恒例の囲碁合宿、九十九里浜「国民宿舎 サンライズ九十九里」。扇型の建物を広げて見渡す限りの太平洋と砂浜を包み込む。九十九里道路のおかげか、東日本大震災での津波の影響も殆んどない美しい渚の延長が続く浜は眩しい。
囲碁合宿は土曜の1時からスタート、トーナメント戦とリーグ戦の二本立てトーナメント優先である。仕事と飲み会の忙しさにかまけて囲碁を打つことに長い間遠ざかっていた。暮れの囲碁会忘年会で先輩から密かに渡された囲碁ソフトをダビングし自宅で練習。気休めの域を出ないが、それでも多少の役に立つかと緒戦に臨む。
緒戦から上手相手の二子局で2時間の死闘をものにして、まずはひと安心。
二戦目からは気楽なものだが、酷く疲れていたせいか1時間もかけずに終局。結果は惨憺たるもの。そんなもんだ。しかしながら、考えることである程度元に戻ることは立証された。自分の脳を見上げたものだと褒めてあげる。
さて、最たる目的のひとつ「懇親会」。九十九里浜の旨い魚で千葉の酒を?む。持ち込み酒は佐倉の酒旭鶴「本醸造 拾壱万石」、「蔵のおり酒」。名前は忘れたが40度の焼酎。慌てて来たせいか持ち込む酒をすっかり忘れてしまった。サンライズ九十九里の関係者から刺身の差し入れもあり、差し入れの皆さんに感謝し美味しく頂く。
飲み会2時間経過した頃に周りを見渡せば、いつもの?ん兵仲間しかいない。他のメンバーは対局室で奮戦中。戦場への気勢が上がったところで、まずはひとっ風呂。浴衣に着替え、いざ「酔拳」で参戦。いつもの事だが、懇親会後の「酔拳」による戦績はいい。夜中の12時過ぎに思考と体力の限界を認識する。漆黒の太平洋を眺めつつ展望風呂に入った後に寝る!!
翌朝、全室海原に面している部屋にもかかわらず太平洋から昇る朝日も見ずに寝ていた。朝食後、11時近くまで打つ。優勝者の表彰の後、抜けるような青空のもと帰路に着く。
久しぶりに石を握った割には成績もまあまあなこともあり、安心感と満足感もあり快適な千葉の高速ドライブだった。