今日も駅前(AKIBAオジン)

ツクバEX開業日から始めた親父居酒屋の放浪記。下町の居酒屋、旅先の地酒・酒蔵・秘湯、森と水の話や、たまには政治談義など。

ポスト戦後体制と純米酒の呑み較べ

2009年12月31日 | お酒

 いろいろと変化のあった2009年が、戦後体制の終焉の歴史的な年になのかは、いずれ分かるだろう。それにしても、先の小泉劇場に踊らされた国民は、ムード先行の新政権の誕生に期待した。がしかし、とどのつまりあの学者さんのアメリカ金融論に振り回され、気付いた時は取り返しの付かない格差拡大と世襲のたらい回しの従来政治の延長戦上であっただけだった。

 当然の如くにやじろべいが民主党に振れた。しかし、鳩山首相、小沢幹事長など、新しい仕組みを期待したのはいいが世襲や金権の匂いを断ち切れないまま年を越そうとしているPhoto_2ップは格好の引き金としての価値が現実味を帯びてきたようだ。

 さて、世俗はデフレのまっただ中。十数年続いている御用納めの日恒例の秋葉原「しずか」での飲み会(利き酒会)の幹事役。当然にデフレの影響もあり会費には限界がある。しかし、日本酒ブームの当初から「純米」にこそ日本酒の原点とする利き酒会としてのポリシーがある。純米をベースとした持ち込む酒は、デパートの贈答用の箱入り大吟醸や焼酎の「幻の云々」などとの法外な酒は当会にはご用なし。

 今回は前回ブログで紹介した赤坂「酒のくりはら」で仕入れた、山口の「純米大吟醸50 獺祭」、福井の「純米吟醸 黒龍」、石川の「取川 大吟醸 吉田蔵」、福岡は「山廃純米 復刻酒米 穀良都」、新潟十日町の「特別純米無ろ過 凌駕」、福島の「特別純米 金澤屋」。そして仲間の差し入れの新潟の「雪中梅」。いずれも一升瓶、あとはビール焼酎

 それぞれの職場の御用納めを終えてから千葉や霞ヶ関、市ヶ谷など駆から駆けつけてきた呑んべいは老若男女入り混ぜての16人。時間制限はない。狭い店内、満席状態の中ワイワイガヤガヤはいつものとおり。前日から冷やして貰っていた一升瓶を、次から次へとクーラーから出しては直に猪口に注ぐか大徳利に小分けする。その内、味が分からなくなるのはいたし方ない。

 最近、居酒屋での酒メニューでよくお目にかかる獺祭は人気がある。精米歩合38,48もあるが、仙人と相談した結果、いずれにせよ飲み過ぎてからは味も分からんだろうと純米大吟醸50にする。旨みと切れがあり飲み口も十分よろしい。人気の秘訣が納得できる。復刻米の「穀良都」もキワ物でない旨みがある。純米中心の酒造の姿勢が見て取れる。

 五時半から始まった会も、近江牛のすき焼きも平らげ、いつの間にか10時を回った。テーブルの上に空瓶が並ぶ頃には、年寄りと遠い連中から何時ものとおりの流れ解散。若手中心?の精鋭部隊が残った酒の整理にあたる。

 それでも、全員が帰った後、店の女将の親父が勤め先の忘年会からのご帰宅。翌日の地元での呑み納めの相棒でもある親父と女将とで12時過ぎまで3人で二次会。いよいよ明日(29日)で本年の呑み納めだ。明日は秋葉原東口で9人の忘年会、二次会のカラオケの予約も入っているようだ。さあ、あと少し頑張るぞ!!!


暮れの浅草、ご新規4店のハシゴ

2009年12月27日 | お酒

 暮れもいよいよ押し迫り、年末恒例行事の飲み会の準備に買い出しに。酒屋の案内をお願いした青山の仙人をお宅に迎えに行く。南青山の閑静な住宅街に新築したばかりの3階建ての2世帯住宅。庭は以前の庭石と樹木そのままに風情を残している。流石、青山の石屋の倅というだけある。

 酒の購入には、いい酒を揃えているという赤坂の「酒のくりはら」に行く。道路の前の駐車場に車を止め、ゆっくりと品を決める事にした。店に入るなり山口旭酒造の獺祭(だっさい)のラインナップが目に入る。真っ先に購入。その後、各種銘酒を数本購入し、会場であるアキバの居酒屋に運び、親父に預ける。Ts3b0328

 さて、今日の本題はこれからだ。

  まだ、3時を回ったばかり、のんびり行こうと、仙人と三井記念病院の前からメグリンに乗る。田原町で降り、三時過ぎにやっている店は無いかとブラブラ、キョロキョロ。閉店した「松風」の前を通ると、昔の「松風」そのままに、同じに場所ビアホール「D's diner」がオープン。どんな風に変わったか取り敢えず入るとする。そこは完全なビアホールだ。若いグループばかりで、昔日の面影は、辛うじてカウンターに「純米真澄」が並んでいることか。この店、浅草の酒屋の「大桝」が開いた店だ。目の前にもチェーン店のBarがオープンしているようだ。

 Ts3b0332 五時も回り「D's diner」もそこそこに、千住大橋でも行くかと仲見世の裏道に沿って歩いていると、そこで「酒の大桝」の本店が居酒屋を併設しているのが目に入る。まずは酒屋の扉を開き奥の通りに面したカウンター席へと案内される。酒屋だけあって、いろいろな酒がある。まずは飲んだ記憶のない「花巴」と「香住鶴」を注文。洒落たガラスの器に入って運ばれてきた。酒種ごとにお猪口を出してくれる。有り難いことだ。さて酒は、香住鶴のほうが飲み口がいいか。

