母の葬儀、法要等も滞りなく済ませ、久しぶりの落ち着きを取り戻した。半年近くの毎週の病院通い、妻はほぼ毎日の連続であつた。ホームでの2年前のベッドからの転落で、骨折しまったく動けなくなってからだ。
家族も相当に負担だったし、長い間、家族全員で遠出が出来なかった。家族への慰労の意味もあり、思い切っての遠出との結論である。となると即決、ヨドバシアキバの旅行代理店に直行。外国もいいが普段から湯布院にいきたいとの娘の意見、あれこれ迷うと、まずは決まらない。その場で九州の別府、湯布院に決定。国内も落ち着いて気が疲れずいいだろうとの結論。
金曜日の朝、羽田から大分空港へ。大分空港でレンタカーに乗り換え、昼食場所を探しながら海岸伝いに走る。レンタカー会社の店員さんから紹介された海鮮浜焼きの店で昼食。
武家屋敷などで有名な杵築市に立ち寄り、大分空港道路無料区間に入り別府に到着。まずは友人の娘さんが先月嫁いだという地獄を雨模様の中見学する。お客は殆どいなかったが泥の噴出しは半端ではない。
海辺のホテル「清風」にチェックインの後、鉄輪温泉街の「ひょうたん温泉」に行く。高いところから豊富な湯量の打たせ湯で有名な温泉だ。清風では山側の部屋で別府湾は望めなかったのが残念だった。駐車料金を取られたのも意外ではある。
翌日、別府から高速に乗り、チェックインにはまだ早いのと「やまなみハイウェイ」で九重をドライブ。阿蘇での演習があったのか延々と続く自衛隊の各種車両とすれ違いながら人道専用の「夢の大吊橋」に到着。「夢の大吊橋」どうにも往復に手間取りそうだと外から眺めただけで外周りで湯布院へ向かう。
湯布院では大きな旅館で面構えもいい「山水館」に到着。少し早いがチェックイン。ホテルで湯めぐりカードを貰い、早速に山に近いホテル「七色の風」に車で直行。霞がかかる湯布岳の中腹に位置する露天風呂は、天候のせいでお客も少なく、柔らかい泉質が体に大変心地良い。
宿舎「山水館」の個室での食事タイム、食事もさることながら注文した地酒「吟醸生貯蔵酒 ゆふいんの森」も旨い。この旅館は、湯布院では規模も大きく、丘から見ると目立っている。内容的にも代表的な旅館と見える。わかる気がする。
翌日の朝は晴天。帰り際に寄った山すその「お宿 梅園」の露天風呂は人も少なく、由布岳の絶景を眺めながら気持ち良く入浴できた。風呂の素朴さと景色の派手さがミマッチだが、離れの個室も人気のようだ。
昼時少し前に「彩岳館」に昼食に立ち寄る。ここもガイドブックにも載る絶景の露天風呂があるが食事だけとした。湯布院の泉質は、全体的に柔らかいためか湯あたりがしにくい。女性に人気もうなづける。何回でも入浴は可能のようだが、福岡までの運転を考えるとやめておいた。