いろいろと変化のあった2009年が、戦後体制の終焉の歴史的な年になのかは、いずれ分かるだろう。それにしても、先の小泉劇場に踊らされた国民は、ムード先行の新政権の誕生に期待した。がしかし、とどのつまりあの学者さんのアメリカ金融論に振り回され、気付いた時は取り返しの付かない格差拡大と世襲のたらい回しの従来政治の延長戦上であっただけだった。
当然の如くにやじろべいが民主党に振れた。しかし、鳩山首相、小沢幹事長など、新しい仕組みを期待したのはいいが世襲や金権の匂いを断ち切れないまま年を越そうとしているップは格好の引き金としての価値が現実味を帯びてきたようだ。
さて、世俗はデフレのまっただ中。十数年続いている御用納めの日恒例の秋葉原「しずか」での飲み会(利き酒会)の幹事役。当然にデフレの影響もあり会費には限界がある。しかし、日本酒ブームの当初から「純米」にこそ日本酒の原点とする利き酒会としてのポリシーがある。純米をベースとした持ち込む酒は、デパートの贈答用の箱入り大吟醸や焼酎の「幻の云々」などとの法外な酒は当会にはご用なし。
今回は前回ブログで紹介した赤坂「酒のくりはら」で仕入れた、山口の「純米大吟醸50 獺祭」、福井の「純米吟醸 黒龍」、石川の「手取川 大吟醸 吉田蔵」、福岡は「山廃純米 復刻酒米 穀良都」、新潟十日町の「特別純米無ろ過 凌駕」、福島の「特別純米 金澤屋」。そして仲間の差し入れの新潟の「雪中梅」。いずれも一升瓶、あとはビールと焼酎。
それぞれの職場の御用納めを終えてから千葉や霞ヶ関、市ヶ谷など駆から駆けつけてきた呑んべいは老若男女入り混ぜての16人。時間制限はない。狭い店内、満席状態の中ワイワイガヤガヤはいつものとおり。前日から冷やして貰っていた一升瓶を、次から次へとクーラーから出しては直に猪口に注ぐか大徳利に小分けする。その内、味が分からなくなるのはいたし方ない。
最近、居酒屋での酒メニューでよくお目にかかる「獺祭」は人気がある。精米歩合38,48もあるが、仙人と相談した結果、いずれにせよ飲み過ぎてからは味も分からんだろうと純米大吟醸50にする。旨みと切れがあり飲み口も十分よろしい。人気の秘訣が納得できる。復刻米の「穀良都」もキワ物でない旨みがある。純米中心の酒造の姿勢が見て取れる。
五時半から始まった会も、近江牛のすき焼きも平らげ、いつの間にか10時を回った。テーブルの上に空瓶が並ぶ頃には、年寄りと遠い連中から何時ものとおりの流れ解散。若手中心?の精鋭部隊が残った酒の整理にあたる。
それでも、全員が帰った後、店の女将の親父が勤め先の忘年会からのご帰宅。翌日の地元での呑み納めの相棒でもある親父と女将とで12時過ぎまで3人で二次会。いよいよ明日(29日)で本年の呑み納めだ。明日は秋葉原東口で9人の忘年会、二次会のカラオケの予約も入っているようだ。さあ、あと少し頑張るぞ!!!