 この店は表の店で酒をボトルで買い、500円ぐらいの持ち込み料金を払えばいいらしい。いいシステムだ。仲見世の裏通り雰囲気もいいので、さぞ普段は一杯だろう。利き酒セットもあるらしい。次の機会に飲んでみよう。

 2件目に大桝に寄ったので千住大橋は止めにした。小腹も空いたので帰り道にもう1軒ということで、西浅草は今半の斜め向かいの「豚八」へ。この前「アド街ック天国」で紹介されていた。飲み屋ではないが串カツと牛タタキを肴に一杯ということに。オーソドックスなメジャーな燗酒を2合徳利を2本飲んだところで田原町から帰路に。仙人の家へは銀座線で一本、オジンは末広町で降りてブラブラと替えることにする。

 早くから飲んでいたので、時間はまだ8時。昼間に電話があった近所の仲間と29日の忘年会と二次会の打ち合わせをすることに。ヨドバシアキバの8階「芋蔵BAR」で待ち合わせ。この店は始めて入るが、賑やかな店内はアキバという場所がらもあり若い連中で満席に近い。そんなに大きな店でない。席に着き鶏つくねと砂肝などを注文。適度に飲んでいたのでサワーとハイボールを注文。ハイボール、サワー共280円、場所柄にしてはリーズナブルな店だ。

「てなことで、なんだかんだと新しい店を4軒ハシゴしちまった。けどよぅ、今年はまだ締められねぇ・・いま暫し、ウコンのサプリで頑張らなけりゃなんめい。それにしても仙人はてえしたもんだぜ、ビクともしねえ!!」

 


銀座四丁目の居酒屋とガード下

2009年12月14日 | お酒

 12月も半ば、銀座は既にクリスマスの真っ只中。月島での会議が終わった後の忘年会の席、銀座四丁目のソノコ(あの白面人)ビルの隣とあって時間調整で銀ブラと洒落る。当然に路地裏探訪。中々にデープな空間が広がっている。そのうち時間があればブラブラしてみたいものだ。

 さて、業界のトップ方も参加する忘年会、四丁目コティビルB1の北海道料理「知床」。店奥突き当たりの部屋に案内される。部屋は20人も入れば一杯の2列直列の掘りごたつ式。日本酒は「国稀」、「緑川」、「吉野川」などそこそこの拘りが見られる。

 会は、虎ノ門の酒造会館でオジンが手に入れた日本酒マップを話の肴に各地の日本酒談義で盛り上がる。隣の列ではゴルフ談義に花が咲いている。ご多分に漏れず業界状況に好転の兆しは見えないが、技量の広い皆さんは明るく飲んでいる。

 「知床」での飲み会も終わり、会社の仲間二人で別行動、銀座四丁目から有楽町ガード沿い帝国ホテル方面へ向かった。相方は若いのでオジン臭いところは遠慮して日比谷シャンテ前、ガード下のドイツビアレストラン「J'Sレネップ」に入る。カップルや若者グループで空席がない。辛うじて二人席を確保。両側は女子の二人組。近すぎてあまり嬉しくない。

 先ずは注文。ドイツビアのラインナップに迷うが好みのピルスナータイプで店のNo.1人気という「ビットブルガー・ピルス」とソーセージの盛り合わせを注文。口当たりの爽やかな旨いビールだった。何杯か追加して、あっという間に会社話で2時間近く、空席も目立つ11時を回ってしまった。翌日も、また飲み会。早く帰って寝なきゃあと家路に忙そぐ。


連続花金、親父新橋「烏森」

2009年12月10日 | 出来事

 新橋はニュー新橋ビルの交差点のすぐ近く、一昨週の花金にちゃうねんが口癖の仲間と寄った「しばてん新橋店」。土佐の日本酒と焼酎、食べ物は鳥料理がメインの店である。

 2週続きの新橋「しばてん」で恒例の学生時代の同級会を開催。一応幹事ということにはなっているが、すべて代表幹事のS君にお任せ。1970年代の「全共闘」真っ盛りの2~3学年のノンポリ、活動家をともに過ごした仲間達。思い悩み、それぞれ思いでメモリアルな時代を過ごした懐かしい連中だ。

   数名の実業家はいざ知らず、殆どが、元の職場を退職はしたが、そこは系列会社での再就職や、公務員は再任用。なかには、親の介護の事情で無職やら、還暦過ぎて子育て(実子!!)直面した専業主夫もいる。

 「しばてん新橋店」では、前は一階のテーブル席。今回は、20名以上なので3階に。大きなテーブルが2列、30名は入る部屋である。3階貸し切りで大盛り上がり、老々介護の苦労談やらコンプライアンスでの謹慎話、過半身がらみの不謹慎な言動があちこち飛び交う。年甲斐も無く、飲み放題の酒を大量消費。

 飲み放題とは言え日本酒は土佐鶴酔鯨、土佐の名酒である。一階のテーブル席は6人掛けと4人掛けで小グループ用だが席数は少ない。二階はよく分からないが、三階は宴会用のようだ。一週前に呑んだときはお好みで注文したが、結構食べ飲み応えがあり値段も庶民的である。

 さて、宴たけなわの頃、来年の夏は十勝でゴルフや十勝川でのラフティングということに決定。ゴルフはやらないが、一昨年の五月の透明な十勝川温泉を思い出し、来年が楽しみである。

 店前で皆と別れ、幹事長と汽車ぽっぽ前の新橋の本格居酒屋「三州屋」で二次会。歳も歳、刺身の盛り合わせでチューハイを軽く2杯で切り上げ。十勝での再会を約して別れる。