宮部みゆきさんの連載が朝刊で始まり、楽しみに読んでいる。
今朝は文中に「ものぐるわしい」という表現があり、ちょっと引っかかった。
「ものぐるおしい」ではないのですか、と。
早速調べたところ、ちゃんと両方あるのですね。
「あやしうこそ、ものぐるほしけれ」(徒然草・序段)
この超・有名版が頭にすり込まれているのだけれど、古語辞典には例えば下記の用例も挙がっている。
「例のものぐるはしきもの、おぢしたまふらむ」(今昔物語・28-33)
そういえば「好もしい」も「好ましい」も両方あるところで、これは元々「好もしい」が正しいのに、次第に崩れて「好ましい」になったかと思っていたが、上記を見ればそもそもどちらも「あり」なのだ。
失礼しました。
宮部みゆきの筆力にはかねがね驚かされるところ。中島みゆきと宮部みゆき、みゆきに二人の天才あり、これに高橋留美子を加えて三柱の女神を讃仰しているのだった。
ついでながら、同じ朝刊の一面が「鉄の女」サッチャー氏の訃報を伝えている。
昨日「鉄の男」について思い巡らしたところで、この対照にはいろいろ面白いことがあるが、訃報自体には不思議なほど気持ちが動かない。好きになれなかったことは間違いないが、それではすまない、「鉄のカーテン」が消滅した後も、何か整理できていないものが自分の中にあり続けているような。
*****
国民栄誉賞について、もうひとつ思ったことがあったのだけれど、ややブレーキのかかる事情が出てきたので後にしよう。
昨日は原稿があまり進まなかった。
S先生、そちらはいかが?
お互い頑張ろうね!
今朝は文中に「ものぐるわしい」という表現があり、ちょっと引っかかった。
「ものぐるおしい」ではないのですか、と。
早速調べたところ、ちゃんと両方あるのですね。
「あやしうこそ、ものぐるほしけれ」(徒然草・序段)
この超・有名版が頭にすり込まれているのだけれど、古語辞典には例えば下記の用例も挙がっている。
「例のものぐるはしきもの、おぢしたまふらむ」(今昔物語・28-33)
そういえば「好もしい」も「好ましい」も両方あるところで、これは元々「好もしい」が正しいのに、次第に崩れて「好ましい」になったかと思っていたが、上記を見ればそもそもどちらも「あり」なのだ。
失礼しました。
宮部みゆきの筆力にはかねがね驚かされるところ。中島みゆきと宮部みゆき、みゆきに二人の天才あり、これに高橋留美子を加えて三柱の女神を讃仰しているのだった。
ついでながら、同じ朝刊の一面が「鉄の女」サッチャー氏の訃報を伝えている。
昨日「鉄の男」について思い巡らしたところで、この対照にはいろいろ面白いことがあるが、訃報自体には不思議なほど気持ちが動かない。好きになれなかったことは間違いないが、それではすまない、「鉄のカーテン」が消滅した後も、何か整理できていないものが自分の中にあり続けているような。
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国民栄誉賞について、もうひとつ思ったことがあったのだけれど、ややブレーキのかかる事情が出てきたので後にしよう。
昨日は原稿があまり進まなかった。
S先生、そちらはいかが?
お互い頑張ろうね!