今日も駅前(AKIBAオジン)

ツクバEX開業日から始めた親父居酒屋の放浪記。下町の居酒屋、旅先の地酒・酒蔵・秘湯、森と水の話や、たまには政治談義など。

2千m星空鑑賞?温泉三昧の旅

2009年07月30日 | 

 九州、中国地方の豪雨被害、老人ホームが土石流に襲われ、テレビを賑わかしている。梅雨前線が、まだ居座り続けているそうだ。8月の前半から7月後半に予約を変更したのが裏目に出たかと思いつつ、家族で高峰温泉と万座温泉の2泊の旅へ。

 五月下旬に高峰温泉での星空に感動し、今度は、都会育ちの娘達に見せてやりたいと予約を取る。万一の星空が見れない場合を想定して2日目は万座プリンスに予約。こちらも1800mである。時期も7月下旬、いつもは夏空真っ盛り。星空は間違いないと思ったものの梅雨前線停滞の影響でガッカリか。

  金曜日、愛車のミニバImg_0406ンで9時頃出発したものの、鶴ヶ島前で2時間近い事故渋滞に巻き込まれる。おかげで昼食はSA、小諸ICでは既に1時過ぎ。小諸市内では、冷蔵庫の無い宿でのビールとつまみ、氷を買うためにコンビニを探し回るが苦労する。そんなこんなで車坂峠に着いたのが3時過ぎ。

 五月末に来た時と較べるとニッコウキスゲの群落が今や盛りと咲いている。黄色が鮮やかで高原の風景に素晴らしいアクセントである。

 温泉は透明で、かすかな硫黄の匂い。マイルドな泉質は名湯の部類に入るだろう。シャンプーと石けんは使えない。「創生水」という水で頭から体、歯も磨く。山深く、稜線に位置することから環境に配慮しての事だろう。納得する。部屋に帰るとポテトチップがパンパンになっている、さすが2千mと実感する。Img_0420

 地ビール「ORAHO」と山菜料理中心の夕食をとる。どちらかというと菜食主義の皆には満足のようだ。食後も天気は思わしくない。星空鑑賞会は星空スライドショーに変更。星座のお勉強。まあ、オジンにとってはあまり興味がない。 翌朝、山奥の眺めと鳥の声に包まれての朝湯。朝食後に蕎麦茶と熊笹茶を飲んだ後、ラウンジへ。窓の外の野生のリスの食事風景を見ながらドリップコーヒーを啜る。いい時間が過ぎていく。

 Img_0475 ハイキング客専用の車両規制となった尾根筋の林道を経由し湯ノ丸へ抜ける。鹿沢温泉から草津経由で万座温泉へ。奥方は始めての草津デビューだそうで湯畑に感激。湯畑を見物して旅館街の蕎麦屋で食事。万座の帰り道に温泉へ寄ることを告げて、白根山へ向かう。途中一人1500円払ってロープウェーで往復。結局は同じ所まで行くのだが、眺めは道路沿いとは迫力が相当違う。

 2泊目の万座プリンスホテルに到着。部屋に着くなり浴衣に着替え、一人車で少し下の万座高原ホテルの名湯「石庭露天風呂」へ。いくつもの露天風呂あり、それぞれ趣が違う温泉だ。露天には浴衣やバスタオルの妙齢のご婦人が数人。横にはご主人と思われる方が付き添っている。

 Img_0507 プリンスホテルの露天風呂は景色がいい「こまくさの湯」。さぞや星空が素晴らしいだろう。しかし、曇り空は変わらない。残念である。九時前から爆睡。朝5時前に起床し、「こまくさの湯」へ。既に何人かが入っている。明けゆく空を見つつ、硫黄の匂いに包まれて気持ちがいい。

 帰りは、昨日来た道を戻り、草津立ち寄り湯の名湯「大滝の湯」へ。部屋を2時間キープして、のんびりと内湯に浸かり昼寝。日曜千円での混雑覚悟で、売りの「合わせ湯」は控えて帰りのスタミナ温存。高速道路は2カ所での混雑は想定済み。予定通り我が家に6時頃に到着。

 温泉三昧のドライブ旅行にみんな満足の様子。次の計画を急かされている。


大門で鶏と銘酒の「鳥まつ」

2009年07月20日 | お酒

 Img_0211 浜松町または大門。会議で同席する昔の仲間と、会議後に立ち寄るつもりの鳥中心の居酒屋「鳥まつ」。ランチも人気の店で夜のための偵察。壁の夜メニューは魅力的だ。「清水」、「天狗舞」一人2杯まで370円。3杯目からは470円だ。さっそく、南青山の仙人にも連絡してやらにゃあと五時半頃に待ち合わせ。

 Img_0206 会議後、速やかに店に直行する。店の前で反対側から手を振りながら歩いてくる仙人を確認する。店では最初の客だ。まずは「天狗舞」からスタート。つまみは鳥わさ、鳥の辛子和え、つくねなど鳥メニュー中心で酒を飲む。鳥も新鮮で実に酒に合う。それぞれ2杯づつ飲んだ後「雪中梅」550円で〆る。

 焼酎もいいものを揃えてある。昔は日本酒だったが、今はどちらかというと焼酎がメインのようだ。6時の半ばになると店は満席、人気店が分かる。また、寄りたい店の一つだ。付け加えるがランチのオムレツ定食は旨い。


