2014年10月1日(水)
Mさんよりメールあり、新潟で全盲の女性が盲導犬ごと車にはねられ、犬が死んで人は重体なのだと。ネットで調べたら28日(日)の夜11時頃、十日町市で起きた事件だそうだ。現場は片側一車線の見通しの良い直線道路、車の運転手は「前をよく見ていなかった」と語ったとある。同じ境遇の人々が全国で心を痛めていることだろう。
それで思い出すのも妙だが、大井町の乗り換え改札はけっこう怖いのだ。完全武装のリーマンやOLらが、「ホームを走らないで」と呼びかける構内放送にはお構いなく、先を争って関門に殺到する。走るときは、せめてイヤホン外してほしいんですけどね。ともかく怖がりなので、わざと改札から遠い車両に乗って降り、人混みの後からこわごわ歩いていく。すると今度は「前が見えない」という問題が起きる。この御時世に恐縮ながら、僕は回数券で通うのでIT専用改札だと通れないのだ。数少ない旧式の改札装置がどれなのか、ラッシュ時には直前まで分からず、外れを引くと進退きわまることになる。
ある朝、良いことに気がついた。視覚障害者用に突起が付けてある黄色い帯、あれを追っていくと、めざす改札装置にたどり着くのだ。障害のある人々への配慮が一般公衆を利する効果について、しばしば指摘される。これなどそのささやかな一例だが、僕にとっての効用は決して小さくない。
大井町駅だけの偶然なのか、どこでもそのようになっているのか、そのあたりはよく分からない。どこでもだと助かるな。