今日も駅前(AKIBAオジン)

ツクバEX開業日から始めた親父居酒屋の放浪記。下町の居酒屋、旅先の地酒・酒蔵・秘湯、森と水の話や、たまには政治談義など。

墨田の花火と浅草「二葉」

2007年07月29日 | お酒

  、ぞろぞろと羊の群のように追い立てられてまで誰が見てやるか。てな訳で夕暮れ時、地元の友人夫婦と食事をするため建設中の高層マンションの前からタクシーで浅草へ。この日、花火の時間帯、いつもは列を作って入れないような浅草の人気店でも、この夜は別である。

 テレビに出てからは入りづらいんだという、この店の常連である友人夫婦と釜飯が売りの「二葉」へ。この店の親父も常連さんには申し訳ないと言っているらしい。

 すし屋通りと公会堂通りの真ん中の道、雷門通りに近い「二葉」。予想通り、店には客が3組ばかり。花火を中継するテレビの前のテーブルの一等席。席につくなり釜飯を注文。仕上がりまで時間はお決まりのお酒タイム。友人が薦めるこの店の一番は「あげだし豆腐」。その他「あさりの酒蒸し」、「かつをの刺身」、「しめ鯖」を肴に、なんとか千家御用達という「純米大吟醸 松の翠」。吟醸香が強い。最近、年を取ったせいか香りが穏やかな純米や本醸造が舌に合う。松の翠は一本にして燗酒を注文。気楽に楽しむ。Photo  

 さて、店に入って最初に注文した五目釜飯(1050円)も出来上がり、赤出しみそとで食べる。丁寧な作りで上品、あっさりした味付けで一寸したお焦げが実に旨い。お土産にもしてくれる。店の暖簾には季節料理とある小さな店だが家族経営で落ち着ける店である。

 花火がフィナーレに近づき、店の外から音が激しく響く頃、空いてる国際通りからタクシーを拾いアキバへ。さて来年のは、どこの店のテレビで見物するか。  


アキバ駅前で鳥取気分

2007年07月28日 | お酒

 千葉のホテルで知事さん出席の某懇親会の帰り。ちょっと飲み足りないかなということで青山の仙人と秋葉原に着地。

 最近、仙人とのペアでの降神をご無沙汰している。しからば、仙人に鳥取料理と地酒はいかが、ということで秋葉原駅前プラザビルの「稲田屋」(06/1/28参照)へ案内。

 先日、プラザビルのJ's table に見参(07/7/16参照)したところだ。相も変わらず9時近いにもかかわず若い衆が多く、エレベータは満員。ITの街での時間帯はない?

 客待ちの中、二人席だけが空いていた。稲田屋に落ち着くや否やお目当ての「純米強力」を注文。鳥取県独自の酒米強力で作った酒だ。肴は「ごりの野焼き」と店の自慢の「卵焼き」その他。仙人の舌でも合格。

 さて、因縁の「トップ水雷」を注文。以前、トップ水雷を注文したが出てきた酒は明らかに焼酎ぽいっ。出し間違いではないかと利き酒師という店長とちょっとしたトラブル。今回、仙人の判定は如何にと問題の普通酒のトップ水雷を注文する。が、今はメニューにないと言う。しからば以前飲んだ純米のトップ水雷はあるというので注文。特徴ある辛口で通にはいける純米酒である。しかし、是非とも当時出された焼酎と変わらない普通酒のトップ水にお目にかかりたいものだ。

 まあ、昔のことはいいとして、酒蔵直営の郷土料理と酒はアキバには珍しい存在である。他の地域からも出店を熱烈歓迎


バレリーナと虎ノ門「升本」

2007年07月26日 | お酒

 東京バレエ団の齋藤友佳理さんの講演会に恥ずかしながらの聴講。彼女の絶望の中から這い上がった生き方に驚嘆を受けたが、それよりも親御さんの金銭的・精神的な大変な苦労には頭が下がる思いがした。著名なバレリーナ、別世界の人、一生縁の無い人と思ってはいたが案外と親近感が持てた。

