九州、中国地方の豪雨被害、老人ホームが土石流に襲われ、テレビを賑わかしている。梅雨前線が、まだ居座り続けているそうだ。8月の前半から7月後半に予約を変更したのが裏目に出たかと思いつつ、家族で高峰温泉と万座温泉の2泊の旅へ。
五月下旬に高峰温泉での星空に感動し、今度は、都会育ちの娘達に見せてやりたいと予約を取る。万一の星空が見れない場合を想定して2日目は万座プリンスに予約。こちらも1800mである。時期も7月下旬、いつもは夏空真っ盛り。星空は間違いないと思ったものの梅雨前線停滞の影響でガッカリか。
金曜日、愛車のミニバンで9時頃出発したものの、鶴ヶ島前で2時間近い事故渋滞に巻き込まれる。おかげで昼食はSA、小諸ICでは既に1時過ぎ。小諸市内では、冷蔵庫の無い宿でのビールとつまみ、氷を買うためにコンビニを探し回るが苦労する。そんなこんなで車坂峠に着いたのが3時過ぎ。
五月末に来た時と較べるとニッコウキスゲの群落が今や盛りと咲いている。黄色が鮮やかで高原の風景に素晴らしいアクセントである。
温泉は透明で、かすかな硫黄の匂い。マイルドな泉質は名湯の部類に入るだろう。シャンプーと石けんは使えない。「創生水」という水で頭から体、歯も磨く。山深く、稜線に位置することから環境に配慮しての事だろう。納得する。部屋に帰るとポテトチップがパンパンになっている、さすが2千mと実感する。
地ビール「ORAHO」と山菜料理中心の夕食をとる。どちらかというと菜食主義の皆には満足のようだ。食後も天気は思わしくない。星空鑑賞会は星空スライドショーに変更。星座のお勉強。まあ、オジンにとってはあまり興味がない。 翌朝、山奥の眺めと鳥の声に包まれての朝湯。朝食後に蕎麦茶と熊笹茶を飲んだ後、ラウンジへ。窓の外の野生のリスの食事風景を見ながらドリップコーヒーを啜る。いい時間が過ぎていく。
ハイキング客専用の車両規制となった尾根筋の林道を経由し湯ノ丸へ抜ける。鹿沢温泉から草津経由で万座温泉へ。奥方は始めての草津デビューだそうで湯畑に感激。湯畑を見物して旅館街の蕎麦屋で食事。万座の帰り道に温泉へ寄ることを告げて、白根山へ向かう。途中一人1500円払ってロープウェーで往復。結局は同じ所まで行くのだが、眺めは道路沿いとは迫力が相当違う。
2泊目の万座プリンスホテルに到着。部屋に着くなり浴衣に着替え、一人車で少し下の万座高原ホテルの名湯「石庭露天風呂」へ。いくつもの露天風呂あり、それぞれ趣が違う温泉だ。露天には浴衣やバスタオルの妙齢のご婦人が数人。横にはご主人と思われる方が付き添っている。
プリンスホテルの露天風呂は景色がいい「こまくさの湯」。さぞや星空が素晴らしいだろう。しかし、曇り空は変わらない。残念である。九時前から爆睡。朝5時前に起床し、「こまくさの湯」へ。既に何人かが入っている。明けゆく空を見つつ、硫黄の匂いに包まれて気持ちがいい。
帰りは、昨日来た道を戻り、草津立ち寄り湯の名湯「大滝の湯」へ。部屋を2時間キープして、のんびりと内湯に浸かり昼寝。日曜千円での混雑覚悟で、売りの「合わせ湯」は控えて帰りのスタミナ温存。高速道路は2カ所での混雑は想定済み。予定通り我が家に6時頃に到着。
温泉三昧のドライブ旅行にみんな満足の様子。次の計画を急かされている。