10数年前に仕事で奈良俣ダムと八ッ場ダムへの視察。今回は途中宿泊した猿ヶ京温泉「野の花畑 蔵屋敷」、春いまだだがプライベートな旅行である。前年に奥の法師温泉「長寿館」に寄った際、三国峠越えの国道沿いの赤谷湖に面したコンビニからの眺めで思い出した。
更に、その気になったのはインターネットでの旅館の猪鍋コース。猪肉には各種のミネラルが多く久しぶりに食したくなった。久しぶりの猪肉で満腹。煮過ぎると硬くなるので鍋に入れるタイミングが難しい。食事処では自分たちの外に3組の家族連れ。女将さんの丁寧な応接が嬉しい。地酒の燗酒を注文し美味しい時間を持つ。風呂はカルシューム・ナトリューム泉、加熱・加温だが内風呂は広く、露天風呂はやや狭いが赤谷湖を眺望でき気分は良い。
旅館隣の古民家ではスモークの香りが何故か懐かしい。翌朝、新潟経由で帰ろうと国道を苗場へと向かう。苗場プリンスに近くになるにつれ雪が舞い始める。まだ三月だと改めて気づく、チェーンも持たず、スタッドレスでもないので内心ハラハラである。
苗場プリンスの駐車場は車で一杯、スキーシーズンはまだまだ続いているようだ。プリンスの食堂はほぼ満席。スキー客の半数近くは東洋系外人さんである。外国語圏の感もある国際化も進んだものだと妙に納得。
? 40数年前の学生時代を思い出す。三俣の神楽峰への山スキー(雪洞泊まり)の帰り、夕方にスキー客に賑わう苗場スキー場に向かう。友人と待ち合わせ苗場ロープウェイ山頂駅に降りる。山の中に雪洞を掘り寝たことを思い出す。天井の雪を氷替わりの角のロックを飲む。催すと誰もいないキラキラと粉雪が舞い散る天空の雪原に這い出し、プリンスホテルのある麓に向けての立ちションベン。雪洞の光輝く明るさの中、大変気持ち良く酔った。翌朝はキスリングを背負って早朝のプリンス前のゲレンデをシュプールを付けながらパラレルで滑り降りた。
新潟県に入ると国道脇にうず高く積まれた雪壁を通り抜け越後湯沢へ。昼食に予定していた駅前の蕎麦屋は満員。仕方なく駅ナカを土産選びがてらの軽食。一路、帰路に着く。