 時も夕刻、暇な先輩Mさんと虎ノ門の「升本」に着地。さて、横目で見て通り過ぎるだけの、その筋では友佳理さんに負けずとも劣らない有名な親父酒場の聖地「升本」。バレエの後の飲ん兵の組み合わせはいともケッタイなものである。店に入ると予想外に小奇麗で、短冊も見やすい。店員の兄チャンは冗談も言い愛想がいい。日本酒メニューも充実しているが、料理メニューも豊富て値段も手頃だ。

 まずは生ビールで{ユカリーシャ}の健闘を乾杯。親父酒場でバレエを肴に一寸可笑しいが、魚はマグロ、鯨の刺身と肉豆腐を注文。日本酒は飲ん兵に嬉しい銘柄が多い。ここんとこ「初孫」にゾッコンの先輩(孫が誕生)に合わせて注文。コップ酒である。次は「純米生もと大七」を冷で頼む。いずれも燗酒がいい酒だが冷もまたよろしい。

 


徳之島の「ルリカケス」

2007年07月21日 | お酒

 転職後、久しぶりの「利き酒会」。前の職場の連中を中心に18名が、六時過ぎからボツボツとアキバの「しずか」に集合。

 今回は入谷金美館通りの水上酒店から個人的に好きな福井の「伝心の本醸造・土と純米・稲」と「田酒」をベースとして購入。差し入れの陸奥の「八仙」、芋焼酎「枕崎」、「貴匠蔵」、「久耀」と徳之島のラム酒「ルリカケス」。その他、店の「八海山」と「石鎚」。あっという間にベースの日本酒はカラとなる。H19720lineup

 皆の前にはラム酒の「ルリカケス」40度のオンザロックや芋焼酎、日本酒のグラスやお猪口が平均3個づつ置かれて何を飲んでいるやら判らない状態。さしも全部をテーストするのは不可能だ。6時から始めた飲み会も早10時を回った。取りあえずチャンポンで朦朧となりつつある頭で勘定。

 「しずか」を出てから遅く来て飲み足りなそうな紅一点のM子ちゃんを連れて、何時もの定番ルート、ガード下の「真澄」に。4人で「真澄吟醸生酒」をボトルで2本をペロり。

 今朝、久しぶりに頭がガンガンしている。昼まで寝ていたのは言うまでもない。夜ともなるとすっきり。今、ビールを飲みながらPK戦を観戦。只今、日本の準決勝進出決定しました。サッカーより巨人が気になる叔父さんも密かに嬉しい。


地震のカウンターパンチ

2007年07月18日 | 居酒屋

 業界の支部総会が浦和であった。地震発生による総会直前のカウンターパンチで今ひとつ盛り上がりを欠ける。16日京都を震源とする地震が夜半にあった。北海道にまで及び広範囲に強い震度があったにも係わらず、当の京都では震度はさしたるものではなかった。震源が相当深かったらしい。中越沖地震よりも不気味である。しょっちゅう起こるものだろうか?多少は地学を囓ったものとしても大きな地核変動を想起させる。

 連続する中越と能登、そして京都の奥深い断層。連続するエリアの底辺に東南海が位置しているのは何かを暗示しているようだ。おお怖い。

 さて、総会の懇親会は中越への配慮でお酒自粛となった。それも主催者の配慮ではある。

 懇親会と平行して浦和の路地裏「源山(ゲンサン)で表彰者とOBを中心とした飲み会をセット。当然にしてお酒はあり。懇親会の仇打ちとばかりの飲み放題。Cimg6229

 入り口は狭く店は迷路のようで二階に案内される。階段も急で相当酔ったら危なそう。案内されたどん詰まりの部屋は30人は入れそうである。無国籍風であるが「かんぱちのカルパッチョ」「なんとかサラダ」「酢豚」「春巻き」「エビチリ」など一応中華風である。飲み放題メニューリストにはなかったが日本酒を注文。「銘柄はなんだい」と聞くと「安いお酒ですよ」と実に正直。それでも会は雰囲気と大徳利のオンパレード。結構飲んで、ここは浦和。皆さん帰りが2時間コースがほとんどの連中。時間も来たのでお勘定。一人平均4千円強がとこ、まあそんなもんかな。


アキバで地中海?

