今日も駅前(AKIBAオジン)

ツクバEX開業日から始めた親父居酒屋の放浪記。下町の居酒屋、旅先の地酒・酒蔵・秘湯、森と水の話や、たまには政治談義など。

地酒と上州露天風呂巡り

2008年04月17日 | お酒

 土曜の朝、秋葉原の中央口から10人乗りのハイエースワゴンビールや酎ハイの缶詰を積み込み、上州・酒と露天風呂の旅へ。学生時代からの遊び仲間7人での半年振りの旅行である。Cimg6201

 まずは、ダム建設で水没予定の群馬県川原湯温泉。数年前、温泉街の入り口近くの見晴らしのいい高台にダム建設事務所が引き湯をして露天風呂を作った聖天露天風呂がある。簡素な小屋がけの混浴露天風呂である。更衣室はなく小屋の壁の棚に衣類を置くだけである。混浴とは言え女性には中々勇気がいる風呂だ。

 入り口の石段を登り詰め、入浴料の100円玉を箱の中に入れるとチャリーンと優雅な音が響く。仄かな硫黄分の匂いと透明なお湯は、熱からず冷たからず実に気持ちがいい。水没する川原湯駅近辺を見渡せる景色は、ここも近々水没するかと思うと残念な気がする。

 しかし、感傷は禁物、 これからは地球規模の温暖化で異常気象(洪水と旱魃)が予想される。関東の洪水対策と水がめの安全率の向上に必要なダムの一つだろう。

 さて、バイパスに補償移転した浅間酒造は観光センターになって盛況だ。浅間山の見えるセンターに着くなり売店の利き酒コーナーで全種類を試飲。十割蕎麦を肴に、お得な「秘幻」の大吟醸、吟醸原酒、本醸造の利き酒三点セットを注文。当然に「お神」の運転はここまで、運転役を交代し、いい気持となる。Cimg6255 

  旅館での飲む酒を購入し、宿泊予定の川床から温泉が湧き出ている尻焼温泉へ一直線。「ホテル光山荘」に着くなり、浴衣に着替えタオル一本持って川に。質素な湯小屋の先の堰堤の下で高校生の男女のグループが遊んでいる。その脇の岩場にはスッポンポンのおっさんが見せびらかすように寝そべっている。隠しゃあいいのに隠さない。多分、露出狂のおっさんだろう。

  そんなおっさんを無視して、すべる河床に足をとられながらもお湯が噴き出ているところを必死に探す。ようやく見つけたところも水量が多いせいか結構ぬるい。水量の少ない冬場がいいらしい。体が冷えてきたので、堪らず湯小屋に避難。天国と地獄。ここで湯質の良さを実感。Cimg6272

 宿の風呂は大きく、たっぷりとした湯量、泉質とも文句はない。夕食は大部屋、他に二組、家族連れである。ビールと燗酒を予め注文。追加料理はなし。以前ブログで「品数が多く満足」と書いてあった。正解だ。持ち込みの「秘幻」も飲みながらでは食べきれない。結局、ご飯はおにぎりにしてもらい部屋に。

 翌朝早く、川床露天に行くと湯小屋に妙齢の女性が入っていた。脱衣所は湯小屋の壁の棚、湯上がりと浴衣を付けるのを見ないようする。これも気遣いである。

 さて、得したような損したような気分で川原湯温泉を後にする。次なる目的地は草津の「西(サイ)の河原大露天風呂」。まだ雪の残るスキー場の駐車場に車を止め、歩くこと5分で湯気が沸き立つ西の河原だ。広々とした新しい綺麗な露天風呂、草津らしい硫黄の香りが心地よい。

 川原湯、尻焼、草津と贅沢な露天風呂巡りをして一路アキバへ。レンタカーを返して運転から解放。いつもの反省会は秋葉原東口のやきとんの「とら八」へ。ここで晴れて御神酒にありつく。


錫100%の酒器と月島「味泉」

2008年04月10日 | お酒

 Cimg6180_2 下町月島の夕暮れ時、NHKの朝ドラの舞台近くでの会合の帰り、一杯やりましょうということに。昔は近所のおばさん連中で溢れかえった下町商店街の面影はすっかり無く、陰も形も無かった「もんじゃ屋」のストリートに様変わり。お陰で路地の奥まで居酒屋は駆逐され、月島で気の利いた飲み屋を探すのは至難の業。そんな街でも若もんが住んでみたい街のひとつだそうだ。

 昔の都電通りと「もんじゃストリート」を横切り、ついた店は月島一丁目の「肴や 味泉」。飛び込みで店に入るが開店直前。女将さんからは「テーブルは予約で一杯ですがカウンターでよかったら?」と言われ、むしろ有難い。30人も入れば一杯の店、予約のお客さんは六時頃からだそうだ。

 カウンターの隅に着くなり生ビールを注文。店のお姉さんから肴の注文は早くしたほうがいいとのアドバイスを受ける。早速、「そら豆」、「刺身のおまかせ」、「冷奴」、店のお勧めと言われ「さつま揚げ」と「煮穴子」を一挙に注文。生ビールを飲みながらカウンターの上にずらり並んだ日本酒の銘柄札と一升瓶を眺めるにつれ、ここの店主のこだわりが伝わってくる。

