前夜の外房での飲み会のため、夕刻、安房小湊の「ホテル三日月」に。飲み会前に盗まれて話題の黄金風呂でひと風呂浴び、ゴージャスな気分で宴会へ。
しかし、宴会半ばに、翌日の昼からの秋田での披露宴のため中座。滞在2時間、また特急「わかしお」で深夜の東京へご帰還。
翌朝、6時台の東京発新幹線「こまち」で一路秋田。車内では、たまたま書店に並んでた「ホームレス中学生」を盛岡に着くまでに読了。子供達に読ませたい本だ。
秋田での用事の後、着替えも早々に当初からの目論見の五能線、黄金崎「不老不死温泉」へ。秋田の地酒「喜久水」のワンカップをチビチビやりながら。途中、前夜から弘前に泊まっていた仲間と予定の合流。
海中に突き出た金色のお湯をたたえた露天風呂「不老不死温泉」が売りである。ローカル線中のローカル秘湯というイメージが先行。期待に胸弾ませ五能線「ウェスパ椿山」で下車する。駅前の派手な風景を後に迎えのバスで海岸伝いに宿まで。近代的な旅館と従業員がお出迎え。ちょっと近代的なイメージに戸惑う。雪は降ってない、風もなく凍り付くような寒さもない。動いていない巨大な風力発電の風車がある。普段は相当風が強いのだろう。
海岸に作った瓢箪型の混浴露天風呂。黄色く濁った海水と変わらない塩分の温泉が他の温泉との違いを際ただせている。海水面と露天風呂の高さに大した差が無く、沖合へと続く水平線が一体となる不思議な世界。宿にも内風呂のほか露天風呂もある。外と同じ泉質で温度も適温。ここの露天風呂は景色がいい。小高いところから海岸と水平線が見渡せる。おまけに海岸露天の女湯、浴衣を着る女性の姿もチラリと視界に入る。国立公園内で屋根がけが出来ないそうだ。
食事処でのお酒はサービスの「太平山」の燗酒。相棒の焼酎党に合わせて米焼酎「白神」をボトルで注文。食事も値段の割りに結構満足した。
翌朝、ウェスパ椿山へ、五能線「リゾートしらかみ」の到着時間まで展望台へスロープカーで時間調整。晴れていた空も風と雨が強くなり、冷たい風が厳しい。海も荒れ始め白波が立っている。いよいよ本州北端の日本海の冬景色の片鱗を見る。
「リゾートしらかみ」の車内で津軽三味線の演奏などを聴きながら、ウェスパの売店で買った純米酒「じょっぱり」を飲み干す。三時間弱の長旅ようやく青森に到着後、すぐに八戸へ。
八戸では新幹線の乗車までの約2時間の間、バスで八食センターへ。センターでお土産と暮れの飲み会用に青森の地酒「八仙、作田、豊盃」など1升瓶4本を仕入れる。ようやく新幹線の人となり八食センターで別に仕入れたツマミと「特別純米 豊盃」を飲み始める。
それにしても房総から青森と乗車時間が長く忙しい旅だった。しかし、天候に恵まれ、肝臓は少し疲れたが、気分は黄金尽くしのいい旅だった。