2007年07月16日 | お酒

 前夜、地元の仲間から同窓会の下見方々打ち合わせをやるからとのTEL。場所は秋葉原駅前プラザビル5Fの「地中海厨房 J’s Table」という。

 還暦近い?同窓会、半分近くは女性陣。男も女も地元アキバに残っている連中は極少ない。最近のアキバの変貌も、またいいじゃろうてなわけで駅前にした。

 駅前プラザは相変わらずエレベーターが混んでいる。5Fのどっちが正式名称かわからない「地中海・・or J's・・」の奥の4人がけ個室に案内される。ちょっと暗すぎてな感じ。足下に物を落とすとオジサン共にはまったく見えない。少し明るくした方がいい。

 さて、同窓会向きの女性陣にもよさそうなセット料理のコースを注文。ハイペースに運ばれてくる料理はメニューの名前と料理が一致しない。{スペイン王室御用達5J(シンコホタス)の「ハモン・イベリコ・ベジョータ」}にいたっては何時食べたのかも判らない。後で前後のソーセージと帆立から多分あれかなと皆で納得。食前はピール、食中は最近凝ってるジントニック。丸氷でお洒落でよろしい。氷の持ちもいい。お酒の種類は焼酎、カクテルなども結構ある。日本酒はまあまあ。焼酎ボトルもあるが500ml(一人分?)は物足りないし値段もそれなりにちょっとだ。それでも若い人向きには結構いけるかも。デザートの前の「THE  あさりめし」は旨かった。この手の店としてはお手頃価格な店なようだ。しかし、時間外貸し切り予定の同窓会の確認に、最後まで店長さんのお出ましがなかったのはどういうことか解せないのう。

  さて、下見も終わり皆と別れて、「どうでぃ刺身で一杯?」と仲間の一人と、久しぶりにヨドバシ近くの「あさちゃん」へ。注文すると殆ど時間をおかずに出てくる中トロ、しめ鯖、枝豆を肴に芋焼酎のお湯割りでキューと。


「林住期」の囲碁の心境

2007年07月10日 | お酒

 囲碁好調持続。先々週、初参加OB会の囲碁クラブで13連勝中の流れが3勝1敗で途切れた。しかし、その後プライベートな居酒屋での碁会や東京某区の囲碁クラブとの対抗戦で全勝で優勝を拾うなど相変わらず好調は持続しているのだろう。

 今年に入り通算20勝2敗。やはり心境の変化が勝負への執念を生み出しているのか。または五木寛之の生涯4期に分けた小説「林住期」のまっただ中故か。碁会の前夜は不思議と飲み会、翌日寝不足と体調不良の中での勝負だけに我ながら不思議だ。碁敵からは「酔拳」を使うのかと揶揄されている。確かにある程度お酒を入ったほうが良さそうだ。

 それにしても千葉の「」の女将には遅くまで世話になった。5時間以上、酒をチビチビやりながら個室で碁をゆっくり打たせてくれる居酒屋は今はほとんどお目に掛からない。長年の顧客を大事にする昔ながらの居酒屋ではある。


月島で「山賊」とは?

2007年07月09日 | お酒

 業界団体の研究会WGの打ち合わせで月島へ。打ち合わせが長引き六時近く、協議相手と月島で一杯ということになった。月島はかあちゃんの出身地。早く終われは「岸田屋」あたりで一杯やって帰るつもりだった。

 飲み屋は相方の会社の地元でもあることだし店選びはお任せということに。相方の行きつけの店は予約で一杯、そこで同じ通りの月島7番出口近くの「山賊」へ。店前の看板では串一本2百数十円と書いてあった。ちょっといい値段だ。3階まであるらしいが2階の4人がけのテーブル席へ案内される。

 月島はもんじゃブーム以降、二極化が進んでいるとのこと。路地の飲み屋は若い衆目当てにもんじゃ屋に変身。地元の親父やリーマンには目もくれなくなったらしい。僅かに残った昔からの居酒屋と新たにできた若い連中向きの一寸小洒落た飲み屋ができた。どちらかと言うと「山賊」は後者だろう。

 とりあえずの生ビール、枝豆と店の自慢の串セット(鶏5本と野菜2本)1450円を注文する。本番は芋焼酎「黒伊佐錦」のボトルを注文。初飲みの相手だが話が弾みボトルも空に。仕事相手とは言え、楽しい語らいは時間を忘れる。

 それにしても何故、月島で山賊か?次に行った時は名の由来を聞いてみよう。