、市内ロープウェイ手前の居酒屋「森瀧」に向かう。「うどんすき」が評判である。人気店で二時間制。舞茸の天麩羅や唐揚げなどを肴に地酒の燗。〆にうどんすきで腹はパンク寸前。飲んで食べても一人3千円ちょっとで人気店も頷ける。
腹ごなしに道路にうず高くよけられている雪の道をブラブラと約20分。仲間のマンションで越後湯沢駅中の酒屋で買ってきた地酒で二次会。
翌日は桜見物のため、一路、上越高速で群馬へ。榛名山麓から渋川へ、樹齢400年天然記念物の「金蔵寺の枝垂桜」、慈覚大師開山の紫陽花寺としても有名な「真光寺の桜」。いずれも満開、咲き誇っている桜は見事の一言。
昼食は、榛名山麓まで一走り。日本三大うどんのひとつ「水沢うどん」。土産も水沢うどんに決まり。
そして、夕方にアキバへ到着。ガード下で三次会。