80歳で囲碁全勝、酒量変わらず。

2009年07月12日 | 出来事

 先月末の土曜の昼からの囲碁会。現役、OBも交えて久々に20数名の会。3ヶ月ぶりに白黒の石を握るが、初戦は倶楽部の強豪との対戦となり、過去の戦績も苦手意識もあり思わしくない。手に伸びがない、思考がネガティブになる。益々、情勢を悪くする循環だ。「二戦目以降の戦のために胸を借りよう」と気持ちを切り替えたとたんに情勢に明るさが見えて来た。しかし、時すでに遅し。綺麗に負けた。

 以降の対戦は、2勝1敗で結果は五分五分となる。自然体の帰結で中庸ではある。会場と同じフロアの居酒屋「」で飲み放題の懇親会。頭を使った碁の後の酒はいつも旨い。

 注目すべきは80歳に近いOBが全勝したことだ。彼が70歳を半ば越えた頃は囲碁会が開催される度に惨ざんであったことを思い出す。年かなと思いつつ、いずれ己れの道かとも思っていた。

 しかし、前回の会でも準優勝、今回は全勝優勝という結果に驚愕意外なにものでもない。如何に毎日CS専用チャンネルで勉強しているとは言え、若い我々?が如何に不勉強で不甲斐ないのか思い知らされた。ただ、80過ぎても日本酒の酒量が変わらないのが恐るべきものだ。それもこれも藤沢秀行先生に通じるものがあるのか。

 囲碁とは、ゴルフなど体を動かすことはないが、真剣に考えれば考えるほど頭が痛くなる。後頭部が痛くなるほど頭を使っているのだろう。久々の快感である。

 快感の延長戦で本千葉駅前の「やっぺい」で二次会。ディープな七輪ホルモンの店。相変わらず飄々とした親父さんの風貌に大ジョッキーのホッピーがすすむ。 


津軽海峡冬景色2番と「立ねぶた」

2009年07月12日 | お酒

Img_0267  はてまたJRの「大人の休日倶楽部」を利用して、本州最北端?の「竜飛岬温泉」と五所川原の立ねぶた見物へ。前夜からの腹痛が直らず少し憂鬱である。東京発の新幹線で八戸へ。車内で朝っぱらから酒盛りしている仲間を横目にひたすら我慢。八戸からは東北本線で青森。津軽線に乗り終点「蟹田」で降りる。

 ここで問題発生。T君が車両内で寝過ごして青森方面へスイッチバック。さてさて心優しい我々は、当日中のT君の無事の到着を祈りつつ、数時間に1本の電車に予定どおりに乗り、終点の三厩(みんまや)へ。携帯で連絡取ると津軽線の2つ手前の駅から国道をひたすら歩いているという。蟹田発の最終の送迎バスに間に合うことを祈りつつ、三厩から町営バスで揺られ、終点近くの青函トンネル記念館で降りる。

 青函トンネルの作業用車両に乗り、竜飛地下駅近くまで降りる。抗内を見物するが、規模的には、東京湾アクアラインの作業抗を数キロ歩いた経験からは物足りない。しかしながら、当時の土木技術でなし遂げた先人はてぇしたものだと脱帽。

 「竜飛岬温泉ホテル」に到着するなりT君無事到着。明るい内に岬へと向かう。「津軽海峡冬景色」の碑ではボタンを押すとメロディが流れる。それも2番から「あれが竜飛岬、北のはずれと・・・」である。上野発の出だしは省略している。食ってないせいか寒い。長袖とブレザーを着ていて良かったと、つくづく思う。さすが北のはずれである。ホテルへ戻るなり温泉へ。まあまあの泉質だが、津軽海峡を眺めながら入る風呂は心地いい。

 翌日、ホテルの送迎タクシーで蟹田まで。蟹田からは青森経由、弘前でスイッチバックで五所川原へ。夕方近くに「立ねぶた館」へ。上野の祭りなどで見るねぶたとは違い、高さに圧倒される。電線が邪魔で、東京へは持ってこれない訳だ。

 立ねぶた館を出て、ねぶた館前の津軽三味線居酒屋「だだん」で「がっぱど津軽御膳」という郷土料理で一杯。つぶ貝の煮しめけの汁、十三湖産しじみ、貝焼き味噌など旨い料理と津軽三味線を聴きながらの酒もいいもののはずだが、生憎、出発時からの腹痛がまだ治っていない。青森の地酒を少しはいいだろうと思いつつも、それでも「田酒」と、同じ蔵元の西田酒造が出している「喜久泉」を注文。地元では「田酒」は東京に行く酒、地元じゃあ甘くて誰も飲まないとの酒屋の女将の伝。「喜久泉」は地元でしか飲めない酒とのこと。

 ビジネスホテルで泊まった翌日は、五能線スイッチバックの弘前へ。弘前城桜の季節はさぞや圧巻であろうと思う。体調のいい時、桜の季節に是非来たいものだ。さて、帰りの新幹線、相変わらずの体調不調。翌日からの静岡出張に備えて、朝、昼ほとんど食事抜きで過ごす。弘前城でのランチも手付かず。故に、車内宴会の連中横目に「数独」で時間をつぶす。

 体調不全の東北の旅、バッファリンや正露丸が手放せず辛い思いもあった。しかし、気のあった仲間と行く旅は、いつもながら楽しいものである。