2014年10月27日(月)
午後から大日の草刈り。草は刈れるんだが・・・
「どうにもならんなあ」と父が頭上を仰いだ。
「空を仰ぐ」と言いたいところだが、その空がすっかり小さくなっている。
小さな水路をはさんで、北側が山の斜面の雑木林、南側が細長い草地、この草地に何本かの柑橘類を植えている。そこは少し前まで格好の陽だまりだった。ところが年々、雑木林の樹冠が南へ大きくせり出してきて、水路を越えて草地を屋根のように覆い、柑橘類は陽を奪われて縮こまるばかりである。
それでも一昨年あたりは息子達と樹々を見上げ、命綱で斜面にとりついて枝を払ったらどうか、次の休暇にやってみようかなどと語らうゆとりがあった。今やそんな陽気ではない。シイを主体の樹林全体がを背にして、今にも覆いかぶさってくる勢いである。もう僕らの手に負えない。
よく分からないのは、ナゼ今このタイミングでということだ。雑木林が薪炭林として用いられなくなってから、もう半世紀も経っている。この間、人の手が一定のペースで枝葉を取り除くことは、ずっと起きていなかったのだ。それでもこの一帯はいちおう安定した景観を呈し、陽だまりの草地は陽だまりの草地であり続けた。それがここ一二年、やおら目覚めたように山と森が押し出してきている。
なぜ、何が起きたんだろう?