 「義侠」、「飛良喜」、「強力」、「豊盃」などの大吟醸クラスの酒に混じって、燗酒の王者「大七 生もと」、「神亀」など通好みもしっかり容易してある。銘柄札を見て思わず嬉しくなってしまう。ビールの後、まずは中々手に入らない「義侠」を頼む。

 次は当然に燗酒。適温の「大七 生もと」が「錫のチロリ」で運ばれてきた。なんと手作りの雰囲気。ずっしりと重く錫の鈍い光沢。主人に聞くとやはり月島の工房100%の手作り作品だそうだ。ずっしり重い錫の一合徳利で毎日2合の親父の晩酌を思い出す。

 いい燗どころの酒生きのいい刺身、ふっくら柔らかい「煮穴子」と手作りの「薩摩揚げ」は評判だけのことはある。店も満席、周りも盛り上がり賑やかになってきた。2時間半ばかり、主人の心意気も伝わりも気持ち良く飲ませて貰いました。帰りに工房のありかを教わり、帰り道に確認する。飲ん兵としては燗付け器に合わせて、是非に手に入れたい品だ。

 


旧東海道品川宿の居酒屋へ

2008年04月06日 | お酒

 旧東海道品川宿から上方に向かっての街道。今は綺麗に整備され、あCimg6160 ちこちに旧跡の案内プレートが。青物横丁荒神様から鮫洲方向に歩くこと数分で京浜急行鮫洲の駅がある。青物横丁(品川シーサイド)と違って大会社は少なく、人、風景とも昔の風情を残している。

 会社帰りに同僚との一杯、たまには鮫洲方面でとブラブラ歩くこと数分、立ち飲みや居酒屋が目立ち始める。まずは鮫洲駅手前の「駅前酒蔵三号店」。その先に本店がある。地域のチェーン店のようだ。親父系だが賑やか系。まだ品川シーサイドの影響があるのか。

 二人で入った店内はカウンターとテーブル、追い込み座敷で全部で40~50人くらいのキャパシティ。一寸したグループでの利用が多いようだ。焼酎のグラス売りの黄色い札がカウンターの前に所狭しと掛けてある。相当の品数、そんなにあるのと思いたくなる程だ。グラスで500円が中心価格帯。肴は250円から100円刻みの設定でリーズナブル。こちら燗酒、何回言っても熱めの燗酒大、おしぼりで徳利を差しつ差されつ、お代わり5回。2時間弱一人約2千円の滞在でした。Cimg6167

 さて翌日、旧東海道を鮫洲の駅を右手に見て少し超えたあたり、左側の「ごんじ丸」。カウンターとテーブルの店。カウンターの上は提灯が綺麗に並んでいる。焼き鳥が売りの店内は煙にくすみ、それがディープさを醸している。

  一本60円の串焼きはここの店の一番の売りのようだ。まずはビールと串全部セット(10種類?)を注文。今時この値段だが、大きさ味とも中々の優れもの、仕事をしている。癖になりそうだ。ホッピー、酎ハイとの名称はないが炭酸割は揃っている。ビールの後、ウーロンハイとレモンハイをお代わりして4杯目。いい気持ちになったところで、地元のお客さんで店も満員。 

 連日の立ち寄り4連騰(最近の株価か?)、親父酒場の名店「ごんじ丸」を発見したところで。40年前運転免許を戴いた鮫洲から、気分良く早めに帰りました(^_^)v


子供の花見目線

2008年04月05日 | お酒

 近頃の花見、墨田川、上野等々有名な花見処はあるが、何処もかしこも花見の目線は上がるばかり。桜見物も上を見上げての歩き通し、首が疲れてかなわない。子供に取っちゃあ将に高みの花。

 子供の目線で花見が叶うのは、隔離された御苑の中など、尊いお方のご子息だけだろう。庶民のガキはせいぜい首を痛くして、桜とは尊く高くあるものとの記憶だけ。Cimg6128

 先日、某浄水場の年に一回の見学会のお手伝い。桜は八分咲き、それでも実に見事な桜並木に見学者は大感激。特に子供達の目線で桜の花と蕾の群落を目のあたりにして感激、大はしゃぎ。年に一回の市民開放のイベント。普段は浄水場、衛生上未開放の所以。如何に日常の木の保全が必要と実感。

 Cimg6132 見学会も大過なく終了し、帰り道の真間山下のバス停で降車。仲間6人とブラブラと弘法寺の「伏姫桜」を見る。樹齢400年のしだれの一本桜の古木。見事に咲き誇り周囲を圧倒している。手古奈霊堂で手を合わせ市川駅までの道には真間川の桜も見所だった。

 雨がポツポツ降り始めた頃、市川駅前に到着。帰るはずがない。4時頃からやっている飲み屋を探し、たどり着いたのが駅から2分ばかりのビルの二階の「神田っ子」。夜は割烹らしくグレードはちょっと高めだが綺麗な店である。静かな店内でビールで乾いた喉を潤し、刺身の盛り合わせと芋焼酎を注文。店員さん(店長かも?)がちょくちょくサービスに来る。ちょっと落ち着かないか。しかし、いい雰囲気の店でした。

 見学会ではNHKのレポーターのお姉さんからテレビ取材。夕方の首都圏ネットワークで放送するとのこと早く帰って見たいが飲み会優先。飲み屋でワンセグで見ることに。じっと小さい画面を凝視するが、残念ながら高校野球でつぶれてしまった。この手のレポートの再放送は期待できないので諦めました。