百歳超えの同僚の親御さんの告別式に参列するため松本へ行くこととなった。新幹線で長野へ、長野でレンタカーを借り長野と松本の往復。長野に戻りホテルにチックイン後、東京から相方も到着。前から予定していた業界関係者との打ち合わせに予め予約してあった緑町の割烹「日本料理 さがみ」へ。
テーブルだが広々とした落ち着いた雰囲気の個室がいい。日本酒の冷酒のラインナップは奥信濃飯山の地酒「特別純米 水尾」ほか。石川の「山廃純米 天狗舞」など他県の旨い酒も。コース料理だが、板長が自慢の前菜から気の利いた小鉢や煮物、そして、鯛の焼き物など。鯛の焼き物は小骨を丁寧に取り、たたいた後に切り身形に焼いて丁寧に仕上げてあり感心した。
調度品も贅沢な個室の大きなテーブル席はゆったりと座れて気分がいい。席の間隔も東京の居酒屋のテーブル個室の倍はあるだろう。差しつさされつには幾分遠いが割烹なので、むしろよろしい。旨い地酒と肴に舌鼓のなか話が弾む。
翌日、前日から借り続けているレンタカーで、前日に続きまたも松本へ。今度は松本や長野周辺地区の客先回り。夕方近くに長野市内に戻る。新幹線の発車時間までやや時間があるため、供養かたがた善光寺参りとする。善光寺のご本尊は、阿弥陀如来でオジンの宗派と同じである。だが、「牛に引かれて善光寺参り」などと昔から善光寺は宗派を問わず全国的に崇敬の念を集めている。いまでも善光寺は宗派の枠にとらわれず善光寺会では各宗派のお寺さんが名を連ねているそうだ。本来、宗教とはそうあるべきである。好きな寺院のひとつだ。