散日拾遺

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魂(たましい)とは何か/部長の思い

2014-10-24 08:09:45 | 日記

2014年10月24日(金)

 21日(火)は我孫子市のNPOで話をしてきた。「魂の健康」と「死生観」をからめた最近のひとつネタだが、50人ほどの来聴者の過半が同世代あるいは年長の人々で、それだけに自分自身の問題として身を乗り出して聞いてくれたようである。

 中に中国戦線で戦った経歴をもつ人があり、質疑応答でそのことを語ってくださった。1945年8月の敗戦までは、激戦の中で過酷な場面に遭遇しても戦意を失うことはなかったという。敗戦・武装解除の後ただちに国共内戦が始まり、国民党軍が旧日本兵に武器を与えて八路軍との戦いに協力させるということが起きた。この男性もそのように起用されたが、今度は我にもなく恐怖に駆られ、どうにも戦闘にならなかったという。いろいろ解釈はできるだろうけれど、人間がどこまでも「意味」によって行動するものであることは、間違いないように思われる。

 考えれば分かるようだけれど、穏やかながら矍鑠としたこの男性が満92歳と伺って、二度びっくりした。後で聞けば、現在でも地域のためにあれこれ活動しておられるそうである。戦後これまでの来歴など簡単に語ったうえ、この若造に「私はこれからどうしていったらいいか、御助言をいただけませんか」と問われたのだ。むろん、高いところからの「助言」などできはしない。フロアの力を借りて、答えにもならない何事かをお返しした。

 終了後に、「魂とは何か、心と魂はどう違うか」と食い下がってきた女性二人組があった。これ、急所なのだ。キリスト教を含め何らかの宗教をもたない背景のもとで、これは恐ろしく難問になる。K教会でも同種の質問があった。ここをクリアしないと、まとまらない話である。

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 以前から気づいていたが、PCに向かってキーボードを叩いていると、いつの間にかひどく息を詰めている。肩も凝るし、考える作業自体が不自然になっているのではないかと思う。ゆっくり腹で息をしながらと意識してみるが、いつの間にかまた息を詰めている。

 これを修正できたら、何かが変わるのではないかと期待をもつが、この単純なことが、単純であるからこそひどく難しい。

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 ご承知の通り、社内では「長時間労働など当たり前、その負担に耐えることが人材の要件」と考えるものが少なくありません。そんな中で、地方拠点を中心にメンタル不全が増加しつつあるのが現状です。

 会社として、産業医の積極活用や求職者の職場復帰プログラム整備等、取り組まねばならない課題が山積しています。次回は本人とともに直属上司を伺わせることにしました。この種の病気への理解は、管理職の大事な仕事であるとの認識を深めさせたいので、どうぞよろしくお願いいたします。

 とはいえ、管理者の意識・思考を変えさせるのは本当に至難のことです。会社というより、日本はどうなってしまうのか、大げですけれど考えてしまいます。誰もが、いつ病気になるか分かりません。

 人間を手段とせず、大切にする世の中を作りたいですね。

  ー X社Q部長のメールより

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それにしても、こんなに出歩くことが多くては、どうにもならないし何も片づかない。ちょっと困った。

サバイバーズ・ギルトのこと、消防服とタイヤチューブの「アップサイクル」のことなど、書き留めておきたいが今はできない。